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ウレタンキャスターの特徴|床を傷つけないキャスターの選び方

キャスター付きのオフィスチェアは、使い勝手が良くデスクワークにもおすすめです。一方で、便利ではあるものの「使っているうちに床が傷だらけになってしまった」といった声も。そのため近年は、床に優しいウレタンキャスターのオフィスチェアを選ぶ人が増えてきました。

当記事では、人気のウレタンキャスターをはじめ、オフィスチェアで主に使われるキャスターの種類や特徴についてご紹介します。ウレタンキャスターのオフィスチェアを賢く購入する方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・賃貸暮らしでテレワークを考えている方
  • ・フローリングを傷つけるのを避けたい方
  • ・床の素材にあったキャスターを知りたい方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・キャスターの種類と特徴
  • ・キャスター選びをするときのポイント
  • ・オフィスチェアを探している人におすすめの選択肢

1.オフィスや自宅の床に傷がつく原因とは?

オフィスや自宅の床に傷がつく原因とは?

キャスターによってオフィスや自宅の床が傷つく原因は、主に以下の2点です。

■キャスターに弾性がない

オフィスチェアに使われるキャスターは「弾性があるタイプ」と「弾性がないタイプ」に分かれます。弾性がないキャスターは体重や移動でかかる力が直接伝わるため、床が傷つく原因になりがちです。

■キャスターの素材が床に合っていない

キャスターによる傷は床との相性も重要です。フローリングやカーペットなど、オフィスや自宅に使われている床材と、キャスター素材の組み合わせが不適切だと床が傷つく可能性があります。

とはいえ、キャスターに合わせてオフィスや自宅の床を張り替えるのは現実的ではありません。そのため、床のキャスター傷を防止するには、傷つきにくい素材のキャスターを選ぶことが重要です。

2.キャスターの主な種類|床との相性

キャスターの主な種類|床との相性

オフィスチェアのキャスター、主に下記の素材が使われます。

  • ウレタンキャスター
  • ナイロンキャスター
  • ゴムキャスター

種類ごとのキャスターの特徴や違いを理解すれば、床との相性に優れているオフィスチェアを選べびやすくなります。ここでは、それぞれのキャスターについて詳しく解説します。

2-1.ウレタンキャスター

ウレタンキャスターは、車輪に柔軟性のあるウレタン素材を巻きつけたキャスターです。スルスルと転がりながらも適度にグリップ感があり、オフィスチェアも自由自在に動かせます。

静音性に優れている点も、特長のひとつです。移動時の摩擦音が少ないため、仕事の集中を妨げません。素材自体が摩耗しにくく、長くオフィスチェアを使用できるのもメリットです。

フローリングやカーペットなど、ウレタンキャスターは幅広い床材に適します。テレワークの普及に伴い、自宅に仕事部屋を設けている人にとっても心強い味方です。

ウレタンキャスターは、家庭でよく使われるPタイルとも優れた相性を持ちます。床の傷つきにくさを最重視する人は、ウレタンキャスターを採用したオフィスチェアがおすすめです。

2-2.ナイロンキャスター

ナイロンキャスターは、オフィスチェアでもポピュラーな位置付けです。車輪の転がりに優れており、重量があるオフィスチェアも軽い力でスイスイと動かせます。

耐油性・耐薬品性・耐ガソリン性があるため、整備工場の事務作業などでも使われています。ウレタンキャスターと同じく、耐摩耗性がある点もナイロンキャスターのメリットです。

ナイロンキャスターはカーペットとの相性が良好で、柔らかい床の上を抵抗なく移動できます。ただし、フローリングやPタイル上でナイロンキャスターのオフィスチェアを使用すると、床が傷つく原因となるためご注意ください。

なお、ナイロンキャスターには、耐熱性・耐久性を加えた種類も登場しています。

2-3.ゴムキャスター

ゴムキャスターは、文字通りゴム素材で作られたキャスターです。素材の弾性とグリップ感が持ち味で、「いかにもタイヤ」といった黒い外観も大きな特徴です。昔からオフィスチェアに使われている素材で、馴染み深い人もいるでしょう。

ゴムキャスターは滑りにくく、安定感があります。多少砂ぼこりがあるような環境でも、問題なく使用できる点がメリットです。ただし、耐油性・耐薬品性はないため、付着した場合は早めに拭き取る必要があります。

ゴムキャスターはフローリングやPタイルなど、硬い床材との相性が良好です。注意点として、タイヤ痕のように摩擦粉が床を汚してしまう可能性があります。また、繊維の付着も考えられるため、カーペットでの使用はおすすめできません。

3.オフィスや自宅の床に合ったキャスターを選ぶ際のポイント

オフィスや自宅の床に合ったキャスターを選ぶ際のポイント

床に合ったキャスターを選ぶ際には、さらにいくつかのポイントを押さえるのが大切です。オフィス家具のなかでもオフィスチェアは日常的に使用するため、キャスターなどの細かな部分にまで目を配れば仕事の生産性向上にも繋がります。

ここでは、オフィスチェアのキャスター選びで特に注目すべきポイントを3つ紹介します。

3-1.ポイント1:取り付け部の形状

キャスターの取り付け部の形状は、大きく分けて3種類あります。

【平付けプレートタイプ】

取り付け部にプレートがあるタイプです。1つのキャスターを4本のネジで固定するため、耐荷重に優れています。

【差し込みタイプ】

オフィスチェア側にソケットを装着するボス型と、パイプに差し込み固定するプラグ型に分かれます。ボス型のキャスターを購入する場合は、別売りのソケットが必要です。

【ネジ込みタイプ】

取り付け部の面積が小さい場合に使用されます。ネジ径やネジピッチには種類があるため、現在使用しているキャスターと同じ規格の選定が必須です。

キャスター取り付け部の形状を見誤ってしまうと、手持ちのオフィスチェアに使用できない恐れがあります。キャスターを購入する際には、あらかじめ取り付け部の形状が合っているか確認が必要です。

3-2.ポイント2:弾性

キャスターで床を傷つけないためには、素材の弾性にこだわるのも重要です。前述のとおり、キャスターには弾性の有無があります。「弾性ありのウレタン・ゴムキャスター」「弾性なしのナイロンキャスター」がそれぞれ該当します。

弾性ありのキャスターは衝撃吸収に優れており、床に凸凹があるような環境でも気にせず、快適な使用が可能です。

オフィスチェアを引く動作や腰かける動作が、階下に不快な音を響かせているケースもあります。使用している床材にもよるものの、アパートやマンションなど集合住宅でテレワークをする人は、床傷だけでなく、騒音トラブル防止の観点からもキャスターの弾性に着目するのをおすすめします。

3-3.ポイント3:剛性

剛性とは、一定の荷重がかかった状態における「物体の変形しにくさ」です。キャスターの剛性はフレーム形状により異なり、通常タイプよりリブ成型してあるタイプのほうが、剛性に優れています。

キャスターは、それぞれ耐えられる重さが決められています。

耐荷重の計算式:
キャスターひとつの許容荷重×4×0.8=オフィスチェア使用荷重の許容値

偏荷重や多少の衝撃にも対応できるよう、本来の80%の数値に留めることがポイントです。キャスターに剛性があれば、使用に伴う変形や故障のリスクを最小限に抑えられます。

オフィスチェアのガタツキは、大きなストレスになってしまう場合も。剛性があるキャスターを選べば、使用時のストレスがなくなると同時に、オフィスチェアが故障するリスクも減らせます。

4.ウレタンキャスターのオフィスチェアを購入するなら?

キャスター交換の手間や時間を考慮して、ウレタンキャスター付きオフィスチェアを丸ごと購入するのを検討する人も少なくありません。ウレタンキャスター付きのオフィスチェアを購入するなら、オフィス家具の総合通販サイト「オフィスコム」がおすすめです。

オフィスコムでは、安心な日本製のオフィスチェアを豊富に取り扱っています。組み立て不要の完成品をお届けするため、到着してすぐに使用できるのもポイントです。

長時間のデスクワークでも疲れにくい「背クッションタイプ」や、スタイリッシュで通気性に優れる「背メッシュタイプ」など、ラインナップも豊富です。そのため、自分に合ったウレタンキャスターのオフィスチェアを見つけやすくなっています。

また、オフィスコムではウレタンキャスターを使用した収納ラックも取り扱っています。テレワークにより自宅に移動できる収納スペースがほしい人や、書類などを整理したい人にもおすすめです。

いずれも、3,300円以上の購入で配送料が無料です。オフィス家具を購入する際はオフィスコムをご利用ください。

ウレタンキャスターのオフィスチェアを見る

まとめ

オフィスや自宅の床がオフィスチェアで傷つく原因として、キャスターに弾性がない、もしくはキャスターの素材が床に合っていない可能性が挙げられます。オフィスチェアに使われるキャスターの主な素材は、ウレタン・ナイロン・ゴムの3種類です。

床との相性はキャスターごとにそれぞれ異なるものの、ウレタンキャスターは特に幅広い床材に適します。キャスターを選ぶ際には、取り付け部の形状・弾性・剛性にも着目しましょう。ウレタンキャスターのオフィスチェアを購入するなら、豊富なラインナップのオフィスコムがおすすめです。ぜひこの機会にご利用をご検討ください。

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