シュレッダーの正しい選び方|ポイントを押さえて最適な機種を選ぼう
情報の扱いに敏感な現代において、大切な情報を扱うことが多いオフィスでは、書類を処理する方法に細心の注意を払わなければなりません。
そこで役に立つ道具がシュレッダーです。書類を細かく裁断してくれるため、ハサミや手で書類を小さくする必要がなく、簡単に書類の処理ができます。 しかし、シュレッダーと一口にいっても手動や電動など種類がさまざまです。自分のオフィスにおいて、どのようなシュレッダーを選ぶべきか分からない人も多いでしょう。
そのような人のために、本記事ではシュレッダーの選び方を紹介します。具体的な選ぶポイントや、ケースごとの最適なシュレッダーも解説するため、購入時の参考にしてください。
1.シュレッダーの選び方ポイント
シュレッダーの性能は機種によって異なります。どのような性能の機種を選ぶかによって、使い勝手のよさが変わるため、各機種の特徴を押さえておくことが大切です。
ここからは、具体的にどのような特徴を理解しておくべきなのか、10個のポイントに分けて解説します。
各ポイントを参考にして、最適なシュレッダーを選びましょう。
1-1.【タイプ】手動・電動のどちらか
シュレッダーには、手動タイプと電動タイプの2種類があります。
手動タイプはハンドルを回して書類を裁断するタイプのシュレッダーで、処理したい書類の数が少ないオフィスに最適です。値段も安価なため、コスト面でも優れています。
一方、電動タイプはスイッチを入れると自動的に裁断するタイプのシュレッダーです。大量裁断がスムーズで、使用中は別の作業ができるため、忙しいオフィスや処理したい書類の量が多いオフィスに向いています。
1-2.【サイズ】置き場所に合う大きさか
シュレッダーのサイズは、大量処理に向いている大型機種や、少ないスペースに配置できるスリムな機種までさまざまです。そのため、あらかじめ設置場所を決めてから、最適なサイズのシュレッダーを選びましょう。
一般的に、シュレッダーの最適な置き場所を決めるときは、以下の2点がポイントとなります。両方のポイントをクリアできる場所を見つけてから、シュレッダーを購入することで、失敗する確率を下げられるでしょう。
- 壁から少し離して配置できるかどうか
電動の場合は、シュレッダーが壁に密接していると熱がこもり故障の原因となる恐れがあります。そのため、壁から少し離してシュレッダーを設置できる場所はあるか確認しましょう。
また、壁から少し離して設置したとき、人の動線を塞いでしまわないように気を付けてください。 - ダストボックスを開けられるかどうか
シュレッダー周辺が狭ければ、裁断後の紙クズが溜まっているダストボックスを開けることが難しくなります。
使用後の処理が難しくなるため、ダストボックスを開けてもゆとりがある設置スペースの確保が必要です。
1-3.【最大投入幅】紙のサイズに対応可能か
処理したい書類よりも投入口が小さいときは、まず書類を細かくしてからシュレッダーにかけるという手間が増えてしまいます。
無駄な手間を省くためにも、オフィスで処理することの多い書類サイズを確認してから、最適な投入口があるシュレッダーを吟味しましょう。
例えば、一般的な資料を処理するならA4サイズに対応しているもので十分処理できます。ただ、新聞紙のように大きな書類も扱うことがある場合は、A3サイズでも対応できる機種を選ぶと安心です。
1-4.【最大枚数】処理する枚数は多いか
シュレッダーを選ぶときは、最大裁断枚数にも注目することが大切です。
例えば、100枚もの書類を裁断しなければならないときに、1枚1枚書類を投入していては、日が暮れてしまうことにもなりかねません。
そのため、作業効率を上げられるよう、一度に多くの枚数を処理できるシュレッダーを選ぶことが重要です。
業務用シュレッダーの最大裁断枚数は10~20枚程度です。書類が少なく裁断を急がない場合は最大裁断枚数が10枚前後、書類が多く大量に裁断しなければならない場合は最大裁断枚数が15枚以上のものを選びましょう。
1-5.【裁断速度】処理効率を重視するか
裁断速度も、スムーズな処理を実現するための大切なポイントとなります。
一般的な電動シュレッダーの裁断速度は2~3m/分程度です。しかし、中には高速処理ができる機種もあるため、効率を重視したい場合は、4m/分以上の処理能力を持つ機種がおすすめです。
1-6.【連続時間】長時間連続して使用するか
電動シュレッダーを長時間使用すると、モーターに負担がかかるため、クールダウンの時間が必要となってしまいます。
そのため連続使用時間の長さにも気を付けましょう。長時間連続で使用できる機種であれば、大量の書類もスムーズに処理できます。
連続使用時間は10分程度の機種もあれば、60分程度の機種もあり、さまざまです。長時間の使用が予想されるオフィスであれば、できるだけ連続使用時間が長い機種を選びましょう。
1-7.【裁断形状】目的に合う処理形状か
裁断後の処理形状は、機種によって異なります。復元率や紙くずの溜まりやすさなどに影響するため、処理形状についても事前に確認しておきましょう。
主なカット方式・処理形状と、それぞれにぴったりなシチュエーションは以下の通りです。
ストレートカット方式 | |
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処理形状の特徴 |
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シチュエーション |
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クロスカット方式 | |
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処理形状の特徴 |
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シチュエーション |
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マイクロカット方式 | |
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処理形状の特徴 |
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シチュエーション |
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1-8.【容量】ごみ捨てを減らしたいか
裁断後、ごみをこまめに捨てることが面倒な場合は、できるだけダストボックスの容量が大きいものを選びましょう。
一般的な業務用シュレッダーの容量は20~35L程度です。頻繁にシュレッダーを使うオフィスや、一度に処理する書類の枚数が多いオフィスでは、30L以上の機種を選ぶとごみ捨て回数を大幅にカットできます。
また、ダストボックス内の無駄な隙間を減らす「屑ならし機能」があると、より多くの紙クズを溜められるため、ごみ捨て回数を減らすことができて便利です。
1-9.【静音性】作動音を気にするか
長時間シュレッダーを使用していると、作動音が気になって仕事に集中できない場合があります。
そのような場合は、静音性に優れているシュレッダーの購入を検討しましょう。作動音が静かであれば、仕事中に集中力が切れたり、電話対応時にノイズが入ったりする可能性が下がります。
業務用シュレッダーは60dB前後が多く、普通に会話を行うときくらいの音量です。より静かなシュレッダーを求めるのなら、落ち着いた事務所用に静音設計されている50dBの機種を選ぶといいでしょう。
1-10.【機能性】使い勝手のよさにこだわるか
機種に備わっている機能により、使い勝手のよさが変わります。状況に合わせて、どのような機能があると便利か考えて選びましょう。
業務用の電動シュレッダーに見られる機能で、代表的なものは以下の3つです。
- メディア裁断対応
書類だけでなく、CD・DVDやクレジットカードなどの裁断にも対応する機能です。 - ホッチキス対応
ホッチキスが書類に付いたままでも裁断できるため、シュレッダー使用前にホッチキスを外す手間が省略できます。 - リバース機能
許容範囲以上の書類を投入してしまった場合、シュレッダーが逆回転し使用を停止させる機能です。紙詰まり防止に効果があります。
2.ケース別!業務用シュレッダーの選び方
最適なシュレッダーを選ぶためには、まずオフィスのニーズを明確にすることが大切です。
ここからは、それぞれのケースに応じた最適なシュレッダーを紹介します。
①セキュリティ性が高いものを選びたい
セキュリティ性の高さにこだわりたい場合は、マイクロカットのシュレッダーがおすすめです。マイクロカットは非常に細かく裁断してくれるため、復元率が低く、セキュリティレベルが高くなります。
機密情報を多く扱う部署でも、マイクロカットであれば情報漏洩の可能性が低くなり、比較的安心して書類の処理ができるでしょう。
②電気代を押さえたい
会社の経費を削減するため電気代を押さえたい場合は、消費電力量だけでなく、オートカットオフ機能の有無も確認しましょう。
オートカットオフ機能とは、裁断終了後一定時間使用がなかった場合、自動的にスリープモードとなる機能のことをいいます。使っていない間に無駄な電力消費がないため、節約に最適です。
③長期的に使いたい
「モーターに負担をかけず長期的にシュレッダーを使いたい」という場合は、最大裁断枚数が多い機種を選びましょう。
最大裁断枚数とは、1回の裁断で処理できる最大枚数のことです。最大裁断枚数が多ければモーターをあまり動かさずに大量の書類を処理できるため、シュレッダーの寿命が延びて長期的に使用することができます。
まとめ
ここまで、シュレッダー選びの基準がわからないという人に向けて、シュレッダーの正しい選び方をポイントに分けて詳しく紹介しました。
日々多くの書類を扱うオフィスにおいて、シュレッダーはなければならない存在です。
しかしシュレッダーにはさまざまな機種があるため、オフィスや作業内容に適したシュレッダーを選ぶことが重要です。
最適なシュレッダー選びは、作業の効率化にもつながります。ここまでの内容を参考に、ぜひ自身に適したシュレッダーを購入してください。
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