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椅子に座るとお尻が蒸れる? お尻の蒸れ問題を改善する対策法とは【動画解説あり】

椅子に座るとお尻が蒸れる?お尻の蒸れ問題を改善する対策法とは【動画解説あり】

「最近なんだかお尻がかゆい」
実はそれ、椅子によるお尻の蒸れが原因かもしれません。
季節に限らず、通気性の悪いオフィスチェアなどに座ると、お尻や背中に蒸れが生じてしまうケースがあります。

座面の蒸れを無視していると湿疹やかゆみの原因になるほか、肌荒れに繋がってしまう可能性も。

この記事では、椅子に座ってお尻が蒸れる原因やその影響、改善方法についてご紹介します。座面がメッシュ素材のおすすめオフィスチェアもご紹介しますので、あわせてご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・仕事中おしりに蒸れを感じる方
  • ・デスクワークでおしりが痒くなる方
  • ・通気性のよいオフィスチェアを探している方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・蒸れで起こる症状
  • ・椅子に座ったときの蒸れ対策
  • ・プロ厳選!蒸れにくいおすすめオフィスチェア

1.お尻や背中の蒸れで起こる症状とは?

お尻や背中の蒸れで起こる症状とは?

通気性の悪い椅子に座るのはもちろん、リュックサックを背負った自転車通勤など通気性の悪い環境では背中やお尻など身体の一部が蒸れてしまうケースが多くなっています。

快適な環境で過ごせればすぐに蒸れが改善されるものの、職場や仕事場など長期間蒸れる環境に居ざるを得ない方もおり、もはや諦めの境地にいる方も少なくありません。

しかし、お尻や背中の蒸れを簡単に諦めてはいけません。まずは蒸れで起こる身体への症状をチェックしましょう。

1-1.ニオイのもと

もともとお尻には強いニオイの元となるアポクリン汗腺が少なくなっています。病気を抱えているなどの一部ケースを除き、オフィスチェアなどでお尻が蒸れても身体からニオイを発してしまう恐れは少ないといえます。

とはいえ、かいた汗が椅子の座面部分を湿らすと、雑菌が繁殖する可能性があるのも事実です。お尻の蒸れを放置していることが原因で、クッション内部から不快なニオイが発生してしまう可能性があります。

1-2.湿疹やかぶれ

お尻の蒸れが原因で、湿疹やかぶれといった症状に繋がるケースがあります。湿疹やかぶれは立派な皮膚炎の一種で、汗に含まれている成分が肌を刺激してしまうことが原因です。

椅子の座面と同じく、蒸れは細菌や雑菌が繁殖しやすい環境を生み出してしまうため、余計に皮膚を刺激してしまう悪循環に陥ってしまいます。

皮膚炎に効く塗り薬などの治療薬である程度の対策はできるものの、細菌や雑菌の繁殖を防ぐために原因の”蒸れ”を取り除く対策が大切です。

1-3.かゆみ

お尻や背中が蒸れると湿疹やかぶれが生じてしまった結果、かゆみを覚える方も少なくありません。なかでも、長時間汗をかきすぎて汗の通り道が詰まってしまう汗疹(あせも)になると、強いかゆみを伴った症状が現れてしまいます。

人によっては「かゆみのせいでなかなか仕事に集中できない」と頭を悩ませる方も。仕事に使うオフィスチェアでお尻が蒸れる問題を放置すると、作業効率の低下に繋がってしまう可能性があるといえます。

2.椅子に座ると蒸れるのはなぜ?汗をかく主な原因

椅子に座ると蒸れるのはなぜ?汗をかく主な原因

椅子に座ると蒸れる原因の多くは、接している座面の通気性の悪さが関係しています。通気性が悪くなると、お尻を始めとしたデリケートゾーンに汗をかきやすくなってしまうのも事実です。

まずはオフィスチェアなどに座るとお尻や背中が蒸れてしまう原因について、いくつかのポイントをご紹介します。

2-1.着衣の通気性が悪い

通常の箇所に比べるとデリケートゾーンは特に通気性が悪くなりがちです。原因は、着衣の重なるポイントが多くなっているため。余ったシャツのすそが入っていたり、下着やズボンの通気性が悪かったりするなど、着ている衣服が折り重なって余計に熱がこもりやすくなります。その結果、蒸れやすくなってしまうのです。

近年では通気性に優れた下着やズボン、「吸水速乾性」に着目した商品も発売されているため、オフィスチェアに座ると蒸れる・服がべたつくなど仕事中の悩みを抱えている場合は着ている衣服の通気性をチェックしてみるのをおすすめします。

2-2.ストレスを抱えている

「蒸れるというよりは汗をかいてしまう」といった場合、精神的なストレスが原因かもしれません。椅子に座ったときの通気性の悪さから蒸れてしまう不快感や、仕事に対する精神的なストレスで余計に汗をかいてしまうケースもあります。

場合によっては、自律神経失調症といったバランスの乱れが原因の可能性も。暑くはないのに身体のあちこちで汗をかいてしまう場合は、一度病院へ相談してみるのも1つの手段だといえます。

2-3.椅子がメッシュ加工されていない

椅子がメッシュ加工されていない

エグゼクティブチェアなどのオフィスチェアの一部には、張り地に本革や合成皮革が使用されたモデルも多くなっています。高級感が溢れるオフィスチェアはオフィスの空気感を引き締めるのにも役立ちますが、一方で、本革や合成皮革を使ったレザー製品はあまり通気性に優れていないのも事実です。

一部の素材は通気性にも配慮されていますが、メッシュを取り入れたオフィスチェアに比べると蒸れやすいといえます。

また、布張りのオフィスチェアやメッシュチェアでも、座面素材がメッシュ加工されているかという点も大切です。座面にポリエステルやウレタンフォームなどの素材を採用したモデルが多くなっていますが、メッシュ加工の有無で通気性も変わります。

長時間オフィスで作業する場合は、座面や背面にメッシュ加工を取り入れた蒸れにくいオフィスチェアの導入がベストです。

2-4.オフィスが暑い

「椅子が暑い!」と感じる場合は、そもそもオフィス環境の改善が必要な場合もあります。夏場や冬場を問わず椅子の蒸れ問題を抱えている場合は、オフィスの温度や湿度環境が適切かなどのチェックが大切です。

「椅子が暑い問題」はオフィスの空調を使うと改善しやすくなるものの、「オフィスの暑い寒い問題」に発展してしまう可能性も。オフィスの暑さについて職場の人と話し合ってみるのも、椅子の暑さ問題を解決するポイントです。

3.椅子の暑さ対策はどうする?椅子のお尻蒸れ問題を改善する方法

椅子の暑さ対策はどうする?椅子のお尻蒸れ問題を改善する方法

オフィスチェアなど椅子によるお尻や背中の蒸れ問題は、通気性を確保すると改善される可能性が高くなっています。椅子でお尻が蒸れるのを改善する手順として、通気性を確保する方法をご紹介します。

3-1.通気性のよいクッションを間にはさむ

近年では通気性のよさに着目して、オフィスチェアに置いて使えるメッシュ加工のシートや座布団も多く発売されています。仕事に使う職場のオフィスチェアを変えられない場合は、メッシュを取り入れた通気性のよい座布団クッションを使うのもポイントです。

代表的な商品では「エアリークッション」や「空調座布団」などがあげられます。

また、電動タイプで空気を送り込めるようなクッションを使えば、オフィスチェアに座ったときの蒸れを直接解決しやすくなります。オフィスの雰囲気に着目しつつ、通気性のよさを踏まえてガジェットやクッションの導入を考えてみるのも1つの手段です。

3-2.小型扇風機を使う

小型扇風機をオフィスデスク下に置いて、太もも部分を経由してデリケートゾーンへ風が当たるように調節すると座面からの蒸れを改善しやすくなります。しかし、座面部分に深く触れているお尻近辺を直接冷やすのは難しいかもしれません。

身体を冷やすと相対的に蒸れを解消しやすくなりますが、オフィスチェアに使われている座面素材によっては通気性が悪く、快適さが左右されてしまいます。そのため、小型扇風機はメッシュ加工の椅子とあわせて使うことがポイントです。

3-3.通気性に優れた椅子を選ぶ

「仕事場の椅子をガラッと変えたい」「自宅オフィスで椅子の蒸れをどうにかしたい」などであれば買い替えを考えてみるのも選択肢のひとつです。椅子が原因でお尻や背中が蒸れるのを改善したい場合は、通気性に優れたメッシュ製オフィスチェアがベストです。

通気性に優れた椅子を選べば、椅子に座って蒸れる問題を改善する効果が期待できます。しかし、着衣やオフィス環境によっては、椅子だけでは蒸れる問題を完全に解消できない可能性も。

お尻や背中の蒸れ問題を解決したい場合は、「通気性に優れた椅子を選ぶ+送風機能のあるガジェット」をあわせてチェックするのをおすすめします。

4.蒸れない椅子の選び方は?通気性のよい椅子を選ぶときのポイント

蒸れない椅子の選び方は?通気性のよい椅子を選ぶときのポイント

先述の通り、通気性に優れた椅子を探す場合は「メッシュ加工」への着目が大切ですが、通気性だけを見てしまうのはおすすめできません。蒸れにくいオフィスチェアを選ぶときの選び方をご紹介します。

4-1.蒸れない椅子選びは機能面も重視

通気性のよさをランク付けすると以下のようになります。

①オールメッシュ > ②メッシュ加工 > ③ファブリック(布製) > ④本革や合皮

通気性の面で見ると、基本的には座面・背面がメッシュのオフィスチェアがベストだといえます。しかし、蒸れにくいポイントだけ注目すると大切な機能面がおろそかになってしまう可能性も。

デスクワークなど長時間座るオフィスチェアは身体への影響も大きいと言われているため、負担を抑えられる椅子選びが大切です。もし職場やオフィスなど仕事で使う蒸れにくいオフィスチェアをお探しの場合は、「メッシュ加工+人間工学デザイン」を選ぶのが大切です。

5.全面メッシュ!蒸れにくいおすすめオフィスチェア3選

近年ではテレワークなどで自宅にオフィス環境を整える方も急増しています。なかには、「オフィスのような”蒸れ“を味わいたくない……」と頭を悩ませている方も少なくないようです。

そこで、ここではオフィスチェア起因の蒸れからお別れできる「全面メッシュ」で通気性を確保したオフィスチェアをご紹介します。

メッシュチェア コレガ2

メッシュチェア コレガ2

背面メッシュに加え、座面には二重構造のメッシュで座り心地も確保したオフィスチェア「コレガ2」は、風通り爽やかなメッシュチェアとしても評判です。肘なしモデルのため、流動的なオフィスにもマッチします。

サイズ 幅600×奥行600×高さ890~985mm
座面高さ / 430~525mm
材質 背座 / ポリエステルメッシュ
座面 / 合板、ウレタンフォーム
座受け / スチール
脚・キャスター / ナイロン
肘 / PP樹脂成型品
オールメッシュチェア シンクス2

オールメッシュチェア シンクス2

座面・背面ともにメッシュのオールメッシュチェア「シンクス2」は、一年中快適なデスクワークをお望みの方におすすめのオフィスチェアです。3段階のリクライニング機能なども搭載されています。

サイズ 幅660×奥行650×高さ885~975mm
材質 背・座:ポリエステルエラストメリックメッシュ・モールドウレタン(座先端のみ)、フレーム:ナイロン、肘:ナイロン、脚部:アルミダイキャスト、キャスター:ナイロン
オカムラ シナーラ

オカムラ シナーラ デザインアーム採用

全体的に薄く軽量なデザインの「オカムラ シナーラ」は、シンプル&コンパクトに仕上がった全面メッシュのオフィスチェアです。通気性や流動的な動きのサポートだけでなく、人気メーカーオカムラの人間工学に基づいたノウハウも詰め込まれています。

サイズ 外寸 / 幅697×奥行697×高さ907~999mm
座面高さ / 417~509mm
肘高さ / 596~688mm
材質 背・座面 / メッシュ
背座フレーム・肘・脚 / 樹脂成型品
支基 / アルミダイキャスト
キャスター / 直径65mmウレタンキャスター

6.椅子で蒸れない!スタンディングデスクもアリ

どれだけ通気性に優れたオフィスチェアを使っていても、着ている服との密着具合によっては快適性を損なってしまうのも事実です。そこで、「椅子で蒸れたくない!」とお考えの方はスタンディングデスクを利用してみるのもポイントです。

スタンディングデスクには電動式で高さを変えられるタイプもあり、座り仕事や立ち仕事を簡単に切り替えられます。また、メモリを通じて高さ調節ができるモデルもあるため、「毎度高さを切り替えるのが面倒」といった心配も必要ありません。

スタンディングワークは姿勢の矯正や集中力のアップなどメリット効果も多いとされているため、この機会に導入を検討してみるのをおすすめします。

まとめ

椅子で蒸れるほとんどは通気性の悪さが原因です。通気性を確保するには、メッシュ加工のチェアを利用したり、着ている衣服を変えたり、あるいは送風できるガジェット類を導入してみるのをおすすめします。

とはいえ、「オフィスや職場に扇風機を持ち込むのは恥ずかしい」「オフィスチェアを勝手に買い換えられない」と頭を悩ませる方もいるでしょう。

そんなときはメッシュシートを敷いてみることをおすすめします。メッシュ加工のクッション類を使うだけで、椅子に座ったときの蒸れをある程度改善する効果が期待できるかもしれません。

お尻の蒸れ問題を放置していると身体へも悪影響ですので、場合によってはメッシュ対応のオフィスチェアへ買い替えたり、スタンディングデスクの導入を検討したりすることをおすすめします。

夏場に椅子に座ると蒸れる!おしりの蒸れ問題を改善する対策法【チェアのムレ対策】

この記事の監修者

那波 伸晃

オフィスコム株式会社
商品・物流本部 執行役員 本部長
那波 伸晃

オフィス家具業界歴17年、オフィスコム創業期のメンバー。数々のヒット商品を生み出し、ユーザー目線での商品開発を得意としている。

この記事を書いた人

オフィスのギモン編集部

オフィスのギモン編集部

“快適にはたらく”をテーマにオフィスに関わる様々な疑問を解決!おすすめ商品や、明日の仕事に役立つ情報・豆知識を発信しています。

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