オフィスデスクの選び方|使用シーン別おすすめデスクまとめ
数あるオフィス家具のなかでも、「オフィスデスク」は仕事の能率を左右し、効率性に影響を与える重要な要素です。
しかし、一口に「オフィスデスク」といってもその種類は非常に多く、どのデスクを選ぶべきなのか悩む方も多いのではないでしょうか。
理想のオフィス環境を作るためには、作業効率を最大限に高めるための「業務内容に適したデスク」を選ぶことが必要です。
そこで今回は、理想のオフィス環境を作るための「正しいオフィスデスクの選び方」を紹介します。
デスク選びに関する基礎知識や、使用シーン別でのおすすめデスクについて詳しく解説しているため、これから新しいデスクを購入しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
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▼このコラムを読んでもらいたい方
- ・オフィスの新設を考えている方
- ・オフィス家具を刷新したい方
- ・オフィスに合ったデスクの選び方を知りたい方
▼このコラムを読んで得られる情報
- ・オフィスデスクを選ぶ前のポイント
- ・オフィスデスク選びに役立つ知識
- ・プロ厳選!シーン別おすすめのオフィスデスク
1.デスクを選ぶ前に「希望のオフィス」をイメージ
社員人数やオフィスの広さ、オフィスの雰囲気など、重視するポイントにより選ぶべきオフィスデスクが異なります。
オフィスデスクを購入してから、「オフィスに合わない」「使いにくい」といった問題が起きないように、デスク選びを行う前には「どのようなオフィスにしたいのか」を明確にイメージするのが大切です。
ここでは、オフィスデスクの選び方をご紹介する前に、オフィスイメージの固め方をご紹介します。
1-1.快適なオフィス環境づくり
働きやすい快適なオフィス環境は、仕事の成果やモチベーションに直結すると言っても過言ではありません。理想的な作業環境を作るために大切なポイントとして、以下4点があげられます。
- 業務に集中しやすい空間である
- コミュニケーションが取りやすい工夫がある
- リフレッシュできるスペースがある
- ビジネスコンセプトに合っている
オフィスは、社内で働く従業員が1日の大半を過ごす空間です。働きやすいオフィスを作ることで、仕事の生産性や従業員の満足度アップに繋がるのは間違いありません。
1-2.オフィスデスクの使い方
オフィスデスクは、デスクを使用する方の仕事内容に合った製品を選ぶことが大切です。
たとえば、一日中パソコンを使用して業務を行う方のオフィスデスクが奥行きのないデスクだった場合、オフィスチェアに座って仕事を行うときにモニターとの画面が非常に近くなります。
モニターとの距離が近すぎるとすぐに目が疲れてしまうため、1日中のパソコン作業は難しくなってしまうでしょう。
モニター画面が近くなりすぎないよう、パソコン作業が中心となる方の場合は、ある程度奥行きのあるデスク選びが大切です。
また、書類のみを扱う方のオフィスデスクは、必要最低限のサイズで十分だと考える方も少なくありません。しかし、人によって必要書類をまとめるスペースや引き出しが必要となるケースもあります。
このように、デスク選びを行う際には、事前に「オフィスデスクをどのように使用するのか」を十分に考える必要があります。
1-3.会社の規模・オフィスの広さ
社員の人数やオフィスの広さにより、最適なオフィスデスクは異なります。
たとえば、社員が少ない会社でも、一人でパソコンを複数台使用するようなワークスタイルであれば、広さに余裕を持たせたオフィスデスクが必要です。
人数が多くても、フリーアドレスデスクであったり、リモートワークを取り入れていていたりするオフィスの場合は、大きなデスクを社員一人ひとりに用意しなくてもよいと言えます。
また、部屋自体の面積が狭い場合、通路の幅を確保できるようにオフィスデスクのサイズを調整する必要があります。間取りやコンセントの配置により、設置できるデスクの形状・サイズが異なるため注意が必要です。
まずはオフィスの人数や広さなど、社内環境に適したデスクを把握してから選ぶのがベストです。
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2.オフィスデスク選びに役立つ基礎知識
「希望のオフィスイメージ」が決まったら、実際に配置するオフィスデスクの選び方を押さえましょう。
オフィスデスクを選ぶ際は、以下4つの点をチェックすることが必須です。
- デスクのサイズ
- 天板のカラー
- 脚の形
- オフィスデスクの種類
ここからは4つのポイントに分けて、実際にオフィスデスクを選ぶ際に役立つ基礎知識を詳しく解説します。
2-1.デスクのサイズ
デスクにおける「サイズ」とは、「幅(W)」「奥行(D)」「高さ(H)」の3辺を指します。
デザインが優れていても、サイズに不都合があれば使い勝手が不便だったり、設置スペースが足りなかったりする場合も考えられます。
以下のサイズ表を参考に、オフィスに適したデスクのサイズを考えましょう。
幅 | |
---|---|
1500mm(150cm)~ | 非常に大きなサイズです。デスクトップパソコンのほか、必要なビジネスアイテムをすべて卓上に広げて作業できる余裕があります。 |
1400mm(140cm) | 通常よりやや大きめのサイズです。デスクトップパソコンを置き、図面やファイルをゆったり広げられるスペースがあります。 |
1200mm(120cm) | スタンダードで人気のサイズです。デスクトップパソコンと電話を置き、書類を広げて作業できる大きさです。 |
1000mm(100cm) | コンパクトなサイズです。ノートパソコンでの作業など作業範囲が小さい方におすすめです。 |
奥行 | |
---|---|
800mm(80cm) | パソコンがブラウン管モニターの時代に主流だったサイズです。奥行きがあるためコンパクトさには欠けますが、本や書類などを卓上で保管できるスペースの余裕があります。 |
700mm(70cm) | 現在のスタンダードなサイズです。パソコンを置いてもゆとりがあり、パソコンの操作と並行して書類仕事を行うことも可能です。 |
600mm(60cm) | 省スペースを求める方におすすめのサイズです。「どこでも手が届く」コンパクトならではのよさがあります。 |
高さ | |
---|---|
740mm(74cm) | 海外でデザインされたオフィスデスクによくあるサイズです。人により、少し高いと感じる方もいます。 |
720mm(72cm) | 現在、一般社団法人 日本オフィス家具協会(JOIFA)によって推奨されているサイズです。 |
700mm(70cm) | JIS規格で定められた、もっともメジャーなサイズです。 |
オフィスデスクにはさまざまなサイズが存在していますが、アジャスターなどのオプションを付けるだけで、高さを調整できるデスクもあります。
使用する方に合わせて高さを調整できるデスクは、快適なオフィス作りに必要不可欠だといえます。
2-2.天板のカラー
天板はデスクで特に目立つ部分であり、オフィスの雰囲気に大きく影響します。また、作業中に一番目に入る箇所であるため、作業効率にも影響します。
オフィスの雰囲気や、各色がオフィスに与える影響から天板のカラーを選ぶのがベストです。
ここからは、オフィスで特に人気のある天板のカラーを紹介します。
黒(ブラック系) | シックでモダンな雰囲気を作ります。部屋の壁紙が暗い色の場合、部屋全体が暗いイメージになりがちですが、壁紙が明るい場合は、落ち着いた雰囲気を与えます。 |
---|---|
白(ホワイト系) | 清潔感があり、明るい雰囲気を作ります。女性からの人気も高い色です。 |
茶(ライトブラウン系) | ナチュラル木目調などの明るい茶色は、温かみのあるオフィスイメージを与えます。 |
こげ茶(ダークブラウン系) | ダーク木目調などの暗い茶色は、重厚感を演出します。壁紙や床が濃い色の場合は、特にマッチします。 |
灰色(グレー系) | オフィスの定番カラーです。無難で落ち着きますが、事務的な固いイメージが出るため、オフィスのレイアウトに工夫が必要です。 |
最近の天板はカラーバリエーションが豊富で、選択肢も増えています。カラーにより特徴が異なるため、オフィスの雰囲気に合わせて選びましょう。
2-3.脚の形
オフィスデスクは、脚の形にもさまざまな種類があります。それぞれ特徴があり、オフィス環境やワークスタイルに影響するため、以下の表からオフィスに合った脚の形を確認しましょう。
T字型脚
T字のような脚がデスクの両サイドに付いています。足元がスッキリし、回転式の椅子とも相性がよいタイプです。
4本脚
もっともスタンダードな脚の形で、ダイニングテーブルなど、家庭用のテーブルでもよく使われています。
L字型脚
オフィス用のスチールデスクで定番の脚です。L型の脚で天板を支え、足元がすっきりとした印象になります。
パネル脚
両側面のパネルが脚となって天板を支えています。足元が隠れるデザインで、安定感があります。
ループ脚
ループ状にしたスチール製の脚が天板を支えるデザインです。すっきりとした雰囲気を作ります。
脚の形により、「すっきりしている」「安定感がある」など、それぞれオフィスデスクの印象や使い勝手が異なります。オフィスの雰囲気と用途を考えて選び方を考慮しましょう。
2-4.オフィスデスクの種類
オフィスデスクは、使用シーンや業務内容により必要な機能が異なります。
そのため、オフィスデスクの種類も、業務や使用目的により分けられています。
今回は、オフィスで特に使用されている10タイプのデスクをピックアップしました。各デスクの種類がどのようなシーンに向いているのかも合わせて紹介します。
片袖机 | 一般的なオフィスデスクや学習机などに多いタイプです。左右どちらかに引き出しが付いており、座る位置が決められているため、物の配置や作業が制限される場合があります。 |
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平机 | 引き出しなどの収納機能がない、シンプルなオフィスデスクです。レイアウト変更が多い場合に向いています。必要に応じて、キャビネットなどの収納機能を別途用意しなければなりません。 |
両袖机 | デスクの両側に引き出しが付いているタイプです。収納力が高く、作業スペースにも余裕があります。幅が広いため、狭いオフィスには不向きです。 |
ラウンドデスク | 天板の一部、椅子を置く位置が弧を描くようにくぼんだ形をしているデスクです。肘への負担軽減でパソコンデスクとしても向いています。 |
フリーアドレスデスク | 長机のような形で、複数人が座れるデスクです。固定席を設けないフリーアドレスデスクのオフィスに向いています。人が向き合う形での配置も可能なため、会議用テーブルとしても使用できます。 |
L字デスク | 天板がL字の形をしているデスクです。モニターを複数台配置できるスペースがあります。設置範囲が広いため、十分な設置スペースを確保する必要があります。 |
折りたたみデスク | 折りたたんで持ち運べるデスクです。全体的にコンパクトで、スペースを取りません。 |
パソコンラック | 狭い場所に設置できるパソコン専用のデスクで、省スペース性に優れています。 |
ユニットデスク | 机部分と棚部分が独立しているデスクです。必要に応じて配置を組み替えることで、レイアウトを変更できます。 |
ローデスク | オフィスチェアではなく、床に座った作業を想定して作られたデスクです。室内を広く見せる効果があります。 |
さまざまな形状・デザインのデスクがありますが、たとえデザイン性が高くても、本来の目的である作業スペースとして不便だと感じるオフィスデスクは、オフィス用としてふさわしいとは言えません。
反対に、機能性が高いオフィスデスクは便利ではあるものの、使用用途が限られてしまう可能性もあります。
ワークスタイルに適したデスクかどうか、オフィスの広さや仕事内容などでの比較検討が必要です。
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3.【使用シーン別】おすすめデスク
ここからは、より具体的な使用シーンや仕事内容にフォーカスし、それぞれのケースに適したデスクの形や、おすすめポイントについて選び方を解説します。
3-1.書類仕事
書類仕事をする場合は、余裕のある作業スペースや収納スペースがあるデスクが向いています。
片袖机や両袖机など、収納機能を持ったデスクの場合は、書類を棚に収納できるため、小さいサイズのオフィスデスクを選んでもデスクの上が散らかってしまう心配はありません。
もし、収納機能を持たないデスクを選ぶ場合は、机の上で書類を広げて確認作業が行いやすいように、幅1000mm以上・奥行600mm以上の比較的大きいデスクを選ぶことをおすすめします。
3-2.IT系職
パソコンデスクとして使用する際、特にパソコンやモニターを複数台設置する場合は、なるべく奥行きや幅に余裕を持たせる必要があります。
平机や袖付きのデスク、ラウンドデスクのほか、オフィス内が広ければL字デスクもおすすめです。
また、会社のワークスタイルによってフリーアドレスデスクも候補に入ります。
配線が足元で散らかってしまわないよう、デスクの天板や脚部にケーブルを収納できるタイプもおすすめです。
3-3.一般事務作業
パソコンの使用はもちろん、書類作業も行う一般事務の仕事では、作業・収納スペースをしっかり確保できる比較的大きいサイズのデスクがおすすめです。
平机や片袖机は、サイズやカラー、脚の形のバリエーションが多いため、どのオフィスデスクが最適なのか選択が難しくなります。
オフィスの大きさやデスクの上に物を置く必要があるのか、また物を置く際はどれほどのスペースが必要なのかを考え、適切なデスクを選びましょう。
3-4.会議室
ミーティングや打ち合わせに使用する会議室では、シンプルな平机やフリーアドレスデスクがおすすめです。
レイアウトを変える可能性がある場合は、そのなかでも軽量デスクやキャスター付きデスクを選びましょう。
3-5.オープンスペース
誰もが出入りできるオープンスペースは、フリーアドレスオフィスやリラックス用の休憩室、応接間など、用途ごとにデスクを選ぶ必要があります。
仕事場としてのオープンスペースでは、電源コンセントや卓上ライトに配慮したデスクが必要です。休憩場所や応接室では、シンプルで清潔感のあるデスクが適しています。
オープンスペースでは「どのような方がどのように使用するのか」を念頭に置き、最適なデスクを選びましょう。
4.オフィスデスク選びの注意点
オフィスデスクを選ぶにあたり、デスクそのもの以外にも注意しておきたい点があります。
ここからは、「理想のオフィス」を実現するうえで、デスクの選び方と一緒に考慮したいポイントを紹介します。
4-1.椅子との組み合わせ
オフィスで快適に作業を行うためには、オフィスデスクとオフィスチェアの相性も重要です。
個人差はあるものの、一般的にはオフィスチェアの座面から机の天板までの長さは30cm程度がちょうどよいと言われています。そのため、座面の高さを自由に変えられるオフィスチェアを選ぶとよいでしょう。
また、オフィスデスクを新調する際は、「現在使用しているオフィスチェアがデスク下に入らない」などのトラブルにあわないよう、購入前にデスク下の必要なスペースを計測しておくのも重要です。
4-2.将来のオフィスレイアウトの変更を考慮
従業員の増減や業務内容の変更などオフィス環境に変化がある場合、状況に応じて最適なレイアウトを考えることは、作業効率を維持するうえで重要なポイントです。
オフィスのレイアウト変更を前提に考え、さまざまなシーンで活用できるオフィスデスクを選びましょう。
また、デザイン性だけを見てオフィスデスクを選んでしまうと、模様替えの際に配置しづらくなる可能性も考えられます。
そのため、レイアウトの変更後もオフィス環境の統一感を維持したい場合は、無難なカラーやデザインのオフィスデスクをおすすめします。
このように、オフィスデスクを購入する際は、将来的なレイアウトの可能性も考慮するのがベストです。
まとめ
オフィスデスクはデスクワークをするうえで必須なオフィス家具で、作業効率やモチベーションにも大きく関わりを持ちます。
そのため、オフィスデスクを選ぶ際はデザイン性だけでなく、業務内容や使用用途から、業務環境に適したデスクであるかどうかも重視して選ぶことが大切です。
本記事で紹介したオフィスデスクの選び方を参考に、オフィスにぴったりなデスクを手に入れて、「理想のオフィス」を実現してみてください。