高級オフィスチェアは何が違う? 選び方のコツとおすすめ6選を紹介!
新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が増えるなか、自宅のオフィスデスクやオフィスチェアの買い替えを検討している人が増加しています。なかには少々値が張っても座り心地や仕事の効率を重視し、「高級オフィスチェアを購入したい」と思う人もいるでしょう。今回は高級オフィスチェア選びで失敗したくない人へ向けて、「これさえ知っておけば高級オフィスチェア選びに失敗しない」情報を集めました。高級オフィスチェアの特徴から選び方、おすすめのブランドまでわかりやすく説明します。
- 目次
- 1.高級オフィスチェアは何が違う? 寿命や座り心地を解説!
- 2.高級オフィスチェアの選び方
- 3.高級オフィスチェアおすすめ6選!海外ブランド・日本ブランドどちらも紹介
- 4.高級オフィスチェアを試座できる場所はどこ?
- 高級オフィスチェアで快適なデスクワークを過ごしましょう
1.高級オフィスチェアは何が違う? 寿命や座り心地を解説!
安価なオフィスチェアだと1万円以下で購入できるタイプもあります。それでも、高級オフィスチェアを選ぶ人が存在するのも事実です。20倍以上の値段を払っても高級オフィスチェアを使用するメリットやその特徴についてご紹介します。
高級オフィスチェアを利用する1つ目のメリットはなんといっても「抜群の座り心地」です。安価なオフィスチェアはクッションが薄く、長時間座るとお尻や腰に負担がかかる場合があります。しかし、高級オフィスチェアは上質な素材や丈夫で分厚いクッションを採用しており、長時間座っていても疲れにくい点が特長です。また、通気性に優れている素材など機能性素材を使用しているタイプも多く、蒸れ防止などの効果も期待できます。
加えて、高級オフィスチェアには肘や座面、ランバーサポート調整などの機能が付いているのもポイントです。体の細部までフィットするため、一人ひとりの体に合った座り心地によって高級オフィスチェアならではの「抜群の座り心地」を実現します。
高級オフィスチェアを利用する2つ目のメリットは「寿命が長い」点です。一般的なオフィスチェアは自分で各パーツを組み立てる必要があるものの、高級オフィスチェアはメーカー側が組み立てた状態で出荷されるケースが多くなっています。そのため、プロの組み立てにより高級オフィスチェアは各パーツのつなぎ目が丈夫で壊れにくくなっています。
また、高級オフィスチェアには上質な素材が使われているのも寿命が長い理由の1つです。初期費用は掛かりますが、安価なオフィスチェアを短期間で買い替えるより、高級オフィスチェアを購入して長く利用する方が総費用も安くなるケースもあります。
2.高級オフィスチェアの選び方
オフィスチェアの背もたれにもさまざまな種類があります。そのため、自分に合った背もたれを持つ高級オフィスチェアを選ぶのもポイントです。背もたれのタイプによって腰や首を支える位置や負荷の分散などが変わってくるため、必要に応じてショールームなどで体感してみるのをおすすめします。
とはいえ、仕事が忙しくなかなかショールームへ足を運べない人もいるでしょう。ここでは、自分に合った背もたれを選ぶために押さえておくべきポイントについて、代表的な背もたれの種類と、特徴についてわかりやすく紹介します。
2-1.背もたれが座り心地を左右する!種類と選び方
一般的なオフィスチェアと同じタイプは「ローバックチェア」
多くのオフィスチェアは「ローバックチェア」を採用しています。「ローバックチェア」は背中より下の部分、主に腰を支えるオフィスチェアです。
「ローバックチェア」に背中や首を支える機能はないので、長時間座ったまま作業をする人向けではありません。「ローバックチェア」を選択した場合は、作業の間に立ち上がる・ストレッチをするなどの対策で体への負担を軽減するのもポイントです。
背もたれが低い分、見た目がコンパクトですっきりしていることが特徴です。そのため、利用人数が多いオフィスで多く採用されます。
背中をしっかりと支えてくれる「ハイバックオフィスチェア」
「ハイバックオフィスチェア」は「ローバックチェア」より背もたれが長く伸びており、背中までサポートします。
「ローバックチェア」と違い、上半身全体を支えてくれるので、体への負担が少ない特徴を持ちます。長時間同じ姿勢で座って作業をする人におすすめのオフィスチェアです。また、「ローバックチェア」に比べると高価なオフィスチェアが多いのも特徴です。
「ハイバックオフィスチェア」の背もたれは首のあたりまで高く上がっているため、見た目が実サイズより大きく見えてしまいます。圧迫感を好まない人は別のタイプを選ぶのも選択肢のひとつです。
長時間作業する人はなんといっても「エクストラハイバックオフィスチェア」
「ハイバックオフィスチェア」よりさらに高い背もたれを採用しているのが「エクストラハイバックオフィスチェア」です。背中まで支える大きい背もたれに加え、首や頭を支えるヘッドレストまで付いている高級オフィスチェアです。中には背もたれとヘッドレストが一体化され、上半身全体を包み込むようなデザインのタイプもあります。
「エクストラハイバックオフィスチェア」は体への負担を最小限にできるため、長時間作業にうってつけのオフィスチェアです。大きな背もたれで周りと分離された空間を作るのにも役立つため、集中力向上にも役立ちます。
2-2.自分に合った機能を選ぶポイント
腰痛対策をしたい人は「ランバーサポート」を確認
「ランバーサポート」とは、背もたれ部分に固定されている小さいクッションです。座った時に背中が曲がるのを防止し、正しい姿勢をサポートする役割をします。長時間作業をするオフィスワーカーはもちろん、腰痛に悩んでいる人におすすめのパーツです。腰痛や体の疲れは姿勢の崩れが原因のケースも多いので、腰痛などを予防する効果も期待できます。
また、マットレスや枕にも採用される低反発の素材からメッシュ素材まで、「ランバーサポート」の素材はさまざまです。高級オフィスチェアを購入するときは、個人の好みや耐久性、通気性などを考慮し、「ランバーサポート」を選んでください。
体全体の負担が少ないのは「シンクロロッキング」機能
「シンクロロッキング」機能とは、体の動きに沿って座面や背もたれが一緒に動いてくれる機能です。「シンクロ機構」とも呼ばれます。体をそらしたり、傾けたりしても椅子のサポート部が一緒についてくるので、シンクロロッキング機能なら体勢を変えてもしっかり体をサポートできます。
背もたれだけが動いたり、座面と背もたれがつながって動いたりするタイプのオフィスチェアもありますが、「シンクロロッキング」は座面と背もたれがバラバラに動く機能性が特徴です。「シンクロロッキング」機能の採用有無が高級オフィスチェアと一般のオフィスチェアを分ける基準にもなります。
小休憩したい・足のむくみが気になる人は「オットマン」付きがおすすめ
「オットマン」は足を置くための小さいクッションやソファーなどを指します。主に家庭用のソファーに付いているタイプが多いものの、オフィスチェアにも「オットマン」が採用されている場合があります。
1日中座った姿勢でいると、足の血流が悪くなり、むくみの原因になります。時には、エコノミークラス症候群を引き起こす危険性もあり注意が必要です。夕方になると足がむくんで辛い・時々足を休ませてあげたいと考えている人は、「オットマン」が付いている高級オフィスチェアを選ぶのもおすすめです。普段は折り曲げたり椅子の下に収納したりできるタイプの「オットマン」が多いため、休憩時間のときだけ取り出すのも可能です。
持病などで足の位置を常に高くしておきたい人は、デスクの下にすっぽり隠れるフットレストや小さいクッションを活用してみてください。
2-3.素材で快適さや印象を決める!素材の特徴と選び方のコツ
見た目から高級感を味わうなら「レザー素材」
「高級オフィスチェア」と言えばすぐ「レザー素材」のオフィスチェアを思い浮かべる人も多いでしょう。「レザー素材」は見た目で重厚感や高級感を与えるので、実際「高級オフィスチェア」の多くに採用されています。
「レザー素材」は天然の素材で、使うほどに体になじんでくる性質が特徴です。また、程よい弾力性が座り心地を向上させます。
ただし、「レザー素材」はほかの素材に比べると通気性に欠けるため、汗をよくかく人には向かない素材です。
通気性重視!スタイリッシュな見た目なら「メッシュ素材」
「メッシュ素材」は表面にたくさんの穴が開いている素材です。ナイロンで作られるタイプが多く、穴が開いているので通気性に優れています。年中、気候や暖房で汗をかきやすいオフィスの中で活躍する素材です。
見た目も透け感があり、スリムなのでスタイリッシュさを求める人におすすめです。また、素材の特徴上、「メッシュ素材」のオフィスチェアは軽量化されているタイプが多く、1人で持ち運ぶのも簡単です。
ただし、「メッシュ素材」は天然素材ではなく、硬くて表面のざらざら感もあるので、肌が弱い人はかぶれてしまう可能性があります。
体への負担軽減を一番に考えるなら「モールドウレタン素材」
「モールドウレタン素材」は金型にウレタン液を注入し、成型した素材を指します。「モールドウレタン素材」はほかのウレタン素材に比べて密度が高く、高い耐久性が特徴です。密度が高い分、サポート力も高いので体の負担軽減にも優れています。
金型さえあれば複雑なデザインも簡単に作れる・短期間で大量生産ができる利点もあります。比較的、低価格でも品質の良いオフィスチェアを探している人には「モールドウレタン素材」のオフィスチェアがおすすめです。
3.高級オフィスチェアおすすめ6選!海外ブランド・日本ブランドどちらも紹介
ハーマンミラー アーロンチェアリマスタード Bサイズ
サイズ | 幅685×高さ930~1045mm 座面高さ405~520mm |
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素材 | 背・座/ ガラス強化熱可塑性ポリエステル、ガラス繊維入りナイロン、弾性ポリエステル アームパッド/ ビニールレザー 脚/ ガラス繊維入りナイロン(ナイロン双輪キャスター) |
既存の「アーロンチェア」のフォルムは継承したまま、現代人のニーズである「健康」をプラスしてリマスターされたモデルです。人間工学に基づき徹底的に計算された座り心地を提供し、体への負担も立っている時とあまり変わりません。
座面と背もたれ全体にメッシュ素材を導入し、通気性にも優れています。リクライニングやアーム部分など、各パーツを調整できるので、自分好みの座り心地を実現できます。
オカムラ CC82BS コンテッサセコンダ
サイズ | 外寸 / 幅650~702×奥行570~620×高さ980~1080mm(※ハンガーは含まれません) 座面高さ / 420~520mm 脚 / 直径700mm |
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素材 | 背フレーム / アルミダイキャスト 背メッシュフレーム / 樹脂成型品 肘 / アルミダイキャスト、スチールパイプ、樹脂成型品 座 / 樹脂成型品 脚・支基 / アルミダイキャスト キャスター / 直径75mmナイロン双輪キャスターまたは、直径75mmウレタン双輪キャスター |
2002年の発売以来、世界中で指示されてきたコンテッサシリーズの新しいモデルです。高級オフィスチェアとして知られるオカムラシリーズは、体格に関係なく座る人に心地よさを提供します。
コンテッサセコンダはオカムラとイタリアのデザイン会社「ITALDESIGN」がコラボした商品であり、洗練されたデザインが特徴です。カラーバリエーションも豊富で、どなたでも自分好みの1脚を選べます。
リクライニングやアームレストなど、細部まで調整できます。オカムラコンテッサシリーズのCC82BSモデルには背部にハンガーが付いており、自席にジャケットなどをかけておくことも可能です。
スチールケース リープ APモデル
サイズ | 幅686×奥行552~629×高さ995~1119mm 座面高さ / 411~535mm |
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素材 | 本体・肘・ベース / 樹脂成型品 張地 / クロス(オムニ-R) キャスター / ナイロン |
スチールケース リープは長年の「座る」に関する医学的な研究を重ねて誕生したモデルです。人間の背骨がパーツごとにバラバラの動きをすることに着目し、体の各部分の動きをサポートできるように作られました。
集中を要する個人のオフィスワークはもちろん、大人数で行う会議までマルチに活躍する商品です。
プラス ベネス オフィスチェア KD-BN515SL
サイズ | 外寸 / 幅674×奥行642×高さ1120~1220mm 座面高さ / 417~517mm 肘高さ(座面より) / 188~288mm |
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素材 | 背、座フレーム / 樹脂成型品 背クッション / ウレタンフォーム、布張り 座面クッション / モールドウレタン、布張り 脚 / アルミダイキャスト、ポリッシュ仕上 アジャスト肘 / 樹脂成型品、軟質ウレタン樹脂パット付 |
プラス ベネス オフィスチェアは良い姿勢を楽にキープできるようにサポートしてくれる高級オフィスチェアです。座面に傾斜を付け、太ももと腰の角度が自然に90度以上になるように設計されているため、腰を立たしやすく長く座っても疲れません。
オフィスチェアにありがちな黒や紺だけでなく、コーラルピンクなど全6色を展開しており、デザイン性やファッション性を重視する人にもおすすめです。
イトーキ スピーナ
サイズ | 幅680×奥行640×高さ1030~1146mm 座面高/ 400~516mm |
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素材 | 背・座/布地張り 背支柱/強化ナイロン樹脂 背ブラケット・肘受け/アルミダイキャストミラー仕上 肘当て/エラストマー樹脂、ウレタン 脚/アルミダイキャストミラー仕上、ナイロン双輪キャスター付 |
イトーキ スピーナは乱れがちな姿勢を長時間キープしてくれるオフィスチェアです。座った瞬間フィットする背もたれと前に突き出しているランバー部のおかげで、深く座っている時も浅く腰かけている時もしっかり体をサポートします。
8色のクロスタイプと樹脂とゴムのハイブリット素材であるエラストマーまで準備されています。
オカムラ オフィスチェア コーラル Choral エクストラハイバック
サイズ | 外寸 / 幅660~710×奥行602~668×高さ1170~1370mm
座面高さ / 420~520mm 脚 / 直径696mm |
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素材 | 背フレーム / アルミダイキャスト 背クッションタイプ / 樹脂成型品(PP) 肘パッド / 樹脂成型品 肘本体 / アルミダイキャスト 座 / 樹脂成型品(PP) 脚 / アルミダイキャスト ヘッドレスト・ハンガー / 樹脂成型品 張地 / 革 キャスター / 直径60mmナイロン双輪キャスターまたは、直径60mmウレタン双輪キャスター |
オフィスチェアメーカーでも知られるオカムラのオフィスチェア「コーラル」シリーズは、高級なオフィス向けチェアとしても人気を集めています。個々に合わせつつ空間と調和するデザインで、さまざまなシーンに利用できるのも特徴です。
高級オフィスチェアとしての機能性にも優れており、高さや角度を調節できるヘッドレスト、背面にあるスマート設計の可動式ハンガー、自在な調節ができる4Dアームなどなど。各調節機能を活用すれば自分にとって快適な環境を作りやすくなります。硬度の異なる3種類のウレタンクッションを活用して、太ももからお尻のラインをしっかりとサポートできるのも特長です。
4.高級オフィスチェアを試座できる場所はどこ?
いざ「高級オフィスチェア」を購入しようと決心しても、どう選べばいいか迷いますよね。ランキング1位の商品や最高値の商品を選んでも、自分の体に合わなければ長く使えません。
「高級オフィスチェア」を購入する場合は、直接お店に行き、試座してみるのをおすすめします。ここでは「高級オフィスチェア」の試座に最適な場所を紹介します。
4-1.ブランドが決まっていない場合は「オフィス家具専門店」へ行こう!
種類が多くてどのブランドにするか迷っている人は「オフィスコムショールーム」をおすすめします。全国に7店舗を展開している「オフィスコムショールーム」では「オフィスコム」のホームページで販売している商品を直接手に取り、お試しできます。
「オカムラ シルフィー」や「コクヨ イング」「スチールケース リープ」など、さまざまなブランドの高級オフィスチェアに直接座ってみることで、自分に合った機能やデザインを絞れます。またオフィスチェアに豊富な知識を持つ店員のアドバイスを受けられるのもメリットの1つです。ぜひお近くの「オフィスコムショールーム」をお尋ねください。
4-2.購入したいブランドがある場合は近くの「ブランド専門店」へ!
希望のブランドが決まっている場合は、該当ブランドの専門店に行くのをおすすめします。ブランドの専門店にはそのブランドに精通している店員がいるため、各モデルの違いや特徴をより詳しく聞けます。
高級オフィスチェアで快適なデスクワークを過ごしましょう
「高級オフィスチェア」は人間工学に基づき、体への負担を軽減する座り心地が何よりの特徴です。また機能性素材や細部の調整機能が豊富に揃っているため、集中力向上にも役立ちます。
とはいえ、どれだけ高級なオフィスチェアでも万人にマッチするわけではありません。自分にあった製品を発見するため、ショールームなどに赴き試座してみるのもポイントです。
今回紹介した「高級オフィスチェア」の特徴やおすすめモデルをぜひ参考いただき、より快適なデスクワーク環境の実現にぜひ役立ててくださいね。