オフィスチェアの試座ができる場所一覧～チェア選びのポイントも解説～

1.オフィスチェア選びにおける試座の重要性

多くのデスクワーカーは、オフィスチェアに長時間座り続けることが一般的です。しかし、体に合わないオフィスチェアを使い続けると、腰痛や肩こりなどの原因になる可能性があります。

実際に、オフィス家具メーカーのコクヨが調査した「デスクワークの実態と健康意識」によると、デスクワーカーの約8割が「姿勢の悪さ」を自覚。さらに、デスクワーカーの約9割は仕事中に何らかの不調感を実感していると言います。

体の不調から集中力を欠いてしまうデメリットもあるなど、姿勢の崩れはデスクワークをするうえで見逃せない課題点です。

そこでおすすめなのが、自身の体格にフィットしたオフィスチェアを利用することです。体格にフィットした椅子は正しい座り方を優しくサポートしてくれるため、体に掛かる負担を分散し、腰痛や肩こりが起こりにくい効果が期待できます。

しかし、すべてのオフィスチェアが個々の体格に合うとは限りません。合わないオフィスチェアを使用していると、姿勢が崩れてしまったり、体の不調を招いてしまったりと、かえって悪影響を与えてしまうのも事実です。

そこで、オフィスチェア選びでは自分の体格に合っているかどうか、実際に試し座りを行って使用感を確認するのを推奨しています。

2.オフィスチェアはどこで試座ができる?

オフィスチェアを試座できる場所(ショールーム)は、主に2種類あります。具体的には、「オフィス家具専門店」と「各メーカーの実店舗」です。

オフィス家具専門店のショールームでは、さまざまなメーカーのオフィスチェアを一度に比較検討できます。国内メーカーから海外メーカーまで幅広い価格帯のオフィスチェアが揃っているため、座り心地や機能、デザインなどを比較しながら、自分にぴったりの一脚を見つけられるのが特徴です。

オフィスチェア以外のオフィス家具も豊富で、デスクとの相性を含めて、オフィス全体のコーディネートを考える際に役立ちます。

特定メーカーのショールームでは、そのメーカーの最新モデルや限定モデルを一度に比較検討できます。また、メーカーのスタッフは自社製品に関する専門知識が豊富なため、機能や素材、メンテナンス方法など、詳細な情報を得られるのが特徴です。

購入先のオフィスチェアや、自分の体格との相性をすでに把握しているなら特定メーカーのショールームがおすすめです。

ただし、実際にオフィスチェアへ試座してみると思ったよりも合わない、といったケースも珍しくありません。

高級オフィスチェアの購入など、「オフィスチェアの購入で失敗したくない」「1つの椅子を長く使いたい」とお考えの場合は、多種多様なモデルからじっくり比較検討できるオフィス家具専門店のショールームがおすすめです。

3.オフィスチェアの試座ができる場所①オフィス家具専門のショールーム

多種多様なオフィスチェアを比較検討して、自分にあったモデルを見つけたい場合はオフィス家具専門店のショールームがおすすめです。

もしオフィスチェアの試座をお求めの場合は、会員数40万社、オフィス家具商品数20万点超えの「オフィスコム」をご利用ください。オフィスコムでは、以下の地域で多種多様なオフィス家具をお試しいただけるショールームをご用意しております。

来館時は、消毒等の感染予防措置にご協力のほどお願い申し上げます。必要に応じて筆談なども対応可能ですので、ぜひお気軽にお申し付けください。

※執筆時点(2024年10月時点)の情報です。改装・閉鎖・営業時間変更等も考えられるため、事前に公式のホームページをご確認ください。

3-1.東京本社・市ヶ谷ライブショールーム

東京本社・市ヶ谷ライブショールームは事前予約制となっております。「予約ページ」からお気軽にお問い合わせください。

3-2.東京・秋葉原のオフィス家具ショールーム

専門スタッフによる、オフィスのレイアウト構想を含めたフォローアップも対応可能です。ご提案をご希望の方は事前にご予約ください。

3-3.東京・新宿のオフィス家具ショールーム

新宿ショールームでは、お客様自身でオフィスのレイアウト設計からデザインまでお楽しみいただける「レイアウト作成体験会」を実施しております。メールフォームより、「新宿ショールームでのレイアウト作成」とお問い合わせに記載したうえでご予約ください。

3-4.神奈川・横浜のオフィス家具ショールーム

横浜ショールームは、コワーキングスペースとしても運営されています。多目的なビジネス空間としてご利用いただけるほか、オフィス家具の見学も、弊社スタッフのアテンド付きでお楽しみいただけます。

3-5.神奈川・湘南藤沢のオフィス家具ショールーム

湘南藤沢ショールームは、コワーキングスペースとしても運営されています。多目的なビジネス空間としてご利用いただけるほか、オフィス家具の見学も、弊社スタッフのアテンド付きでお楽しみいただけます。

3-6.大阪・天満橋のオフィス家具ショールーム

専門スタッフによる、オフィスのレイアウト構想を含めたフォローアップも対応可能です。ご提案をご希望の方は事前にご予約ください。

3-7.大阪・天満橋ライブショールーム

「大阪・天満橋ライブショールーム」は事前予約制です。1Fの「天満橋のオフィス家具ショールーム」とは違って、お電話またはメールにて来店希望日を事前にご相談ください。日程調整の後、スタッフがご案内いたします。

3-8.愛知・名古屋のオフィス家具ショールーム

専門スタッフによる、オフィスのレイアウト構想を含めたフォローアップも対応可能です。ご提案をご希望の方は事前にご予約ください。

3-9.福岡・博多のオフィス家具ショールーム

専門スタッフによる、オフィスのレイアウト構想を含めたフォローアップも対応可能です。ご提案をご希望の方は事前にご予約ください。

3-10.宮城・仙台のオフィス家具ショールーム

耳の不自由な方へ向けて筆談での対応も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

3-11.広島支店・広島ライブショールーム

専門スタッフによる、オフィスのレイアウト構想を含めたフォローアップも対応可能です。ご提案をご希望の方は事前にご予約ください。

3-12.北海道・札幌のオフィス家具ショールーム

耳の不自由な方へ向けて筆談での対応も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

4.オフィスチェアの試座ができる場所②メーカーのショールーム

「利用したいオフィスチェア」が定まっている場合は、各メーカーのショールームを利用してみるのもポイントです。ここでは、オフィスチェアを試し座りできるショールームが開放されている各メーカーのショップについて解説します。
※執筆時点(2024年10月時点)の情報です。改装・閉鎖・営業時間変更等も考えられるため、事前に各公式のホームページをご確認ください。

4-1.ハーマンミラー

ハーマンミラーは、1923年にアメリカのミシガン州で設立されたオフィス家具メーカーです。代表的なオフィスチェアとして「アーロンチェア」などが挙げられます。

4-2.エルゴヒューマン

エルゴヒューマンは、昭和57年に創立された株式会社関家具が提供するオフィスチェアブランドです。代表的なオフィスチェアとして、「エルゴヒューマン プロ2」「エルゴヒューマンエンジョイ2」などが挙げられます。

4-3.オカムラ

オカムラは、1945年に創業したオフィス家具メーカーです。代表的なオフィスチェアとして、「コンテッサセコンダ」「シルフィー」「バロン」などが挙げられます。いずれのショールームも、完全予約制です。

4-4.コクヨ

コクヨは1905年に創業された文房具メーカーで、現在は多種多様なオフィス家具を取り扱っています。代表的なオフィスチェアとして「ingLIFE(イングライフ)」「FABRE(ファブレ)」「Monet(モネット)」などが挙げられます。いずれのショールームも、完全予約制です。

4-5.イトーキ

イトーキは、1950年に設立されたオフィス・什器を多く取り扱っているメーカーです。代表的なオフィスチェアとして、「アクトチェア」「ノナチェア」「レヴィチェア」などが挙げられます。いずれのショールームも、完全予約制です。

5.オフィスチェアを選ぶ前に知っておきたいこと

自分の体格に合ったオフィスチェアを探すときは、試し座りをしてフィット感を確かめることが大切です。とはいえ、すべてのオフィスチェアを比較検討すると大変な思いをしてしまいます。

そのため、オフィスチェアを選ぶときは以下のポイントに気をつける必要があります。

• 高価なチェアが体に合うとは限らない
• 優先順位をつけておく
• パーツや機能の名称と役割

ここでは、オフィスチェアを選ぶ前に知っておきたいポイントについて、オフィス家具の専門家が解説します。

5-1.高価なチェアが体に合うとは限らない

前提として、高価なオフィスチェアが体に合うとは限りません。高価なオフィスチェアは高機能なため柔軟に微調整が行えるものの、「ターゲットユーザー」の体格でなければ、体にフィットしない可能性があります。

たとえば、海外メーカーのオフィスチェアでは最低座面高が42cmになる製品も珍しくありません。しかし、身長150cmほどのユーザーが快適に腰掛けるには、最低座面高38cmが必要です。

設定できる範囲を超えた体格のユーザーが無理にオフィスチェアを利用すると、足が宙ぶらりんとなってしまったり、圧迫感から血流の流れが悪くなり、足がむくんでしまったりします。

また、多機能なオフィスチェアを購入したものの、機能を使いこなせず、「自分にぴったりサイズのシンプルな椅子の方が快適だった」といったケースも。

高価格なオフィスチェアは機能性に優れていますが、必ずしも自分の体格に合うとは限らない点に注意が必要です。まずは自分の体格に必要な最低座面高をベースに、試し座りの検討をおすすめします。

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5-2.優先順位をつけておく

オフィスチェアを選ぶ際には、機能面、デザイン、価格など、さまざまな要素を考慮する必要があります。しかし、すべてを満たす完璧なオフィスチェアを見つけるのは難しいのも事実です。

そのため、オフィスチェア探しをする前に、事前に優先順位をつけておきましょう。たとえば、「腰痛持ち=腰回りを支えるランバーサポートの機能を重視」「長時間の着座で蒸れが気になる=メッシュ素材を重視」「普段の作業姿勢が後傾気味=リクライニング機能を重視」などです。

自分がもっとも重視したいポイントを明確にすれば、オフィスチェアの試座をするときに選択肢を絞り込めます。スムーズに比較検討を進めやすくなるため、事前にカタログやWebサイトで気になるモデルの特徴を調べておくのをおすすめします。

5-3.パーツや機能の名称と役割

オフィスチェアには、さまざまなパーツや機能があります。事前に名称や役割を理解しておくと、試座の際にチェックすべきポイントが明確になります。

「実際の機能性や素材の違いがあまり分からない」という方は、ぜひオフィスコムのショールームをお気軽にご予約ください。専門スタッフがお客様の疑問一つひとつに対応いたしますので、ご納得いただける一品をお探しいただけます。

6.オフィスチェアの試座をする際のポイント

オフィスチェアに腰掛けて試し座りをするときは、以下のポイントに着目しましょう。

• 正しいフォームで座る
• 背もたれと座面が自分に合っているか確認する
• スムーズに調節できるか確認する

ここでは、オフィスチェアの試し座り時にチェックしたいポイントについて解説します。

6-1.正しいフォームで座る

出典:富士通株式会社「パソコンを使う時の姿勢」

椅子に試し座りするときは、以下の正しいフォームをもとに、適切な姿勢が保てるかチェックしましょう。

• 足裏全体を床につけて、かかとに膝から先の体重が乗っている
• 座面に奥深く腰掛ける
• 背もたれにしっかりと体を預ける
• 上腕を垂直に下ろしてアームレストに肘を乗せると、腕に90度ほどの開きがある

オフィスチェアに座るときは、必ず背筋を伸ばして背もたれに背中をくっつけるよう、正しい姿勢を心がける必要があります。高機能なオフィスチェアは「無理に力を入れずとも楽に保てる姿勢」を自然とサポートしてくれるのが特徴です。

言い換えれば、高機能なオフィスチェアでも正しい座り方をしないと、その恩恵を受けにくいだけでなく、違いまで見極めにくくなってしまいます。背筋を伸ばし、太ももを座面につけた状態で、かかとが床につくよう正しく腰掛けられるかどうか試しましょう。

6-2.背もたれと座面が自分に合っているか確認する

背もたれと座面が自分の体格に合っているかを確認しましょう。なぜなら、背もたれの高さや角度、座面の奥行きや幅などが合っていないと、長時間座っている際に疲れや不快感を感じやすくなるからです。

具体的には以下のポイントに着目する必要があります。

• 座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態に調整できる
• 奥深く腰掛けても膝裏に座面が当たらない
• 背もたれに体を預けたとき、ランバーサポートやアームレストの位置に違和感がない

たとえば、座面の奥行きが深すぎると、太ももの裏側が圧迫され、血行が悪くなる可能性があります。また、背もたれに体を預けたとき、「ランバーサポート」「アームレスト」といったサポートパーツに違和感を覚える場合は、体にフィットしていない可能性が高まります。

体格が合わないモデルを無理に使うと、せっかくのサポート機能を活かせないため、試座の際は「背もたれに背中がフィットするか」「座面の奥行きは適切か」「アームレストの高さは合っているか」を確認しましょう。

6-3.スムーズに調節できるか確認する

オフィスチェアを購入するときは、スムーズに微調整できるかどうかがポイントです。椅子の高さやリクライニングの角度など、各機能を調節できるか確認しましょう。

調節の行えないオフィスチェアを購入してしまうと、自分にあった座り心地に調節するのが難しく、快適に腰掛けられない可能性が高まります。

たとえば、ロッキングの反力が合っていないと、作業中に背もたれを倒しきれずリラックスできなかったり、反対に倒れすぎてしまったりするケースも珍しくありません。

特に高価格帯の高機能なオフィスチェアは細かく調整できるモデルが登場しているため、各微調整を通して自身が座りやすいかどうかチェックすることが大切です。

一度自身にとって最適な作業環境を構築すれば、その後は手間を掛ける必要もなく、体に掛かる負担を和らげる効果が期待できます。

まとめ

デスクワークで腰痛や肩こりに悩まされている方は、デスク環境が合っていないことが原因かもしれません。そのときは、高機能なオフィスチェアで自身にフィットする作業環境を構築することが大切です。

とはいえ、高機能なオフィスチェアは高価だからこそ、「椅子選びや購入に失敗したくない」と頭を悩ませる方も多いでしょう。自分にあったオフィスチェアを確実に手に入れるためにも、この機会にオフィスチェアの試し座りを行えるショールームをご利用ください。

オフィスコムでは、多種多様なオフィス家具を取り揃えたショールームをご用意しております。オフィスチェアはもちろん、オフィスデスクとの相性を含めてお試しいただけますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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