梅雨のオフィス環境を良くする方法とは?便利なアイテムも紹介!【動画解説あり】
梅雨は気温や湿度が高い日が多かったり、雨で衣服や靴が濡れたりしてストレスを感じやすい時期です。また、交通機関のダイヤも乱れやすいため、会社に出勤するだけで気分が下がる人も珍しくありません。梅雨の不快感を軽減して仕事を快適に行うためには、オフィスの環境を良くすることが大切です。
そこで今回は、梅雨の時期に起こりやすいオフィスでの困り事や、梅雨のオフィス環境を良くする方法について解説します。梅雨の時期に用意しておくと便利なアイテムも3つ紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1.梅雨によくあるオフィスでの困り事
まずは、梅雨の時期はオフィスでどのような事に困るかを把握しましょう。梅雨のオフィスで代表的な困り事は下記の3つです。
■服が濡れた状態で仕事をする
梅雨の時期は湿気が多いため、通勤中の雨で服が濡れてもすぐには乾きません。服が濡れた状態のまま仕事を行わなければならず、生乾きの臭いや肌にあたる感触の不快感で集中力が阻害されることがあります。
■カビが発生する
梅雨の時期は、カビにとって繁殖しやすい気温や湿度が保たれる季節です。特に水回りや部屋の隅、配線がごちゃついているような水分やほこりが溜まりやすく通気性の悪い場所は、カビが生える条件がそろってます。カビが発生するとカビ臭くなったりアレルギー疾患を引き起こしたりするため、早めの対処が必要です。
■OA機器の調子が悪くなる
現代の職場にとって、パソコンやコピー機といったOA機器の存在は欠かせません。OA機器のほとんどは、温度が上がり過ぎたり水気が多過ぎたりするとパフォーマンスが下がります。高温多湿になりやすい梅雨は、OA機器にとってトラブルを起こしやすい環境です。
1-1.梅雨はストレスも溜まる時期
梅雨の時期は、オフィスで発生する困り事に加え、室内外の気温差が身体の負担になったり運動不足になったりとストレスの溜まる原因が多い時期です。
また、梅雨の時期は日が長くなるにもかかわらず、日光にあたる時間が減ることで睡眠不足に陥りやすく、疲労が回復しにくくなります。生活時間や自律神経も乱れるため、頭痛を始めとした体調不良やイライラが続くなど、精神不調に陥る可能性も高い要注意な時期です。
梅雨の時期にストレスが溜まった際は、規則正しい生活と軽い運動を心がけましょう。仕事中も座りっぱなしにならないよう気をつけ、こまめにストレッチを取り入れる、移動する際は階段を選ぶなどするとストレスの軽減につながります。
2.オフィス環境を良くする方法4選
仕事で理想的なパフォーマンスを発揮するためには、オフィスの環境を良い状態に保つことが大切です。高温多湿になりやすい梅雨の時期は、まず湿度を調整することから始めましょう。
オフィスにとって最適な湿度は、40~60%です。この数値より高すぎても低すぎても、快適な環境とはいえません。ここでは、オフィスの湿度を適切に保ち環境を良くする対策方法を4つ紹介します。
2-1.窓を開けて換気する
まずは、オフィスの窓を開けて室内の空気を外気と入れ替えましょう。オフィスでは、もとから高い湿度や温度に室内で働く人から排出される水蒸気や体温が加わります。窓が閉めっぱなしで空気に逃げ道がないと、室内にこもった湿気や温度が排出できません。
窓を開けて換気する際は、空気の入る場所と出る場所の2カ所を確保すると効率的です。窓が1カ所しかない場合は、ドアを開けたり換気扇をつけたりすると空気が流れやすくなります。
雨が降っていても、小雨程度であれば気にする必要はありません。雨の日は室内のほうが湿度が高いことも多いため、窓を開けたほうが快適に過ごせる傾向です。
2-2.竹炭を利用する
オフィスで空気が溜まりやすい場所には、竹炭を置いて湿気を除去しましょう。炭系のアイテムには除湿・消臭効果があり、中でも細孔の多い竹炭は高い吸湿性が期待できる炭です。
竹炭は、湿度の高い空間に置くと湿気を吸い込み、湿度が低い空間に置くと湿気を吐き出す性質があります。そのため、天気の悪い日に湿気を吸い込ませたのち天日に干して乾燥させれば、半永久的に利用することが可能です。竹炭の容器にもこだわれば、インテリアの一つとして飾っても違和感がありません。
2-3.エアコンの除湿機能を使う
窓を開けても湿度が下がらない場合は、エアコンの除湿(ドライ)機能を活用しましょう。エアコンの除湿機能は、空気を冷やすことで発生した結露を集めて排出し、室内の湿度を下げる仕組みです。
エアコンの除湿機能には、「弱冷房除湿」「再熱除湿」の2種類があります。結露を発生させるために冷やした空気をそのまま戻す機能が「弱冷房除湿」です。一度下げた空気を再度温め直して室内に戻す機能を「再熱除湿」といいます。
「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の特徴は、下記のとおりです。
除湿機能 | 特徴 |
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弱冷房除湿 |
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再熱除湿 |
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蒸し暑い日は「弱冷房除湿」を使い、肌寒い日は「再熱除湿」を使うなど、その日の気温によって使い分けることをおすすめします。
2-4.サーキュレーターや扇風機を使う
湿度が高く不快感を感じる日は、サーキュレーターや扇風機を活用しましょう。窓を開ける・エアコンを使う際にサーキュレーターや扇風機で空気の流れを作り出すことで、効率的に湿度を下げることが可能です。湿気が溜まりやすい机の下や棚の中に向けて空気を循環させれば、カビ対策にもつながります。
また、空気の流れが発生するだけで体感温度を下げる効果もあるため、「蒸し暑いけれどエアコンを使う程ではない」気候の日に便利です。
3.梅雨の時期に便利なアイテムとは?
梅雨の時期は、オフィスの湿度を下げて快適性を上げても、細々とした出来事でストレスを感じることが多くあります。梅雨の時期に増えるストレスをなるべく減らしたい場合は、さまざまなアイテムを活用することがポイントです。
ここでは、梅雨の時期に用意しておくと便利なおすすめアイテムを3つ紹介します。
3-1.折り畳み傘専用ケース
折り畳み傘を利用する人は、折り畳み傘専用のケースも併用しましょう。折り畳み傘専用ケースの中でも、ケースの内側がマイクロファイバーなどでできた商品が特におすすめです。
見た目のデザインは普通の折り畳み傘ケースですが、吸水性が高いため濡れた折り畳み傘をそのまま収納しても水分が染み出しません。また、袋を裏返せば濡れた衣服やカバンを拭くなど、簡易的なハンカチやタオルの用途にも使えます。
3-2.速乾タオル
傘で防ぎ切れないような大雨に遭遇した場合に備えて、速乾タオルも用意しておきましょう。普通のタオルでは乾くまでの時間に嫌な臭いが発生しやすく、かさばるため持ち歩くには不便です。
抗菌性のある速乾タオルを選べば、乾きやすいだけでなく乾く前にカバンに入れなければならないときでも雑菌が繁殖しにくく、嫌な臭いの発生を抑えられます。また、普通のタオルに比べて生地が薄いためかさばらず、吸水性が高いことも特徴です。
3-3.使い捨てカイロ
出勤中に靴が濡れてしまった場合に備えて、使い捨てカイロを用意しておきましょう。衣類や靴下とは異なり靴は乾きにくく、替えの靴を準備していなければ帰りは再び濡れた靴を履かなければなりません。
使い捨てカイロは、長時間熱を発してカイロ自体が水分を吸収し蒸発させながら効率的に靴を乾かしてくれる便利なアイテムです。軽く水分をふき取った靴の中に使い捨てカイロを入れておけば、6時間程度で靴をあらかた乾かしてくれます。
冬に大量購入して余ってしまった使い捨てカイロがある場合は、オフィスのロッカーへ常備しておくと良いでしょう。使い捨てカイロは靴用の小さなサイズよりも、普段使いの大きなサイズのほうが乾きやすい傾向です。
まとめ
温度や湿度が高く、出勤中に雨に降られることも多い梅雨は、オフィスでの快適性も下がるためストレスを溜めやすく、仕事の効率も下がりやすい時期です。少しでもオフィスの環境を良くするためには、窓を開けたりエアコンの除湿機能を使ったりするなど、室内湿度を下げる工夫が必要です。
また、出勤中に雨を回避できなかった場合に備えて、折り畳み傘専用ケースや速乾タオルといった便利グッズを活用することもポイントとなります。梅雨の時期は湿気対策を万全にして、少しでも良い環境で仕事に臨みましょう。