オフィスでできるエコ活動を紹介|必要性や個人・全体で行う活動も
現代では、地球温暖化や海洋プラスチック問題を解決するために、会社が環境保全活動に取り組むことが求められています。オフィスでできることは限られているものの、個人で取り組めるエコ活動の種類は豊富です。
会社としてだけでなく、個人でもオフィスのエコ活動を推進し、環境への負担が軽減できるよう取り組みましょう。
今回は、オフィスで行うエコ活動の必要性や、個人ができるオフィス内でのエコ活動について解説します。会社全体で取り組めるオフィスのエコ活動も紹介するため、オフィスのエコ活動を推進したい場合は参考にしてください。
1.オフィスで行うエコ活動の必要性は?会社が得られるメリットも
現代社会は、経済や工業の発展に伴って資源・エネルギー需要が急激に変化しており、環境問題が世界的に注目されています。そのため、環境問題の解消に向けてエコ活動に取り組む会社が増えている傾向です。
オフィスにおけるエコ活動は、従業員が働く環境に良い影響や変化を与えるだけでなく、生産性の向上にもつながります。会社がエコ活動を推進することで得られるメリットの例は、下記のとおりです。
- 環境志向の会社として評価される
- 企業イメージの向上により社会的信頼が高まる
- 環境保全活動による新たなビジネスチャンスが生まれる
エコ活動の推進は、会社にとってたくさんのメリットがあるといえます。
2.個人で取り組めるオフィスのエコ活動
全社一丸となってオフィスにおけるエコ活動を始めることは困難です。まずは、個人レベルで始められる簡単なオフィスのエコ活動から取り組みましょう。個人がオフィスで始められる簡単なエコ活動の例は、下記のとおりです。
- 水筒(マイボトル、マイカップ)の持参
- マイバッグ(エコバッグ)の持参
- 電気のこまめな消灯
- 自転車や公共交通機関の利用
コンビニをよく利用する方は、マイバッグ(エコバッグ)を使用するとレジ袋を削減することができます。また、コーヒーショップなどでドリンクをテイクアウトする方は、水筒やマイボトルを活用すると、使い捨てられる資源やゴミを減らすことが可能です。
待機電力を節約できるスイッチ付き電源タップを活用することや、使用していない会議室・トイレの電気などをこまめに消すことも、積み重ねるとエコにつながります。マイカー通勤から公共交通機関に通勤手段を変えることも、エコ活動のひとつといえるでしょう。
3.会社全体で取り組めるオフィスのエコ活動5選
オフィスにおけるエコ活動を会社全体で取り組む場合、結果を求めすぎるあまり、大きな効果を得られるエコ活動に着目しがちです。しかし、最初から大きな目標を掲げると達成感が得られにくくなるため、すぐに取り組める小さな活動や取り組みから始めましょう。
会社全体で簡単に始められるエコ活動の例は、下記のとおりです。
- ペーパーレス化
- クールビズの採用
- ゴミ箱の設置数制限
- 残業時間の低減
- 耐久性の高い備品の使用
ここでは、それぞれのエコ活動について詳しく解説します。
3-1.ペーパーレスに取り組む
書面による契約書や会議資料、提案資料など、オフィスではさまざまなシーンで紙の資源が使われています。契約書や資料などは、電子メールや内部ネットワーク(イントラネット)で事前に共有しておくことで、コピー用紙の使用量の削減が可能です。
やむを得ず印刷をする場合でも多めに印刷することは避け、必要な分のみ用意するように心掛けてください。必要な分だけを印刷することで、紙の資源の使用量削減につながります。余った印刷物や提案資料などは、裏紙をメモ用紙として使用しましょう。
また、ペーパレス化は印刷の手間や用紙代・印刷代などのコストカット、オフィス内スペースの節約においても効果的な方法です。オフィス内で大幅なスペースを取っていたキャビネットが不要になることで、空いたスペースをリフレッシュコーナーや打ち合わせスペースとして活用できます。
これまでデスクを占領していた書類が減り、デスク周りも整理整頓がしやすくなるため、仕事の効率化にもつながるでしょう。
3-2.クールビズを採用する
夏場は、クールビズを採用することで省エネ対策が可能です。エアコンを高めの温度に設定すると、電力の使用量を減らすことができます。クールビズとは、地球温暖化対策の一環として政府が提唱する、「COOL CHOICE」という国民運動の一種です。具体的には、下記ののような工夫や取り組みが挙げられます。
- 室温28℃(目安)
- 温度に適した軽装(ノーネクタイ、ノージャケットなど)
- 省エネ型エアコンの導入
- 緑のカーテン
- 日よけブラインド
クールビズによる過度な冷房に頼らないオフィス環境は、省エネ効果だけでなく従業員の健康にもやさしいエコ活動です。
室内を冷やし過ぎると汗をかかなくなるため、汗腺が退化し、体温調節機能が低下してしまいます。また、外気温と室温の差が大きい環境では、自律神経やホルモンバランスが崩れやすくなり、健康への影響も懸念されます。
簡単なクールビズから採用し、地球環境に配慮した人にもやさしいエコ活動に取り組みましょう。
3-3.ゴミ箱の設置数を減らす
オフィス内の美化を推進するため、さまざまな場所にゴミ箱を設置している会社は多くあります。しかし、気軽にゴミを捨てられる環境は、ゴミの量を増やすきっかけを作っているといえます。
まずは、リフレッシュスペース付近や出入りが多い扉の横など、オフィス内の動線を意識しながらゴミ箱の設置箇所を減らしましょう。ゴミ箱の設置数を減らす、もしくは集積場を1ヶ所にまとめることで、「ゴミを捨てに行くのは手間がかかる」という心理が働き、ゴミを減らせる可能性があります。
また、フタのカラーで分別できるゴミ箱など、設置するゴミ箱を工夫して従業員にエコを意識させることも大切です。
3-4.残業時間の低減を図る
残業や休日出勤などが多ければ多いほど、照明や空調を使用する機会も増えます。そのため、残業時間を減らすだけでも、節電によるエコ活動が可能です。
残業時間の低減は、会社にとっても下記のようなメリットがあります。
- 電気代にかかるコストが抑えられる
- 残業代が減らせる
- 従業員が働きやすい労働環境になる
決算期など、どうしても残業が発生する場合には、朝方勤務制を採用することがおすすめです。通勤ラッシュを避けることができるうえ、社外との取引が始まる前や朝の涼しい間に集中して仕事に取り組めるため、作業効率の向上が期待できます。
3-5.耐久性の高い備品を使用する
オフィスで欠かせないデスク・チェアなどは、買い揃えると高額になりやすいため、安い物を購入しがちです。しかし、長く使用するためには安さに目を向けるのではなく、耐久性の高さも意識しましょう。耐久性の高い備品を使用することで、結果的にエコにつながることがあります。
身近な文房具も使い捨てではなく、リフィルを交換して使用できるペンを選ぶとゴミを減らすことが可能です。
まとめ
簡単に始められるオフィスのエコ活動はたくさんあります。個人や会社が意識するだけでエコにつながるため、小さなことでもコツコツとエコ活動を続けることが大切です。
会社全体では、耐久性の高い備品に新調するエコ活動が特におすすめです。「オフィスコム」では法人向けのオフィス家具を取り扱っており、オフィスのレイアウトと内装に合わせて備品を選ぶことができます。
耐久性の高い備品を新調することで気持ちが一新され、従業員が意欲的にエコ活動に取り組む可能性もあるため、まずは小さいことでもエコ活動を始めましょう。