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サウンドマスキングとは?仕組みやオフィスでの活用メリットをプロにインタビュー!エムズシステム三浦社長インタビュー【3】

エムズシステム三浦社長インタビュー

サウンドマスキングとは、周囲の音を包み込むことで人間の耳では気になる音を聞こえにくくする機能です。サウンドマスキングをオフィス環境で導入した場合はどのような効果が得られるのでしょうか?

今回は音のプロであるエムズシステムの三浦社長に詳しくお伺いしてきました。インタビュアーはオフィスコム株式会社 商品企画部 本部長の那波です。

オフィスコムでも市ヶ谷オフィスリニューアルの際にエムズスピーカーを導入しました!
エムズ三浦社長と弊社商品本部長那波がオフィスでのバイオフィリアやサウンドマスキングについて語っています!

1.サウンドマスキングとは

1.サウンドマスキングとは

Q. 那波 サウンドマスキングとは何ですか?

三浦 人間にとって不快な音が気にならなくなるようにする機能のことです。ノイズが気にならなくするものにはABCで分けられる3種類に分類できます。Aは吸音(absorb)、Bは遮音(block)、Cはマスキング(covering)とされています。サウンドマスキングはこのCの分類にあたり、別名ではノイズマスキングとも呼ばれています。ノイズマスキングはノイズが聞こえなくなることが目的ではなく、ノイズが気にならなくする空間を作ることが目的とされています。例えば、エアコンなどの音が気になってミーティング進まない場合は、それが気にならないように他の音で包み込みマスキングするという手法です。

私たちはマスキングをカバーリング(covering)のCではなくコンディショニング(conditioning)のCと定義して、カバーするのではなく空間をコンディション(調整する)という考え方で環境を整えます。空間を快適にコンディションできていると、空間の雰囲気がよくなるのでそれが人にも心地よく伝播して生産性の向上に繋がります。


1.サウンドマスキングとは

Q. 那波 サウンドマスキングの仕組みと効果について詳しく教えてください

三浦 サウンドマスキングは周囲の音を聞こえにくくすることで、集中力を維持しやすい環境や会議中など秘匿性の高い会話が周囲に聞こえにくい環境を構築するものです。

聴覚は心地よいからだの求める音に共振すると不快な音が聞こえにくくなる性質があります。この性質を応用してより自然な周波数の音をオフィスに流すことで、集中力を阻害するノイズや会議中の会話などを人間の耳では聞こえにくくするのが基本的な仕組みです。

Q. 那波 サウンドマスキングとノイズキャンセリングの違いは何ですか?

三浦 ノイズキャンセリングも分類としてはマスキングの一部なのですが、音を聞こえにくくする手法がサウンドマスキングと異なります。

サウンドマスキングはノイズとなる音と異なる自然な周波数の音で調律するのに対して、ノイズキャンセリングはノイズとなる音の周波数と同じ波長の周波数を出すことで音を打ち消します。ノイズキャンセリングは必ずしも音が出ているわけではなく、あくまでも同じ周波数を出すという点がサウンドマスキングとの違いです。

2.サウンドマスキングの例とオフィス導入のメリット・デメリット

2.サウンドマスキングの例とオフィス導入のメリット・デメリット

Q. 那波 サウンドマスキングが活用されている身近な例はどんなものがありますか?

三浦 実は日常生活の様々なところでサウンドマスキングが進んでいます。例えば、銀行やオフィスのエントランス、会議室などが一般的です。

Q. 那波 サウンドマスキングをオフィスに導入するメリットを教えてください

三浦 ひとつは集中力が削がれるエアコンやPCの稼働音や人の会話などが気にならなくなるので、作業中の集中力が不用意に削がれることがなく生産性が上がります。他に会議室などに導入した場合は刺激音が聞こえにくくなることで議論が活性化し、良いディスカッションができるという例も聞いています。

他には人の会話や行動音が気になりにくくなることで、他者が過剰に気になってしまう緊張状態から解放されます。結果としてオフィス全体がリラックスした雰囲気になりますので、快適な作業環境になるというメリットもあるでしょう。

心とからだに心地よい空間ではクリエイティビティの向上も期待されます。

3.エムズシステムのスピーカーでできるサウンドマスキング

3.エムズシステムのスピーカーでできるサウンドマスキング

Q. 那波 エムズシステムのスピーカーでできるサウンドマスキングにはどんな特徴がありますか?

三浦 エムズシステムのスピーカーは「不快な音が気にならなくなる」という従来のサウンドマスキングに加え、「音でオフィスの雰囲気をより快適に変えられる」という点が特徴です。

「より創造的な会議ができるよう雰囲気を良くしたい」や「オフィスを居心地の良い環境にしたい」といったニーズに応えられる、「音で空間をコンディショニングする」新しいタイプのエアコンといえます。エムズシステムは空間そのものの音の質をスピーカーで変えられるよう開発されたものです。具体的には、会議室などのオフィス環境で非常に微細に聞こえるPCなどの機械の振動音を細やかに緩やかにすることで、それらの音を聞こえにくくしリラックス環境を作っていきます。

今までのサウンドマスキングよりも創造性の向上や生産性の向上が見込まれ、オフィス全体にリラックスできる空間を提供できます。

まとめ

サウンドマスキングは日常生活のあらゆる場面で求められる、周囲の音が気にならなくする機能のひとつです。オフィスでサウンドマスキングを導入することで、集中力の向上や議論の活性化などのメリットがあります。エムズシステムのスピーカーはオフィスの音の質を調整することで、より高度なサウンドマスキングを実現できます。オフィス環境の向上を目指している場合は導入を検討してみるのはいかがでしょうか。

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プロフィール

有限会社エムズシステム 代表取締役 三浦光仁

インタビュー回答者

有限会社エムズシステム
代表取締役
三浦 光仁

20年勤めた百貨店のバイヤーから、NGO活動レインフォレストジャパンに参画。2000年にエムズシステムを設立。2003年にエムズシステムスピーカーMS1001を発表。以来、世界中の人々の暮らしの空間を『音』によってより豊かに整えて行くことを目指す。

オフィスコム株式会社 商品企画部 本部長 那波 伸晃

インタビュアー

オフィスコム株式会社
商品企画部 本部長
那波 伸晃

オフィス家具業界歴13年、オフィスコム創業期のメンバー。数々のヒット商品を生み出し、ユーザー目線での商品開発を得意としている。

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