腰痛はオフィスチェアのクッションが原因? 状態に合わせた種類と選び方
姿勢が悪い状態が続くと、腰痛など体の不調に繋がる恐れがあるため、普段から正しい姿勢を心がけている人も少なくありません。
しかし、長時間に渡って正しい姿勢を保つのは、意外と難しい行為です。そのため、デスクワークなどでオフィスチェアに長時間座る作業が多い現代において、腰痛の悩みを抱える人は増えつつあります。
この記事では、腰痛に悩んでいる方へおすすめしたいクッションの種類を、タイプ別・素材別に紹介します。クッションを選ぶ際に注目したい3つのポイントも解説するため、クッションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
▼このコラムを読んでもらいたい方
- ・クッションのへたりに悩まされている方
- ・腰痛を予防したい方
- ・腰回りに違和感のある方
▼このコラムを読んで得られる情報
- ・椅子に座っていると疲れる原因
- ・腰痛を軽減させるクッションの種類
- ・オフィスチェアの座り心地を改善するクッションの選び方
1.腰痛を引き起こす原因は「椅子のクッション」
現代では、オフィスでデスクワークをしたり、自宅でPC作業をしたり、長時間オフィスチェアに座る人が多くなっています。そういった生活スタイルを送っていると、目の疲労以外に、首や肩、腰の痛みといった身体の疲労感を招いてしまう可能性も。
一般的な勤務時間は、1時間の休憩を含めた9時間です。休憩時間を除いた8時間のうち、小休憩やお手洗いなどで立つ場合を除いても、オフィスチェアに座っている時間が6~7時間を下回る人は基本的に少ないでしょう。
すべての原因が長時間オフィスチェアに座ったデスクワーク作業にあるとは言えませんが、6時間以上も座りっぱなしでは、血行や体の凝りなどに影響するのは間違いありません。
また、長時間同じ姿勢を続ける影響と同時に、使っているオフィスチェアのクッションが劣化しているのも、さらに腰痛を引き起こす原因のひとつです。
腰痛の原因となりやすい代表的なオフィスチェアの状態と、それぞれの改善におすすめなクッションの種類は以下の通りです。
クッションが柔らかく姿勢が安定しない
- ・少し動いただけで体が沈み込む
- ・姿勢が崩れやすいため、骨盤を立てた状態を保てない
おすすめするクッション
- ・座布団
クッションがへたった椅子に座り続けている
- ・体圧をうまく分散できない
- ・臀部周辺の痛みを引き起こすことがある
おすすめするクッション
- ・座布団
- ・シートクッション
正しい姿勢で座れていない
- ・椅子の高さが調節できないため、机とのバランスが悪い
- ・椅子の形状が体と合わず、背骨がS字カーブを保ちづらい
おすすめするクッション
- ・座布団
- ・ランバーサポート(腰クッション)
2.腰痛対策におすすめ!クッションの種類
腰痛の原因がオフィスチェアのクッションにあったとしても、そう簡単に買い換えられるとは限りません。なかには、デザインが気に入っているのに、同じオフィスチェアが見つからない場合も考えられます。
ここでは、「仕事場で勝手にオフィスチェアを取り替えられない」「お気に入りの椅子を使い続けたい」といった人へ向けて、今のオフィスチェアと組み合わせて腰痛の改善効果が期待できるクッションを紹介します。
2-1.椅子に取り付けられるタイプ別3選
オフィスチェアに取り付けられるタイプのクッションは主に以下の3種類があります。
- ・座布団
- ・ランバーサポート
- ・シートクッション
これらのクッションが持つそれぞれの特長や用途、役割を以下の表にまとめました。
座布団 | |
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特徴 |
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用途 |
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役割 |
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ランバーサポート(腰クッション) | |
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特徴 |
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用途 |
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役割 |
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シートクッション | |
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特徴 |
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用途 |
|
役割 |
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2-2.クッションに使用される素材4選
ひと口にクッションといっても、使用されている素材はさまざまです。現在オフィスチェア向けのクッションに使用されている主な素材は、以下の4種類があります。
- ●綿・ポリエステル素材
- ●高反発ウレタン
- ●低反発ウレタン
- ●等反発ウレタン
それぞれの素材における特徴やメリット・デメリット、素材が向いているタイプを以下の表にまとめました。
綿・ポリエステル素材 | |
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特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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向いている方 |
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高反発ウレタン | |
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特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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向いている方 |
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低反発ウレタン | |
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特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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向いている方 |
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等反発ウレタン | |
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特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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向いている方 |
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3.腰痛に困ったときのクッションの選び方3つ
腰痛の軽減効果が期待できるサポートクッションは、形状や素材の組み合わせもさまざまな商品が存在します。種類が多いためそれぞれの違いが分からず、オフィスチェアにあったクッションを選びきれない人も珍しくはありません。
ここでは、使い心地の良いクッションを選ぶために、各クッションを比較する際の基本的な選び方を3つ紹介します。
3-1.サイズ
クッションを選ぶときは、オフィスチェアの座面とクッションのサイズが合っているか、きちんとチェックしましょう。座面よりも大きなクッションを選んでしまうと、オフィスチェアに座った時の安定感が損なわれてしまいます。椅子の座面に対してピッタリな、または若干小さいクッションサイズを選択すると理想的です。
「椅子の座面自体が小さめな設計」「丸い座面に対して四角いクッションを使いたい」といった場合は、必ずオフィスチェアの座面に収まるサイズを計測しましょう。コンパクトサイズのクッションでもはみ出る部分が多いと、バランスが崩れてしまい正しい姿勢を保ちづらくなる恐れがあるため、注意が必要です。
3-2.機能性
腰痛の改善効果を期待してクッションを選ぶ場合は、どのような機能性を持っているかも大切です。
人気の高いウレタンフォームは洗濯できない商品が多いものの、丸洗い可能なクッションも販売されています。汗や汚れなどの衛生面が気になる方は、洗濯機で丸ごと洗えるウォッシャブルタイプのクッションがおすすめです。
中央に穴が空いたドーナツ型円形クッションは、お尻の血行を妨げにくいメリットがあります。また、お尻と椅子を密着させない作りのため、痔に悩んでいる方にもおすすめです。
新幹線などで長距離間の移動が多い人には、小さく折りたためて携帯できるタイプのクッションをおすすめします。ネックピローやランバーサポートとして使用できる商品もあるため、1つ持っているだけでさまざまなシーンでの活躍が期待できます。
ほかにも通気性に優れたメッシュ生地の使用や、座面に対する滑り止め付き、季節や椅子の素材など、求めている機能性とそれぞれのクッションが持つ特徴を比較しましょう。
3-3.デザイン
腰痛の改善効果を期待できるクッションといえば、ダークカラーや味気ないデザインのイメージが少なくありませんでした。しかし、昨今は地味なカラーリング以外にも、華やかな色合いのサポートクッションも増えており、商品のラインナップもデザイン性はさまざまです。
綺麗な色や可愛い柄を取り入れたクッションを使用すれば、オフィスチェアを使うときのモチベーションアップに繋がる可能性があります。また、家庭用クッションなら、周囲の目に遠慮して主張を抑えたデザインを選ぶ必要もありません。インテリア性を重視して、オシャレなデザインを追求するのもポイントです。たとえ好みのデザインがなくても、クッションなら外付けのカバーと併用できます。その場合は通気性に優れたカバーを探すなど、クッションとあわせて機能性を追求するのをおすすめします。
まとめ
デスクワークで長時間オフィスチェアに座っていると腰痛を引き起こす恐れがあります。とはいえ、簡単に仕事内容を変えられるとも限りません。そこで、腰痛改善の効果が期待できるクッションの出番です。座り方ひとつで腰痛の軽減効果を期待できるため、ぜひ正しい座り方を取り入れてみてください。
そんな正しい姿勢を長時間保つには、現在お使いのオフィスチェア、とりわけクッションの状態を見直す必要があります。まずはオフィスチェアの座面の状態を確認し、サイズや機能性などが合ったクッションを活用すれば、腰痛などの悩みを改善する効果が期待できます。クッションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。