オフィスチェアの掃除方法とは? 汚れの落とし方やクリーニング費用相場
オフィスチェアを掃除するときは、椅子に使われている素材によって掃除方法を変える必要があります。たとえば、布張りのオフィスチェアは汗や手あかによって内部まで汚れている場合もあるため、最悪ニオイが取れない可能性も。
この記事では、オフィスチェアの掃除方法について、種類ごとの掃除方法や注意点を解説します。オフィスチェアをクリーニング業者に任せた時の予算目安などについてご紹介しますので、あわせてご参照ください。
▼このコラムを読んでもらいたい方
- ・オフィスチェアのクリーニングを自分でしたい方
- ・掃除手順で失敗したくない方
- ・オフィスチェアをクリーニングに出そうと考えている方
▼このコラムを読んで得られる情報
- ・素材別に汚れを落とす方法
- ・自分でオフィスチェアを掃除するときのポイント
- ・オフィスチェアのクリーニング費用
- 目次
- 1.オフィスチェアの掃除に必要な道具
- 2.オフィスチェアの素材ごとに掃除する方法
- 3.オフィスチェアを自分で掃除するときの注意点
- 4.オフィスチェアの掃除をクリーニング業者に任せる方法も
- まとめ
1.オフィスチェアの掃除に必要な道具
オフィスチェアの汚れを掃除する方法はいくつか存在しますが、汚れ落としには道具が必要です。オフィスチェアの掃除に必要な道具についてご紹介します。
1-1.オフィスチェアの掃除に必要な道具を揃える
オフィスチェアの掃除道具は、ごく一般的に取り扱われている商品を使っても問題ありません。オフィスチェアの掃除に必要な道具は以下のとおりです。
- シートクリーナー
- ウェットティッシュ
- 中性洗剤
- 掃除機
- 雑巾やタオル
- 柔らかいブラシや歯ブラシ
中性洗剤がない場合は、お湯1リットルに対し大さじ4杯程度の重曹を入れると、洗浄液の代わりになります。
1-2.本革仕様のオフィスチェアは革クリーナーも
本革仕様のオフィスチェアを掃除する場合は、専用の革クリーナーでメンテナンスしてみるのもポイントです。オフィスチェアの清掃後に本革用の保護クリームを使用すれば、エグゼクティブ向けオフィスチェアの経年劣化を防ぎやすくなります。
2.オフィスチェアの素材ごとに掃除する方法
使われている張り地素材や汚れている部位によって、オフィスチェアの掃除方法は異なります。ここでは、オフィスチェアのクリーニングを自分でやろうと考えている方へ向けて、素材別に掃除する手順をご紹介します。
2-1.布張りオフィスチェアの汚れを落とす掃除方法
張り地が布のオフィスチェアを掃除する場合は、掃除前に使われている素材のチェックが重要です。使う洗剤との相性によっては色が抜けてしまったり、縮みが発生してしまったりします。
もし張り地と洗剤の相性が分からない場合は、目立たない裏側などでこっそり試してみるのも1つのポイント。問題がないと確認してから、まずは掃除機でオフィスチェアについた汚れやホコリを吸い取りましょう。
その後、洗剤入りのぬるま湯に雑巾を浸け、固く絞ってから表面をたたくように拭き取ります。洗剤がなければ、お湯1Lリットルに対して大さじ4杯程度の重曹を入れた液体を作れば、洗剤代わりとなります。
2-2.メッシュ製オフィスチェアの汚れを落とす掃除方法
メッシュ素材のオフィスチェアは原則として水洗いが推奨されていません。一見簡単に掃除できるようにも思えますが、濡れたメッシュ繊維が乾く過程で素材が傷ついてしまう可能性があります。
メッシュ部分についた汚れを落としたい場合は、ウェットティッシュやオフィスチェア用のシートクリーナーなどを使って軽く拭き取るようにしましょう。あまりにひどい汚れがついた場合は漂白剤を薄めた液体に雑巾を浸し、しっかりと絞った上で、汚れた部分を叩くように清掃するのをおすすめします。
メッシュのオフィスチェアを掃除する場合は、掃除機やエアダスターを使ったり、歯ブラシなどによる細かいホコリの掻き出しで対処したり、定期的な細かいメンテナンスで汚れが蓄積しないようにするのが大切です。
2-3.合皮製オフィスチェアの掃除方法
PUレザーは水を弾き汚れにくい特徴があるため、雑巾を使った水拭きでも問題ありません。中性洗剤や専用クリーナーを使って掃除する方法もありますが、クリーニング手順は大きく変わらないといえます。
オフィスチェアに目立つ汚れがない場合は雑巾を使った乾拭きも可能です。
合皮製オフィスチェアは背もたれなども掃除しやすい部類ですが、経年劣化によって表面部分がボロボロと崩れてしまうケースもあります。オフィスチェアを掃除した後に合成皮革に対応した表面保護剤を使うなど、定期的な保護メンテナンスが大切です。
2-4.本革製オフィスチェアの掃除方法
天然の本革製オフィスチェアは合皮に比べて水に弱く、張り地の変色やシミに繋がってしまう可能性があります。メッシュ製オフィスチェアの掃除方法と同じく、本革製オフィスチェアを水拭きするのはおすすめできません。
基本的には、乾いた雑巾を使った乾拭きが好ましいとされています。
また、本革張りのオフィスチェアを掃除する場合は、エグゼクティブチェア向けの専用クリーナーやオイルを使ってメンテナンスも同時に行うのをおすすめします。オフィスチェアのクリーニング後に、表面部分をしっかりと保護するよう意識しましょう。
3.オフィスチェアを自分で掃除するときの注意点
「オフィスチェアの背もたれに黒ずみがある」「白い汚れがオフィスチェアの座面についている」などでも、状態によっては業者に頼らず自分でクリーニングすれば汚れを取り除けます。
とはいえ、長期経過した椅子のシミや汚れはクリーニングでも落としきれない可能性があるのも事実です。自分で掃除しても汚れが落としきれないようになる前に、定期的なメンテナンスなど、汚れがこびりつく前の対処が重要です。
オフィスチェアを自分で掃除するうえで注意すべきポイントについてご紹介します。
3-1.木製部分は水分量に注意
背もたれや肘掛けなど、オフィスチェアの木製部分は水分量に注意を払わなければなりません。洗剤の使用量が多かったり、雑巾の水分量が多すぎたりする場合は、木製表面のひび割れや色落ちに繋がってしまう可能性があります。
木製部分は表面のコーティングが薄く思っているよりも傷つきやすいため、オフィスチェアを自分で掃除する際は注意が必要です。液体などの水分が木製部分へ掛かった場合は、やわらかい布を使って適宜拭き取るなど、クリーンな状態を維持するイメージが大切です。
3-2.金属部分はしっかり拭き取る
オフィスチェアを自分で掃除する過程で、樹脂や金属でできた椅子の足まで拭き掃除をする場合は、最後にしっかりと乾拭きで水分や洗剤を取り除く必要があります。
金属部分に水や洗剤が付着したまま放置すると、サビや変色の原因となってしまうためご注意ください。
4.オフィスチェアの掃除をクリーニング業者に任せる方法も
オフィスチェアを自分で掃除する場合は、椅子サイズや数量に応じて作業量も大きく変わります。特に、従業員の多い法人企業では、オフィスチェアの大掃除に大きな手間が掛かってしまうのは間違いありません。
オフィスチェアの掃除方法に悩んでいる場合は、専門のクリーニング業者に任せてみるのも1つの手段です。オフィスチェア専用の掃除機やスチーム洗浄機など専門道具を持っている清掃業者もおり、取り除きづらい椅子の隙間掃除やホコリ、しみなど頑固な汚れも取り除ける可能性があります 。
4-1.清掃業者にまかせたときの予算目安
オフィスチェアのクリーニングをプロの業者に任せた場合の目安は、以下の通りです。
- ノーマルタイプの事務椅子
¥3,000前後 - オフィスチェアをまるごと水洗いする洗浄サービス
¥4,500前後 - ハイバックチェアなどヘッドレストまであるタイプ
¥6,000前後
クリーニング業者によっては、一度に依頼するオフィスチェアの数に応じて価格割引が効くケースも。抱えているオフィスチェアの数が膨大なら、クリーニング業者に掃除を任せるのも有効だといえます。
4-2.オフィスチェアの環境をリセットするのも手
日常的にオフィスの清掃をしていれば、オフィスチェアについてしまったシミなども早い段階で取り除けます。しかし、汚れが積み重なってしまうケースもあり、あまりに汚れがひどい場合は専門業者によるクリーニングでも汚れを除去できない可能性もあります。
オフィスチェアを自分で掃除する手間に悩まれている場合は、椅子の買い替えで環境をリセットしてみるのも1つの手段です。オフィスチェアの汚れを自分でクリーニングする必要もなく、オフィスの雰囲気も刷新できるため気持ちの入れ替えにも繋がります。
まとめ
オフィスチェアの掃除方法は素材によってさまざまな手段があり、注意点も異なります。メッシュや本革のオフィスチェアは、水分を多く使った掃除方法だと素材が傷んでしまう恐れも。そのため、オフィスチェアを自分で掃除する場合は素材ごとに配慮した掃除方法がベストです。
とはいえ、抱えているオフィスチェアの数によっては大掃除となり、作業コストや費用コストが別途必要になってしまいます。また、必ずオフィスチェアの汚れを掃除できるとは限らず、専門業者でも汚れを取り除けないケースがあるのも事実です。
場合によっては、新しいオフィスチェアを購入するほうがコストを抑えられる場合もあります。オフィスの雰囲気を一新したい場合は、椅子の廃棄や買い取り依頼、掃除コストに対するオフィスチェアの購入費などを比較してみるのをおすすめします。