キーボードの掃除手順を種類別解説!スライムやアルコールの効果とは
キーボード掃除はめったにしないという方もいますが、キーボードを掃除しないとキーボードの汚れはどんどんと蓄積していきます。
キーボードをキレイに活用するためにも、定期的なキーボードのメンテナンスは必要不可欠です。
この記事では、キーボードを掃除する必要性や手順、キーボードの掃除に役立つ道具についてご紹介します。
- 目次
- 1.キーボードの汚れは放置しない方が良い
- 2.キーボードの掃除に役立つ道具
- 3.メカニカルキーボードの掃除手順
- 4.パンタグラフキーボードの掃除手順
- 5.お手軽にキーボードを掃除するならスライムもアリ?
- まとめ
1.キーボードの汚れは放置しない方が良い
キーボードの表面につく汚れのほとんどは、指先の皮脂や油汚れが原因です。しかし、キーボードの汚れは表面だけではありません。キーボードの内部には食べかすや髪の毛、ホコリといった細かいホコリが侵入しています。
オーストラリアの大学で行われた研究結果によると、オフィスで活用されているキーボードには便器の400倍にも上る細菌が付着しているケースもあるそうです。表面的にはキーボードをキレイにしていても、知らないうちにとんでもない量の細菌がキーボード内部に生息しているかもしれません。
そのため、定期的なキーボード掃除は必要不可欠だと言えるでしょう。キーボードの掃除に合わせてメンテナンスをすることで、キーボードの寿命も長く持たせることができます。
1-1.掃除の前にキーボードのタイプを見極めておこう
キーボード掃除は定期的に内部までキレイにすることが大切ですが、キーボードのタイプによって掃除のしやすさは大きく異なります。
・メカニカル式キーボード
- 立体的なキーボードで、一般的なオフィスからゲーミングキーボードまで幅広く活用されています。内部までの分解掃除がしやすい特徴を持ちます。
・パンタグラフ式キーボード
- 平面的なキーボードで、ノートパソコンをはじめ薄型のキーボードに採用されています。
基本的に、ノートパソコンモデルに多い薄型キーボードは表面部分の掃除だけにとどめておきましょう。分解して内部掃除をするのには向いておらず、ちょっとしたミスでツメが壊れキーボードが使い物にならなくなる可能性もあります。
また、ノートパソコンのキーボードを掃除する過程で故障してしまうと、メーカーの保証範囲外になってしまう可能性も。ノートパソコンのキーボード内部を掃除することは避け、表面的な清掃までにしておきましょう。
2.キーボードの掃除に役立つ道具
ただの水拭き掃除ではキーボードが故障してしまう可能性もあります。キーボードを掃除するときは事前に役立つ道具を揃えておきましょう。
- キープラー
- ウェットティッシュ(OA機器向け)
- ダストブロワー(エアダスター)
- 綿棒
- 無水エタノール
メカニカル式キーボードを掃除するときに役立つアイテムがキープラーです。キーキャップを引き抜く行為が不安なときは、キープラーを使って取り外しやすくしましょう。
キープラーが手元にない場合はマイナスドライバーや、可能であれば人の指でそのまま引き抜くこともできます。
また、キーボード内部を掃除するときは無水エタノールが役に立ちます。無水エタノールを使うと電子機器が故障する可能性を大きく下げられるため、キーボード掃除をはじめ電子機器の掃除には無水エタノールを活用してみるのもポイントです。
3.メカニカルキーボードの掃除手順
オフィスでも使われているキーボードのタイプは主に2種類あります。まずはデスクトップ向けキーボードや、ゲーミングキーボードにも多いメカニカル式キーボードの掃除手順についてご紹介します。
3-1.キーボードの写真を撮る
メカニカルキーボードはキーキャップを外して内部まで掃除することが可能です。キーボードを掃除し終わった後に元の位置へキーキャップをはめるため、取り外し前に正しい配列をスマートフォンなどで写真撮影しておきましょう。
3-2.キーキャップを取り外す
キーボードのキャップ部分を取り外します。キープラーを使って簡単に引き抜けるほか、マイナスドライバーなどを使って取り外すことも可能です。
なお、ムリな方向へ力を加えるとツメが折れてしまう可能性もあります。できるかぎり垂直に持ち上げるイメージでキーボードを取り外しましょう。
3-3.ウェットティッシュを使って内部の細かい汚れを取り除く
キーキャップを取り外したら、キーボード内部にある汚れをウェットティッシュで拭き取ります。キーボード掃除に使うウェットティッシュはOA機器向けのアルコール配合タイプを使いましょう。
3-4.拭き掃除の後にエアダスターで細かい汚れを吹き飛ばす
拭き掃除が終わったらエアダスターを使って細かい部分の汚れを吹き飛ばします。キーボードの内部に入り込んだ汚れやウェットティッシュといった繊維の残りを掃除することで、キーボードの内部をキレイにすることが可能です。
3-5.キーキャップの表面をウェットティッシュで掃除
キーボード内部の掃除が終わったら、キーキャップの表面をウェットティッシュで掃除します。キーキャップをキーボードに取り付けてから掃除しようとすると、側面部分に残った汚れが取り除きにくくなってしまいます。
あるいは、キーキャップをまとめて水洗いすることも可能です。キーキャップをまとめて水洗いする場合は、油汚れが落ちやすい40℃~50℃前後のお湯を使いましょう。
3-6.キーボードにキャップを戻して完成
キーキャップが掃除し終わったら、キーボードへ取り付けて一連の掃除作業は完了です。キーボードを継続的にキレイにするためにも、週に1回程度は表面をウェットティッシュで、3ヶ月に1回程度は内部の掃除をするよう心がけましょう
4.パンタグラフキーボードの掃除手順
ノートパソコンに多い薄型のキーボードは、分解して内部を掃除するのには向いていません。そのため、表面についた汚れを掃除するだけに留めておきましょう。表面の汚れをキレイに取り除く手順についてご紹介します。
4-1.ウェットティッシュでキーボードの表面を掃除する
ノートパソコンなどのキーボードを掃除するときは、ウェットティッシュを使って表面の皮脂汚れを取り除きます。OA機器向けとして、アルコール入りのウェットティッシュを使うと皮脂などの油汚れを簡単に取り除くことが可能です。
4-2.無水エタノールと綿棒で隙間を掃除
無水エタノールとコットンを組み合わせてまとめて拭き掃除する方法もありますが、キーボードが埋まって側面部分をうまく拭き取りづらいです。ウェットティッシュだけではキレイに取り除けないキーの側面部分などを、無水エタノールと綿棒でキレイに掃除していきます。
万が一キーボード内部に液体が入り込んでしまっても、無水エタノールであれば故障する可能性は少ないでしょう。ただし、無水エタノールが直接手に付くと手荒れの原因ともなるため、掃除方法次第ではゴム手袋などの活用をおすすめします。
4-3.ダストブロワーでホコリを吹き飛ばす
ウェットティッシュの残りや綿棒の”わた”がわずかに残ってしまうこともあるため、アルコールが揮発したあとで、ダストブロワーやエアダスターを使ってホコリをまるごと取り除きましょう。
また、キーボードの隙間にエアダスターを吹き付けることで内部のゴミを取り除けるケースもあります。
5.お手軽にキーボードを掃除するならスライムもアリ?
キーボード掃除用のスライムを活用する手段もあります。普通のスライムとは違い、キーボード掃除用のスライムなら程よい粘着力で汚れを取り除くことができます。
そんなスライムですが、使い方を間違えてしまうとキーボードの調子が悪くなってしまう可能性があるのも事実です。キーボード掃除にスライムを使う時の注意点をチェックしましょう。
5-1.キーボード掃除用のスライムを使う
普通のスライムを使ってしまうと粘度が低く、場合によってはキーボード内部に入り込んでしまう可能性があります。特に、薄型キーボードの内部にスライムが入り込むと取り除くことが難しいため、メーカー修理に頼らなければならないケースも。
また、粘着力が低いことで、汚れが吸着しづらく望む効果が得られない可能性もあります。キーボード掃除にスライムを活用するのであれば、専用のスライムを利用しましょう。
5-2.キーボードにスライムを強く押し付けない
キーボード掃除用のスライムを使えば、掃除しにくいキーボード側面の手垢汚れも簡単に取り除くことができます。しかし、スライムをキーボードへ強く押し付けると内部に入り込んでしまう点は注意しましょう。
パンタグラフ式など薄型キーボードの掃除でスライムを使う場合は、表面をコロコロと転がすようなイメージで使うことがポイントです。
また、メカニカルキーボードなど内部を掃除する際にスライムを使う場合は、軸の入っている場所やツメが入るべき場所にスライムを押し込まないように注意する必要があります。
まとめ
キーボード掃除はキーボードのタイプに応じてやり方を変える必要があります。ノートパソコンタイプのキーボードを取り外して掃除すると、「最悪破損で交換…」となってしまうため自己責任で行ないましょう。
「定期的にキーボードの内部まで掃除するのは面倒くさい」と感じる場合は、完全に水洗いが可能な防水タイプのキーボードを使うのも1つのポイント。
キーボードのモデル次第で掃除のやりやすさが大きく変わるため、特にこだわりがないのであればキーボードの買い替えも視野に入れてみることをおすすめします。