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デスクマットの汚れ落としを徹底解説!鉛筆から印刷インクの汚れまで

デスクマット

小さなお子様の勉強机からオフィスデスクまで幅広く活用されているデスクマット。勉強や書き仕事がやりやすくなったり、書類を見やすく保存できたりと、さまざまなメリットがあるデスクマットは多くのシーンで愛用されています。

そんなデスクマットは”カバー”としての役割を果たすため、時間が経つにつれて少しずつ汚れが溜まっていくのを避けられません。この記事では素材別デスクマットの紹介と、デスクマットの汚れ落としに役立つ便利アイテムやデスクマット掃除の仕方について手順をご紹介します。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・自社で定期清掃を行っている方
  • ・汚れがこびりついたデスクマットを綺麗にしたい方
  • ・デスクマットの汚れに悩んでいる方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・デスクマットの種類
  • ・デスクマットの汚れ落としに役立つ道具
  • ・汚れたデスクマットを綺麗に掃除する方法・注意点

1.デスクマットの主な種類

デスクマット

机の表面を保護するデスクマットは、トナー・インク・鉛筆といった汚れや傷から机を守れます。また、厚めのデスクマットを使えば書類も書きやすくなったり、光の反射を抑えたりなどメリットが多いのもデスクマットを使う理由のひとつです。

そんなデスクマットには、大きく分けて4つの素材が用いられています。

1-1.ポリウレタン(PU)系デスクマット

本革のような見た目をしているデスクマットのほとんどはポリウレタン素材です。ゴムのような伸縮性があり、通気性や手触りが良いなど本革に近い見た目をしています。一方で、湿度の高い環境に弱く、表面がボロボロと崩れ始める加水分解を起こしてしまう製品もあります。

基本的には簡単な水拭き・乾拭き掃除がベストで、洗剤を使った本格的な汚れ落としには向いていません。

1-2.塩化ビニル(PVC)系デスクマット

多くの透明デスクマットに用いられている素材が塩化ビニルです。塩化ビニル系デスクマットは帯電しやすい商品が多いため、冬場の静電気でデスクマットに書類が張り付いてしまうこともあります。そのため、帯電防止スプレーなどを使って帯電しにくくするのもポイントです。

1-3.アクリル系デスクマット

ハードタイプのデスクマットに使われやすいアクリルは、硬めのデスクマットに活用されています。少しの柔軟性があるものの、隅を持ち上げると全体も浮き上がるほどの硬さを持っている堅牢さが特徴です。長くデスクマットを使っていてもしわになりにくいといったメリットがあります。

1-4.オレフィン系樹脂デスクマット

カッティングマットにも使われるオレフィン系樹脂は、硬め・柔らかめどちらのデスクマットでも活用されています。ほかの素材に比べると熱に強く、熱めの飲み物が入ったコップを置いても変形する可能性が少なくなっています。ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)が使用されている製品が大半です。

2.デスクマットの汚れ落としに役立つ掃除道具

デスクマットの掃除道具

ちょっとしたインクでデスクマットが汚れた場合は、水拭きだけでも簡単に拭き取れるケースもあります。一方で、油性マジックや古くなった汚れはデスクマットに染み付いて取り除きづらくなっている可能性も。

デスクマットの頑固な汚れを正しく落とすためにも、清掃に役立つ掃除道具を揃えておきましょう。デスクマットの汚れ掃除におすすめの道具は主に以下の7つです。

  • 中性洗剤
  • 重曹水(セスキ炭酸ソーダ)
  • アルコール(無水エタノール)
  • コットン(ティッシュペーパーやウェットティッシュ)
  • メラミンスポンジ(激落ちくんなど)
  • 雑巾(マイクロファイバー)
  • 消しゴム

洗剤類を用意できない場合は、「お湯100mlと重曹小さじ1杯で作った重曹水」で洗剤代わりを作るのもポイントです。

なお、メラミンスポンジといった研磨系の掃除道具は力の入れすぎでデスクマットを傷つけ透明性を損なう可能性があります。力を入れすぎないように注意して、不安な場合は雑巾などのやわらかい布類を活用するのがベストです。

3.種類別!デスクマット汚れの落とし方

デスクマットの汚れ落としのポイント

デスクマットについたばかりの簡単な汚れなら、水拭きするだけでも簡単に取り除けます。しかし、時間の経ったデスクマット汚れの取り方は、原因ごと工夫しなければなりません。

汚れに応じて必要な道具が異なるため、それぞれのケースに合わせたデスクマット汚れの落とし方についてご紹介します。

なお、溶剤が表面に残らないように、最後は水と雑巾で表面をキレイに拭き取る仕上げをお忘れなく。

3-1.デスクマットの鉛筆汚れ

デスクマットに付いた鉛筆汚れには「消しゴム」や「ウェットティッシュ」、「重曹水+メラミンスポンジ」が効果的です。できたばかりの鉛筆汚れは消しゴムを使って簡単に除去できます。一方で、表面深くに残り、時間の経った鉛筆汚れはデスクマットにこびりついてなかなか取れない事例も。

そのようなときは、ウェットティッシュで表面を拭き取ったり、メラミンスポンジを使ってデスクマットの表面を磨いたりするだけで、デスクマットの鉛筆汚れを取り除くことができます。メラミンスポンジを水で濡らして磨いてみたり、重曹水を使って全体をこすってみたりすると効果的です。

3-2.デスクマットについた手垢汚れ

デスクマットについた手垢汚れには「重曹(セスキ炭酸ソーダ)水+雑巾」が効果的です。皮脂のような軽い油汚れは重曹水を使って簡単に拭き取れます。また、重曹水にはニオイを抑える消臭効果も期待できるため、デスクマット掃除の仕上げ前に活用するのもおすすめです。

3-3.デスクマットのインク・トナー汚れ

デスクマットについたインク・トナーの汚れ(印刷物の転写)には「エタノール+コットン」が効果的です。無水エタノールが好ましいですが、エタノールが手元にない場合は重曹水でもデスクマットの油性インク汚れを落とす効果が期待できます。

デスクマットの印刷写りを消す方法として、コットンにエタノールを吹き付けるか、汚れた箇所へエタノールを垂らして拭き上げる手段を取りましょう。時間が経っていたり、細かいキズに汚れが入り込んでいたりすると、インク・トナー汚れを完全に取り除くのは難しくなります。

3-4.デスクマットの水性インク汚れ

デスクマットについた水性インクの汚れには「中性洗剤+コットン」が効果的です。デスクマットに中性洗剤を吹き付け、コットンで表面を優しく拭き上げます。また、エタノールが手元にない場合はちょっとした水拭きや重曹水でもデスクマットについた水性インク汚れを落としやすくなります。

3-5.デスクマットについたシール跡の汚れ

デスクマットについたシール跡の汚れには「中性洗剤+雑巾(マイクロファイバー)」がおすすめです。まずはシール跡に水と中性洗剤を垂らし、10分ほど放置します。その後、マイクロファイバーの雑巾で表面を優しくこするだけでシール跡を除去しやすくなります。

どうしてもシール跡が取れない場合は「シール取り用スプレー」を利用するのもひとつの手段です。ただし、スプレーの溶剤次第でデスクマットが溶けて見た目が悪くなってしまう可能性もあります。

3-6.頑固なデスクマットの汚れはどうする?

それぞれの溶剤を使ってもデスクマットの汚れが取れない場合は「水+メラミンスポンジ」、あるいは「重曹+水+メラミンスポンジ」が効果的です。見えないキズによって、ビニールに染み込んだ汚れが奥深くまで侵入している可能性があります。

表面に重曹と水を垂らし、重曹の粒子が残るような状態でメラミンスポンジを使って研磨します。そうすると、表面が磨かれてデスクマットについた汚れごと取り除くことが可能です。

ただし、場合によってはデスクマットの透明性を失くしてしまったり、にごって見えるようになってしまったりする点はご注意ください。

4.デスクマットの汚れ落としで注意すべきポイント

デスクマットの掃除で注意すべきポイント

デスクマットの汚れ落としは、汚れの原因に応じた取り方をする必要があります。ただし、正しい掃除道具と掃除方法ならデスクマットの汚れを必ず取り除けるわけでもありません。デスクマットの汚れ落としで注意すべきポイントについてご紹介します。

4-1.ベンジンや除光液、シンナーは極力使わない!

「デスクマットの汚れ落としにベンジンや除光液が使える」といった意見が見かけられますが、塩化ビニル製の多いデスクマットにベンジンや除光液、シンナーは使用してはいけません。表面が溶けて白く濁ってしまう可能性があります。

ほんの少し使う程度であれば問題はありませんが、必ず最後は水拭きで拭き残しのないよう隅々まで拭き取る必要があります。

4-2.汚れはできる限り早く取り除く

デスクマットの汚れは時間が経ったものほど落としにくくなってしまいます。デスクマットは汚れから机を守るカバーとしての役割を持っているため、常にキレイにしておくのはあまり現実的ではありません。しかし、デスクマットの汚れが確認できたら早い段階で取り除いておくと、デスクマットの寿命を長持ちさせられます。

デスクマットに汚れが蓄積しないよう、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

4-3.”裏と表”に注意しよう

下敷き付きデスクマットなどを使用している場合は、裏と表があらかじめ決まっている商品も多くなっています。「書きやすさ」や「くっつきにくさ」が表裏でそれぞれ異なるため、掃除後に裏と表を間違えてしまわないよう、簡単に取れるシールや付箋を表面に貼り付けて確認しやすくするのもポイントです。

4-4.加工が取れてしまうかも

トナーや鉛筆汚れがつきにくいよう、「非転写加工」がされているデスクマットが存在します。非転写加工がされていれば印刷紙を挟んでもインクが移りにくいため、汚れにくいデスクマットとして活用することが可能です。

しかし、「メラミンスポンジ」など研磨系の掃除道具を使うとデスクマットの加工が取れてしまうこともあります。デスクマットの掃除はできる限り優しく行うのがベストです。

また、帯電防止剤が洗い流されてしまう可能性もあります。デスクマットの汚れ落としが終わったら、あらためてデスクマット向けの帯電防止スプレーを塗布してみるのをおすすめします。

まとめ

デスクマットの汚れ落としは、汚れに気付いた早い段階で簡単な拭き掃除などで対応するのをおすすめします。汚れがデスクマットに蓄積してしまうと取り除きにくくなってしまうため、デスクマットに付着した汚れに応じて洗剤や道具を使い分けるのがベストです。

なお、汚れ落としに研磨系の掃除道具(メラミンスポンジや重曹の粒子)を使うとデスクマットが傷ついてしまう可能性も。デスクマットを長く活用するためにも、力を入れすぎずに正しい方法で掃除できるよう心がけましょう。

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