仕事の集中力を高めるコツ5選!失敗を減らして効率的に働く!【動画解説あり】
「目の前の仕事に集中しろ」とはよく言われますが、実際の「集中」とはどのような状態を指すのでしょうか?
集中とは、ひと言で言えば「目の前の物事に自分の意識全体を向けること」です。緊張し過ぎていても、リラックスし過ぎていても、集中することはできません。適度な緊張感を持ち、適度にリラックスすることで、初めて集中力が得られます。
当記事では、仕事や勉強での集中力を高めるコツや、集中することでミスや失敗を減らし、効率的に働く方法について解説します。
1.仕事中に集中することはミス防止や時間短縮になる!
仕事に集中することで得られるメリットには以下のものがあります。
- ・仕事上の失敗やミスを防ぐ
- ・無駄な時間が減って効率が上がる
- ・クオリティアップにつながる
意識が散漫な状態では、うっかりミスをしたり、効率や生産性が下がったりして、仕事のクオリティが下がってしまいます。仕事に集中することは、非常に重要なことは言わずもがなでしょう。
2.仕事中に集中力が切れる理由とは?
自分の好きなことや夢中になっていることなら、時間を忘れて集中できるものです。しかし、あまり得意ではなかったり、社会人としてプレッシャーを感じたりしている仕事であれば、違うことに意識が飛んでしまい、集中が途切れがちです。
このように精神面から考えると、「仕事が楽しくて夢中になっている状態」であれば、集中することはそれほど難しいことではありません。しかし、モチベーションを高く持ち続けることは難しいものです。
集中力が切れる原因には、精神的な要因以外にも、職場の環境や自分自身の体調面など、様々な理由が考えられます。仕事中に集中できない原因をまず考えてみましょう。
2-1.理由①オフィス内の騒音
一人で静かな場所で仕事をする場合、集中するのは容易でしょう。しかし、オフィス内では、周りの物音が気になって集中できないことも多いものです。特に細かな雑音や、周りで話す声は、集中を妨げる筆頭と言えます。
2-2.理由②睡眠不足による眠気
睡眠不足の時には体中が無理をしている状況であるため、集中することは大変難しくなります。脳科学的には脳の重要な部分が、体の不調部分をカバーするために使われている状況と言われています。脳内ホルモンの分泌や血糖値が下がり、作業効率が低下することから、判断力が鈍って、思わぬミスを誘発することがあります。
2-3.理由③ストレスや疲労
デスクワーク中心の生活では、頭の疲労感の割に、身体自体は疲れていないため、睡眠の質が下がってしまいます。さらに、慢性的な疲れからストレスもたまります。イライラすることが増えれば、注意力も低下し、集中することが難しくなります。
3.仕事の集中力を高めるコツ5選
人間の集中力が持続できる時間はたった8秒と言われています。これは、金魚の9秒より短いという研究結果もあります。
人間は集中力を持続するのが難しい生物ですが、集中力を高めるようにコントロールする方法はあります。
業務の生産性を上げるためにも、集中力を高める方法をオフィス全体で取り組んで行くことが重要です。
3-1.デスク周りを整理して視界をクリアにする
人間が視覚から得る情報は非常に多く、気付かない間に集中の妨げになっています。そのため、集中したい仕事をするときは、必要な物だけが机の上に乗っているのが理想的な状態です。仕事に関係ない物は引き出しにしまい、デスクの上はすっきりと整理しましょう。
あまり色彩にあふれた環境も集中のためにはよくないため、デスク周りは極力色数を抑えます。パソコンの画面に、仕事とは関係ないSNSやゲームなどを表示しておくと、雑念の元となります。仕事で使用しないアイコンなどは表示させないようにしましょう。
3-2.優先順位を考えて締め切りを設定する
「締め切り効果」という言葉をご存じでしょうか。これは、締め切りが決まっていると、それまでに終わらせようと頑張るため、自ずと集中力が高まってよい仕事ができるという現象です。
依頼された仕事の締め切りを守ることはもちろん、締め切りが特に決まっていない仕事でも、自分で締め切りを設定することで、集中できる環境を自ら作り出せます。また、仕事をいくつかのタスクに分けて、タスクごとの締め切りを設定すると、より集中しやすくなる上、何度も達成感が味わえます。
しかし、全部の仕事に締め切りを設定してしまうと、「いつも締め切りに追われている状態」となってしまいます。あまり、過密スケジュールを立てると自分自身を苦しめる結果になるため、重要な仕事だけに絞って、試すのがおすすめです。
3-3.集中する時間帯を決めてスケジューリングする
人間には、集中しやすい時間帯というがあります。午前10~11時と午後4時以降は集中しやすいことが知られています。間に昼休みを挟んで、午前と午後に1~2時間程度の集中する時間帯を定める良いでしょう。無理なくスケジュールを決めることができるため、おすすめです。
可能であれば、周囲からの雑念をシャットアウトできるよう、メールチェックもやめて、電話なども取り次がないようにしましょう。
ただし、決めたことを完璧に実行しようとするあまりに、ストレスをため込んでしまっては、かえって集中することが難しくなります。心のゆとりを持って作業することも大切です。
3-4.適度に休憩してストレッチなどで体を動かす
集中して仕事をすると、思わぬ負荷が脳にも体にもかかっています。人間はそれほど長く集中が続く生き物ではありません。1日8時間ずっと集中するのは不可能です。疲れていては、集中力の低下を招くため、こまめに休憩を取るようにしましょう。
好きなアロマをたいたり、飲み物をゆっくりと飲んだりなど、自分がいちばんリラックスできることをして、疲労をため込まないようにします。
ただ休憩するだけでなく、可能であればストレッチや深呼吸、軽い運動など体を動かすことがおすすめです。全身や脳に血液が行きわたって、脳が活性化されます。デスクワークで凝り固まった体がほぐれ、肩や腰の凝りなどが楽になるため、休憩後は効率がグッと上がることが期待できます。
3-5.集中するイメージをルーティン化する
「この仕事を期限までに終わらせる」と決めて集中するためには、自分が集中するイメージを明確に持つことが大切です。作業に入る前に、作業の工程や動作を洗い出しましょう。毎回その動作や行動を再現することで、「集中している自分」をイメージしやすくなります。
毎日行っている生活習慣をルーティンにすることで、いつも同じフラットな状態で、仕事に取り掛かることができます。
<ルーティンの一例>
- 1.朝、6時に起床して、10分程度軽くヨガやストレッチをする
- 2.30分でお弁当を作りながら朝食の用意
- 3.ゆっくり朝食を食べて、ゆとりを持って家を出る
- 4.8時半(始業30分前)に会社に到着
- 5.最初に机やパソコンなどを拭いて綺麗にする
- 6.コーヒーを入れる
- 7.新聞やニュースサイトでニュースの概要をつかむ
- 8.1日のスケジュールの確認
ルーティン化することで、次に何をしようかと迷うこともなくなります。習慣となった流れやリズムに乗ることで、安心して仕事に集中できます。
4.オフィス環境の見直しで集中力アップへ
前項でご紹介したような集中力を保つコツを実践してみても集中できない場合は、企業のオフィス環境に問題があるかもしれません。
人は、十分なパーソナルスペースがないと、圧迫感やストレスを感じやすく集中できなくなります。机の上やオフィス全体が雑然としている、長時間座ってのデスクワークなども、集中力の低下を招きます。
隣の席が近すぎる場合や、対面の人と目が合う場合などは、座席のレイアウトを変えたり、間にパーテーションで区切ったりすると良いでしょう。パーソナルスペースを十分確保することで、集中力の向上につながります。レイアウトを大きく変えるのが難しい場合は、集中したい時に使用できるパーテーションで区切ったコーナーを別途設けることも一案です。
オフィスが散らかっている場合は、書類棚を購入して整理整頓を習慣づけます。棚をパーテーション代わりにすれば、パーソナルスペースも作れます。
長時間座ったままのデスクワークは、運動不足などから、健康面でも問題視されています。高さを自由に切り替えられるスタンディングデスクを導入することで、体力低下を防げます。気持ちがリフレッシュでき、仕事へのモチベーションが高まります。
さらに、毎日座る椅子の座り心地が悪ければ、姿勢が悪くなり、疲れがたまりやすくなります。疲れは集中の大敵と言えるため、長時間のデスクワークでも姿勢が正しく保てるオフィスチェアを使用しましょう。
このように、オフィス環境の見直すことで集中力を上げることができます。
まとめ
今回は、集中して仕事をするために、その理由と、集中力を高めるコツについてお伝えしました。
雑念や雑音が入ってくると集中できない人は多いものです。机の上を整理整頓し、スケジュールや優先順位を整理し、こまめに休憩を取って、日々の作業をルーティン化するといった工夫をすることで集中力を高めることができます。
それでも集中できない場合は、オフィス内のデスクや椅子の買い替えも含めて、抜本的にオフィス環境を見なおしましょう。