フローリングのキャスター傷を修復するには?椅子から床を保護しよう
一般住宅においてフローリングは身近なものですが、「キャスター付きの椅子を使うと傷ついてしまうのでは?」と不安になる方もいるでしょう。あるいは、「気付いたら、フローリングにキャスター傷があちこち出来ている」とショックを受けている方がいるかもしれません。
フローリングにできた小さいキャスター傷は道具を使えば目立たなくさせることができます。この記事では、フローリングに出来たキャスター傷の修理方法や、椅子から床を保護するのに役立つ道具をご紹介します。
1.フローリングにできたキャスターの傷跡を補修するには?
「気付いたら、フローリングの表面が擦り傷・引っかき傷だらけになっている」
「ふとした瞬間にキャスターが持ち上がって、勢いよくフローリングにぶつかってしまった」
そんなフローリングに出来たキャスターの傷は、道具を使ってDIYで表面を覆い隠すこともできます。フローリングに出来た床の傷跡を補修する方法について見ていきましょう。
1-1.へこみ傷・えぐれ傷は専用補修キットで穴埋め
フローリングがキャスターによってえぐれてしまったり、へこんでしまったりした場合は傷の修復キットを使って穴埋めをする必要があります。フローリングや木製家具向けの「床・家具傷用リペアキット」が売られているため、キャスター傷を直す場合はそちらを利用しましょう。
リペアキットを使った床の傷跡の直し方は以下のとおりです。
- 1.フローリングを軽く乾拭き
- 2.フローリングに合うスティックを選ぶ
- 3.専用のホットナイフで溶かして、若干盛り上がる程度に流し込む
- 4.固まったらはみ出ている部分をヘラでこそぎ落とす
以上でキャスターでへこんだフローリングの傷跡をDIYで隠すことができます。選んだ商品によってはスティックのカラーが合わず、違和感が出てしまうこともあるので注意しましょう。
1-2.擦り傷・引っかき傷は専用クレヨンでキズ消し
フローリングの表面に出来たキャスター跡をDIYで修復したい場合は、「かくれん棒」などフローリング専用クレヨンで隠すことをおすすめします。クレヨンを使った床の傷跡の直し方は以下のとおりです。
- 1.フローリングを軽く乾拭き
- 2.フローリングのカラーに近いクレヨンを表面に塗り込む
- 3.ヘラでキャスター跡からはみ出たクレヨンを取り除く
キャスター跡を目立たせたくない場合は、塗り込んだクレヨンの上にワックスを使って表面を加工するのもポイントです。手順自体はとても簡単ですが、クレヨンのカラーが合わないとフローリングのキャスター跡が見えてしまいます。
フローリングの擦り傷・引っかき傷を違和感なく隠すためにも、クレヨンとフローリングの色合いを見比べて選びましょう。
1-3.DIYでは完全に直せないこともある
フローリングにできたキャスター傷は、修繕キットを使うことで傷跡を補修することができます。しかし、カラーリングに違和感があったり、思ったよりも傷口が目立ってしまったりするかもしれません。
「修復キットを使えばDIYでフローリングの傷跡を必ず修繕できる」という訳でもありませんので、必要に応じて専門業者などに依頼することをおすすめします。
2.キャスターでフローリングを傷つけない防止策
賃貸住宅のフローリングにキャスターで傷跡をつけてしまうと、原状回復義務により補修費用を支払わなければいけない可能性があります。場合によっては、フローリングの交換に10万円近くの費用が掛かってしまうことも。
そのため、キャスターでフローリングを傷つけないようにあらかじめ床の保護策を考えることが大切です。
デスク環境を新しくすることを考えていたり、新居へ引っ越したりする場合は、フローリングをキャスターで傷つけない方法についてチェックしておきましょう。
2-1.キャスター部分は定期的に拭き掃除
ごくまれに、椅子のキャスター部分に汚れ同士が固まるなど、何らかの硬い異物が付着していることがあります。そのまま椅子を動かすと、キャスターの汚れがフローリングを傷つける原因になってしまうことも。
キャスターの表面がでこぼこになることで、椅子へ腰掛けたとき強い衝撃をフローリングへ与えてしまうのです。何か硬いものがついていないか、ゴミが蓄積されていないか、床を椅子から保護するためにキャスター部分は定期的に掃除しておきましょう。
2-2.フローリングに優しいキャスターを使う
椅子のキャスターに使われている素材は大きく分けて「ウレタン」「ナイロン」「ゴム」の3種類があります。中でも、一般的な椅子に多く使われている「ナイロンキャスター」はフローリングに適していないので注意が必要です。
椅子から床を保護することが目的の場合は、「ウレタン」や「ゴム」といったフローリングに優しいキャスターから選ぶのがベストだと言えます。基本的には、硬いナイロンと柔らかいゴムの中間に位置するウレタンキャスターが便利です。
ただし、カーペットなどを使う場合はゴム製のキャスターにデメリットがあります。椅子から床を保護するためにチェアマットなどを利用する予定のある方は「ナイロン」や「ウレタン」のキャスターがついた椅子がおすすめです。
2-3.タイルカーペットを使う
タイルカーペットとは、1枚あたり数十センチ程度の小さなカーペットです。隙間なく埋めることで、好みの範囲にカーペットを敷けるといったメリットがあります。
フローリングにキャスターの傷跡を残したくない場合は、椅子で動く範囲内の床にタイルカーペットを敷くと良いでしょう。
しかし、タイルカーペットを敷く枚数や範囲が狭いと、椅子のキャスター移動にあわせて徐々にずれていってしまうことがあります。
そのため、連結できるジョイントマットを使ってみるのもポイントです。カーペットはフローリングを直接保護できるため、床の傷つき防止効果を期待できると言えるでしょう。
3.椅子から床を保護するならチェアマットがおすすめ
チェアマットとは、椅子から床を保護するための専用マットのこと。キャスターで移動しづらくなるカーペットとは違い、フローリングの上に敷くだけで床を傷から保護しやすい&キャスターの滑りやすさを確保できるアイテムです。
チェアマットは硬い材質で作られているので、カーペットよりも床を傷つけにくくなる効果が期待できます。「フローリングのキャスター傷が賃貸だから気になる」という方や、「カーペットだと椅子が思うように動かせない」という人におすすめだと言えるでしょう。
OAチェア用マット ブラウン SNC-MAT2BR
サイズ | 幅890×奥行5×高さ1400mm |
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材質 | 布張り/PP(ポリプロピレン) PE(ポリエステル)製(裏面はPVC) |
重量 | 1.0kg |
まとめ
何も対策をしていないと、気付かないうちにフローリングが傷だらけになってしまうかもしれません。賃貸物件にお住まいの場合は原状回復義務により修繕費用を支払う必要があります。
キャスターでついた傷は修復キットを使って修繕することもできますが、完全ではないのも事実です。
そのため、事前に椅子から床を保護する仕組みを取り入れる必要があります。チェアマットを利用すればキャスターでフローリングが傷つく可能性を引き下げられるため、床の保護方法を探している方はぜひ一度試してみてくださいね。