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個室ブース(テレワークブース)の選び方とおすすめは?消防法に対応する商品も紹介【動画解説あり】

個室ブース(テレワークブース)の選び方とおすすめは?消防法に対応する商品も紹介【動画解説あり】

近年、働き方改革や感染症防止など、多様化するニーズにあわせてワークスペースも変化を遂げています。なかでも、「テレワークに秀でた個室ブース」は、外部との雑音を遮断して機密性の高いWeb会議にも活用できるのが魅力です。

その利便性から、テレワークに活用できる個室ブースは、オフィスだけでなく駅や図書館などにも設置される事例が増加傾向にあります。

この記事では、個室ブースとはなにか、テレワークの活用で得られるメリットやデメリットを解説します。個室ブースの種類からシーンに適した選び方や注意点も解説しますので、あわせてご参照ください。

また、オフィス家具のプロが選定した「テレワークにおすすめの個室ブース」もご紹介します。相談から設置までフルサポートする製品もありますので、興味をお持ちいただけましたらぜひお気軽にご相談ください。

1.個室ブース(テレワークブース)とは

個室ブース(テレワークブース)とは、Web会議や作業に集中したいときに使えるブースを指します。「テレワークブース」「Web会議ブース」「集中ブース」などさまざまな呼び方があり、総じて「個室ブース」とも呼ばれます。

個室ブースは、近年多様化する働き方に対応できるオフィス家具として注目を集めています。「テレワーク中に一人で作業に集中したい」「社外の人と個室ミーティングする」「機密性の高いWeb会議を行いたい」などのニーズも、防音性に長けた個室ブースなら満たせるのが特徴です。

テレワーク向けに「一人作業室」として設計された個室ブースから、4人前後まで同室できる個室ブースまで、さまざまなサイズ感のモデルが登場しています。

一方で、個室ブースには「クローズ型」「セミクローズ型」「オープン型」と主に3種類のタイプがあり、それぞれ防音性や特徴が異なります。自宅のテレワークや簡単な集中ブースならオープン型、機密性の高いWeb会議ならボックス形状のクローズ型など、ニーズに応じた個室ブースの選択が大切です。

2.個室ブースのメリット

テレワークを始めとしてさまざまなシーンで活用される個室ブースには、大きく分けて以下のメリットがあります。

  • 秘匿性が確保される
  • 雑音の遮断
  • 生産性向上・作業効率化

ここでは、個室ブースのメリットを解説します。

2-1.秘匿性が確保される

個室ブースを活用するメリットに、防音機能による秘匿性を確保できる点があげられます。特に、全体を覆い隠したボックス形状のクローズ型個室ブースなら、一定の吸音性を確保して内部のやり取りが外部に漏れない環境を構築できます。

内部の音が外部に聞こえないため、機密性の高いWeb会議や、社外の人とのやり取りも安心して行えるのがメリットです。また、オープン型の個室ブースも、作業内容を盗み見られないよう、部分的に仕切りを設けて視線をカットできる魅力もあります。

秘匿性の確保によって機密性の高い仕事も安心して行えるため、テレワーク中の作業スペースとしても人気を集めています。

2-2.雑音の遮断

個室ブースを導入するメリットに、周囲の雑音を遮断できる点があげられます。クローズ型の個室ブースなら、外部から遮音する効果も期待でき、静かな環境で落ち着いて作業できるのがメリットです。

喧騒なオフィス内でもWeb会議などに集中しやすくなり、聞き漏らしを防いだり、マイクにノイズが入ったりするのを防止できます。その結果、Web会議相手のストレスを低減して快適な打ち合わせを実現できるのが特長です。

自宅などでテレワーク中でも、個室ブースを活用すれば子どもの声や周辺環境の雑音を遮断できます。

2-3.生産性向上・作業効率化

個室ブースを採用するメリットに、生産性の向上・作業効率化を実現できる点があげられます。「テレワークブース」とも呼ばれる個室ブースは、作業に集中するための仕組みが搭載されています。

周囲の視線を遮断したり、遮音効果でノイズを低減したり、仕事に集中しやすい環境を構築することが可能です。

さらに、作業効率化を実現するスペースを、工事をせずに導入できるのもメリットのひとつ。従来では、集中できる作業環境を構築するためにオフィス内の壁を取り壊し・配線工事など手間やコストが掛かるのは珍しくありませんでした。

個室ブースなら、オフィス内のレイアウトを大きく変更せずにそのまま導入できるため、工事費等のコストを大幅に抑えて生産性向上・作業効率化を実現できます。

3.個室ブースのデメリット

テレワークにも役立つ個室ブースには、さまざまなメリットがある一方でデメリットも存在します。個室ブースの導入に関連するデメリットは以下のとおりです。

  • 導入コストがかかる
  • スペースの圧迫
  • 運用ルールの設定が必要

ここでは、個室ブースのデメリットを解説します。

3-1.導入コストがかかる

個室ブースを導入するデメリットに、コスト面の負担があげられます。個室ブースのタイプによって費用感は大きく異なるものの、機密性の高いWeb会議などに適した「クローズ型」の個室ブースは、1つあたり50万~200万円ほどの価格が多くなっています。

製品によっては200万円を超す価格もあるほか、「運搬・組み立て・設置」などの諸費用も必要です。

とはいえ、テレワーク向けの個室ブースを導入するコストは、作業スペースを新しく設けるためにオフィス内を工事する費用よりも安い傾向にあります。

防音性能などを含めたオフィス内の改装よりも、個室ブースを導入した方が低コストで済む事例も多いため、自社の状況に照らし合わせて比較検討するのをおすすめします。

3-2.スペースの圧迫

個室ブースを設置するデメリットに、スペースを圧迫する点があげられます。特に、クローズ型・セミクローズ型は遮音性を確保するため、個室のように四方を壁で覆う設計です。

物理的に設置スペースが必要なほか、大きなサイズ感がオフィス空間に圧迫感を与えてしまう可能性もあります。

複数社員が同時に利用できるよう、オフィス内に複数の個室ブースを同時に導入する事例も多くなっています。ストレスなく活用できるように数を設けると、その分だけオフィス内の圧迫感が増してしまうのも事実です。

オフィス空間に十分なスペースがない場合は、レイアウトを工夫したり、プロのアドバイスを受けたりするなど、オフィス内の圧迫感を抑える取り組みが大切です。

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個室ブースを実際に見ながら、レイアウト相談する

3-3.運用ルールの設定が必要

テレワークを始め、個室ブースなどを活用する時は運用ルールの設定が必要です。「さっそく個室ブースを導入したは良いものの、うまく活用されなかった…」と運用に失敗してしまう事例もあります。

個室ブースの運用ルールでは、「誰がいつ使用するかを共有するプラットフォームを作る」「飲食の可否を決める」「利用時間の制限を設ける」「エリアごとに私語の可否を決める」などを設けることが大切です。

たとえば、オープン型個室ブースのうち、「集中ブースとして使いたいエリアは私語厳禁」「リラックスを求める場合は私語や飲食も可能」といったルール分けが求められます。また、人気が集まった場合は予約制にし、予約しやすいシステムを構築するのもポイントです。

働き方の多様化にあわせてニーズも大きく変化するため、将来的な動向を含め、テレワークブースの運用ルールをどうすべきか検討するのをおすすめします。

4.個室ブースの種類

個室ブースには、大きく分けて「クローズ型」「セミクローズ型」「オープン型」の3種類があります。それぞれ防音性や構造が異なり、求めているワークシーンに応じた種類の選定が大切です。

ここでは、個室ブースの種類についてそれぞれの特徴を解説します。

4-1.クローズ型

クローズ、セミクローズ、オープン型のイラスト
特徴
  • ・電話ボックスのように壁、床、天井が囲われた個室空間
  • ・照明やUSB電源ポート、換気扇などが内蔵されている
メリット
  • ・防音性に優れていて内外の雑音を大きく低減できる
  • ・落ち着いて作業できる
  • ・Web会議など機密性の高い打ち合わせも安心
デメリット
  • ・個室ブースのなかで費用感がもっとも高い
  • ・消防法などの法令に配慮する必要がある

クローズ型の個室ブースは、テレワーク向けとして図書館や駅、商業施設などでもよく見られる防音性に長けたモデルです。いわゆる電話ボックスのような形状で、床や天井を含めた全体をパネルで覆い隠しているため、遮音・防音で内部の音が漏れにくい設計になっています。

そのため、機密性の高いWeb会議や打ち合わせにも活用しやすいのが魅力です。内部には照明や電源ポートなどがあり、落ち着いて作業に集中できる性能を持ち合わせた製品も多くなっています。1人用から4人用などサイズ感も種類があり、オフィスのニーズに応じて選定できます。

一方で、消防法や建築基準法に抵触するおそれがあるのも事実です。事前に各自治体や消防署などへ設置場所について確認するのをおすすめします。また、製品価格もほかのタイプに比べて高額になるため、導入コストが高くなる点に注意が必要です。

4-2.セミクローズ型

特徴
  • ・壁、床は囲われているものの、天井上部がないため開放的
  • ・特別な施工がいらずに組み立てられる製品も多い
メリット
  • ・クローズ型に比べて導入コストが安い
  • ・一定の遮音性能で雑音を低減できる
  • ・消防法などに抵触するリスクが低い製品もある
デメリット
  • ・天井がないため防音性は高くない
  • ・完全な個室を求めている場合は不向き

セミクローズ型の個室ブースは、設置制限に抵触する心配がないため一般的なオフィスにも導入しやすいモデルです。電話ボックスのようなクローズ型に比べて、天井がない開放的なデザインで、換気などのシステムも不要な設計に仕上がっています。

一定の遮音性能で雑音などを低減できるため、機密性の低いWeb会議などでノイズが入りにくいなど、取引相手へのストレスを低減することが可能です。一方で、クローズ型に比べると防音性は低いため、重要な打ち合わせなどには不向きな傾向にあります。

導入コストはクローズ型に比べて安く収まるため、コストパフォーマンスに優れているのが特長です。元々静かなオフィスなどでは、コストを抑えて個室ブースを導入しやすいメリットがあります。

4-3.オープン型

特徴
  • ・正面や背面に視線を遮るローパーテーションが設けられた形状
  • ・前方壁に向かって座るモデルや、後方壁に囲われるモデルなどがある
メリット
  • ・比較的安価に導入できる
  • ・設置や導入がしやすい
  • ・オフィスの閉塞感が起きにくい
デメリット
  • ・防音性や遮音性はほとんどない
  • ・機密性の高い作業には不向き

オープン型の個室ブースは、リラックスできるソファタイプや、パーテーションを設けたデスクタイプなど多種多様な形状のモデルです。いわゆる集中ブースとして活用されるシーンも多く、外回りの多い営業職がスキマ時間に使うスペースとして用意するオフィスも多くなっています。

ほかの種類に比べると、遮音性や吸音性がほとんどないため、Web会議や電話での打ち合わせに使う個室ブースとしては不向きです。

リラックスしながら作業に集中する個室ブースとして、またスキマ時間に活用できる利便性がオープン型個室ブースの人気を集めています。

オープン型個室ブースはローパーテーションモデルが多く、全体的にコンパクトなためオフィス内の圧迫感を抑えられるのも特長です。種類が豊富で働く環境を気軽に変えられるため、気持ちをリフレッシュして仕事への集中力を高める効果も期待できます。

5.個室ブースの選び方

個室ブースはテレワークを始めとして多様な活用方法を取り入れられます。しかし、個室ブースにも複数の種類や特徴があり、求めるニーズに応じた製品を選ばないと、思ったような導入効果を得られないかもしれません。

ここでは、個室ブースの選び方について解説します。

なお、オフィスコムでは個室ブースの使用感を実際にお試しいただけるショールームを開放しております。

オフィスコム東京本社・市ヶ谷ショールームでは7種類のモデルを比較検討していただけるほか、プロが普段のワークスタイルに合わせたオフィスづくりもサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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5-1.目的や用途

一言で「個室ブース」といっても、テレワーク向けの1人用サイズから、商談向けの2人用、打ち合わせもできる4人用などサイズ感はさまざまです。そのため、個室ブースを選ぶ時は目的や用途に合わせたモデル・製品の選定をおすすめします。

個室スペースを会議スペース、商談スペース、ワークスペースそれぞれに使用しているイラスト

たとえば、個人でのWeb会議が多い場合は、機密性の高い情報も取り扱いやすい「クローズ型の1人用個室ブース」がおすすめです。テレワーク向けとして図書館や商業施設などで用意されるモデルも、「1人用のクローズ型・セミクローズ型」が人気を集めています。

一方で、オフィス内に設置する個室ブースの人気は1人用から複数人用までさまざまです。ミーティングルームとしての用途も考える場合は、複数人で同時利用できるサイズの個室ブースも選択肢にあがると言えます。

また、目的や環境に応じて導入する個室ブースを分けるのもポイントです。リラックスできる作業スペースとしてオープン型の個室ブースを活用したり、元々静かなオフィスにセミクローズ型を導入したりする事例も多くなっています。

「集中ブースなど何かに注力したり、解決策を見出したりする取り組みには1人用サイズのクローズ型」「リラックスしてアイデア出しをするときはオープン型」「チームミーティングや社内プレゼンが主な場合は複数人用サイズのセミクローズ型」など、目的や用途に合わせた製品の導入をおすすめします。

5-2.防音性

テレワーク向けに個室ブースを導入する際、「クローズ型」や「オープン型」などで防音性が大きく異なるため注意が必要です。

実際の性能は製品によって異なるものの、防音性能は「施工型の個室ブース>クローズ型の個室ブース>セミクローズ型の個室ブース>オープン型の個室ブース>パーテーションで区切った作業スペース」の順で優れています。

密閉状態のクローズ型は防音性能に優れていますが、オープン型は遮音性・吸音性が低いため騒がしい事務所には不向きです。

防音性を見比べるときは、どの程度のデシベル数をカットできるのか、個室ブースの遮音性能をチェックしましょう。デシベル数における騒音の目安は以下のとおりです。

騒音値(db)目安 大きさの目安
70デシベル 掃除機の音や騒々しい事務所
60デシベル 静かな乗用車内や普通の会話
50デシベル 静かで人の少ない事務所内
40デシベル 閑静な住宅街や図書館内
30デシベル ささやき声

出典元:旭川市「音の大きさ及び振動のめやすについて」

一般的に、人が静寂さを感じるデシベル数は20~30dbです。騒々しい事務所は目安が70デシベルのため、およそ40~50db以上の遮音性能があれば優れた防音性を発揮すると言えます。

サテライトオフィスなどで機密性の高いWeb会議を行うことが想定される場合は、「クローズ型」で遮音性能の高い個室ブースをおすすめします。一方で、通常のWeb会議やテレアポ業務、一時的に活用するスペースなら「オープン型」の個室ブースも選択肢のひとつです。

5-3.安全性

個室ブースを設ける時は、安全性についても確認することが大切です。具体的には、「避難経路を邪魔しないか」「耐震性能が十分か」「万が一の火災報知器音が聞こえるか」などがあげられます。

たとえば、防音性に優れた個室ブースは外の音響が聞き取りにくくなるため、火災報知器などの警報音が聞きとれるか音圧の確認が必要です。個室ブースによっては、スプリンクラーなども搭載されており、火災時に一定の安全性を確保したモデルも登場しています。

ほかにも、完全個室のブースでは酸欠を防ぐ換気機能が必要など、安全性が満たされているかしっかり比較検討することが大切です。

テレワーク用にDIYで自宅にクローズ型個室ブースを作る方もまれに見受けられますが、専門家監修の製品でなければ危険性があると言えます。優れた防音性能を求める場合は、安全性に十分配慮して作られた既製品の個室ブースがおすすめです。

5-4.デザインや素材

テレワークのできる個室ブースは、製品によって大きな存在感を発揮します。デザインや素材がオフィス空間に合わないと、統一感を損なっておしゃれな雰囲気を演出するのが難しくなってしまうため注意が必要です。

個室ブースにはガラス張りのクリア感が多いモデルから、木目調で温かみのあるインテリアデザインまで多数登場しています。そのため、色味とオフィス全体の雰囲気がマッチするかしっかりと確認するのをおすすめします。

また、個室ブース内のデスクや椅子も雰囲気チェックをする際に大切です。特に椅子が硬すぎたり柔らかすぎたりすると仕事への集中力に悪影響を及ぼすため、購入前に試用してみるのもポイントだと言えます。

オフィスコムの市ヶ谷本社ショールームでは、個室ブースの使用感を実際にお試しいただけます。複数の個室ブースから自社にあったモデルを比較検討していただけますので、興味をお持ちいただけましたらぜひお気軽にご相談ください。

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5-5.建築基準法・消防法

個室ブースを設けるときは、建築基準法や消防法に配慮しなければならない可能性があります。なかでも、クローズ型の個室ブースは「居室」と判断される「可動式ブース」として、建築基準法や消防法の対象になります。

スプリンクラーや自動消化装置が付いている消防法に対応した個室ブースのイラスト

消防法の基準を満たすためには、「スプリンクラーなどの消防設備の搭載」「ブース内で放送設備の警報音が65デシベル以上に聞こえるか」「必要に応じて警報スピーカーの設置」などの措置が必要です。

ほかにも、燃えにくい素材を活用するなど個室ブースにはさまざまな基準が存在します。法令遵守だけでなく、社員の命を守るためにも非常に重要ですので、オフィスの個室ブース化やテレワーク向け環境を整備するときは、しっかりとチェックしておきましょう。

オープン型・セミクローズ型個室ブースなら、上記のような消防法に抵触するおそれは抑えられます。また、専門家が相談から設置までフルサポートする完全クローズ型の個室ブースも登場しているため、それらのサービスを利用するのもポイントです。

相談から設置までお任せできるクローズ型の個室ブース

5-6.抗菌性能

複数の社員で共有する個室ブースは、抗菌性能についてもチェックするのをおすすめします。個室ブースによっては抗菌性能に長けた素材を活用したデスク・椅子を採用しており、菌の繁殖を抑えて衛生環境の悪化を防げます。

テレワーク向けの予約式個室ブースなどでは、不特定多数が入れ替わりで利用するシーンも珍しくありません。抗菌処理がされていないブースだと、何らかの感染源になってしまうリスクも否定できないため、抗菌性能のチェックや定期的な清掃ルールを設けるなど工夫が必要です。

6.個室ブース導入に関わる注意点

テレワークなどの多様化する働き方にあわせて、個室ブースのニーズも増加傾向にあります。しかし、個室ブースの種類によっては、「搬入が難しい」「運用周りでトラブルが起きる」「レイアウトが悪く圧迫感を生み出す」などのトラブルがあるのも事実です。

ここでは、個室ブースの導入前にチェックしたい注意点を解説します。

6-1.搬入経路のチェック

特に防音性能に長けた個室ブースを導入するときは、搬入経路について十分に留意する必要があります。クローズ型をはじめ、個室ブースによってはサイズが大きく目当ての場所まで運搬・組み立てが難しい可能性も否定できません。

特に、細い通路や曲がり角、狭い階段やエレベーターにはご注意ください。個室ブースの寸法をチェックしたうえで、搬入経路に問題がないか振り返るのをおすすめします。

エレベーターを搬入に使えないなどの課題があれば、その点についても業者に搬入可否を確認する必要があります。

6-2.自社に適した運用ルールの設定

個室ブースを導入したはいいものの、利用が取り合いになってしまうと社員同士がストレスを抱える原因となってしまいます。そのため、自社の状況に適した運用ルールの設定が大切です。

個室ブースの運用ルールでは、「利用時間の制限を設ける」「予約式で利用する」「予約の取り合いは避けて連続利用は禁止する」などの調整が必要です。

その際は、予約システムなどを導入してよりストレスフリーな環境で利用できる環境を構築すると、個室ブースの利用を促進できます。曖昧なルールや不公平な予約システムでは社員間に大きな軋轢を生み出す可能性もあるため、特に注意が必要です。

6-3.設置場所に注意

個室ブースの設置場所は、人の往来が少ないエリアがもっとも適しています。言い換えれば、人がよく通る場所にテレワーク向けの個室ブースを設置してしまうと、音や周囲の視線が気になって作業に集中しにくくなってしまうかもしれません。

個室ブースをオフィス内に設置するときは、入口や通路などのエリアを避け、奥まった位置に設置するのがポイントです。

また、電話対応や作業音など設備の音が発生する場所はクローズ型個室ブースを採用するなど、エリアごとに適したタイプの個室ブースを選ぶ必要があります。

7.【事例】参考にしたい個室ブースがあるオフィス

コストを抑えてオフィスに個室ブースを導入したい場合は、オフィス内のレイアウトを工夫して「パーソナルな空間」を構築してみるのもおすすめです。

特に近年では、「パーテーションでプライベート空間を確保する」「適度な囲い感のあるデスクで集中スペースを作る」といったレイアウトも人気を集めています。

完成品の個室ブースを導入するよりもコストを抑えられるため、目的やニーズ次第ではレイアウトの変更・デスクの導入も十分魅力的な選択肢のひとつです。

ここでは、コンパクトなオフィスに独立空間を取り入れた事例について、全体のデザインと共に紹介します。

なおオフィスコムでは、プロがスタイリングしたおしゃれなオフィスデザイン事例を多数取り扱っております。リニューアルや事務所の新設をご検討されている方はぜひ参考にしてください。

オフィスデザイン事例を見る

7-1.手軽に設置できる個人・プライベート空間

手軽に設置できる個人・プライベート空間

参考ページ:小規模スペースでも作れる、オールインワンのモノトーンオフィス

コンパクトなオフィスでは手軽に設置できる「パーソナル空間」として、背中を囲うように設置されたパネル付きソファ「ハイビス ハイバックソファ 1人掛け パネル付き」がおすすめです。

パネル付きソファタイプで空間を区切れば、心身を休められるリフレッシュエリアとして活用しやすい魅力があります。

着席時に目線が隠れる高さのローパーテーションなら圧迫感を抑えられるため、コンパクトなオフィスにも導入しやすいのが特徴です。1人用の半個室ブースを同じ向きに揃えることで、周囲の視線や声を遮って作業への集中力も高められます。

ハイビス ハイバックソファ 1人掛け パネル付き

7-2.会議や商談にも使える独立スペース

会議や商談にも使える独立スペース

参考ページ:【11~12坪向け】予算約60万円で! 自然の温もり溢れるワンフロア・オフィス

オフィスの一室に会議や商談が可能な個室ブースを設ける場合は、二人掛けが可能な「ハイビス ハイバックソファ 2人掛け パネル付き」がおすすめです。パネル付きの2人用ソファを向かい合わせて設置することで、限られた面積のなかに簡易的な半個室ブースを設けられます。

会議や商談にも使えるミーティングスペースとして活用しやすいほか、応接テーブルを間に挟めばパソコン作業なども行えるのがメリットのひとつ。省スペースの空間を最大限有効活用しながら、「集中ブース」「会議スペース」の二役を導入できるのが魅力です。

ハイビス ハイバックソファ 2人掛け パネル付き

8.【売れ筋】おすすめの個室ブース3選

テレワークをはじめさまざまなシーンで活躍している「個室ブース」には、さまざまなモデルが登場しています。

ここでは、多種多様なオフィス家具を取り揃えているオフィスコムより、特に人気の売れ筋モデルをご紹介します。

8-1.【オープン型】drape ドレープ/テトラ

【オープン型】drape ドレープ/テトラ

【オープン型】drape ドレープ/テトラ

サイズ パネル本体 / 幅1000×奥行1200×高さ1920mm
天板高さ / 720mm
材質 パネル(本体) / スチール
パネル(表面材) / フェルト
パネル(吸音材) / グラスウール
天板(表面材) / メラミン化粧板
天板(芯材) / スチール
天板(縁材) / ABS樹脂
ウォールライトカバー / スチール塗装仕上
ケーブルガイド / スチール塗装仕上

「drape ドレープ/テトラ」は、落ち着いてテレワークできる環境構築におすすめのオープン型個室ブースです。視線を遮るパネルで作業への集中力を高められるだけでなく、パネルに吸音材が用いられているため、外部の音をなるべくシャットアウトできる魅力もあります。

パネル4~5枚のモデルなら背後からの覗き込みも防止できるため、心理的にもセキュリティ的にも安心して作業ができる個室ブースです。内部には眩しさを感じにくいウォールライトも搭載され、優しい間接光で落ち着いてテレワークを行えます。

8-2.【セミクローズ型】REMUTE リミュート 吸音ブース サイドイン フルオープン

【セミクローズ型】REMUTE リミュート 吸音ブース サイドイン フルオープン

【セミクローズ型】REMUTE リミュート 吸音ブース サイドイン フルオープン

サイズ 外寸 / 幅1510×奥行1000×高さ1900mm
デスク天板 / 幅900×奥行500mm
デスク天板高さ / 700mm
材質 本体 / PP、PE
フレーム・アルミプッシュリベット / アルミニウム
配線口・プッシュリベット / ナイロン
デスク天板 / メラミン化粧板
窓 / PVC
取っ手 / ステンレス鋼
扉下フレーム・金属ピン / スチール
キャスター / ナイロン、スチール

「REMUTE リミュート 吸音ブース」は、Web会議やテレワークで音漏れが気になる方にもおすすめの個室ブースです。内側にはフェルト系吸音材が貼られており、人の声の周波数を吸音する仕組みに特化しています。

内部にはデスク天板がついているほか、換気ファンのスイッチを兼ねた電源タップや、配線の取り込み口も付帯しています。上部がフルオープンされたセミクローズ型のため、建築基準法や消防法に抵触する心配がないのも特徴です。

8-3.【個室型デスク】セルボ パネルデスク 両サイドパネル

【個室型デスク】セルボ パネルデスク 両サイドパネル

【個室型デスク】セルボ パネルデスク 両サイドパネル

サイズ 幅800×奥行600×高さ1200mm
材質 天板:メラミン樹脂化粧板、その他:強化紙化粧板・パーティクルボード、アジャスター:ABS樹脂

「セルボ パネルデスク 両サイドパネル」は、テレワークや自習机など幅広い運用が可能なオープン型個室ブースです。サイドにはソフトな曲線で目線を遮るパネルが用意されており、圧迫感を抑えて個室ブースを利用できます。

本体には配線ホールがついているほか、本体同士を横に連ねて連結することも可能です。ファイルやノートパソコンなどを仕舞える棚板も付いており、フリーアドレスデスクや自習机としても人気を集めています。

○ユーザーからの口コミ

  • ・狭い営業所のスペースにちょうど良く収まりました。自分の空間も出来ました
  • ・学校の個別学習用に購入しました。作りがしっかりしていて安定感があり、カラーも環境に溶け込んでいてとても良いです。生徒の評判もとても良いです

9.相談から設置までお任せできるクローズ型の個室ブース

テレワーク向け個室ブースのなかでも、特に防音性などに優れた「クローズ型」は、工事が必要だったり、組み立てが大変だったりとさまざまな課題を抱えています。

そこで、オフィスコムでは相談から設置まですべてをフルサポートする「クローズ型個室ブース」をご用意しております。オフィス家具のプロがレイアウトを含めた提案をするため、一つひとつのオフィスに最適な個室ブースをご利用いただけます。

※以下の防音性能は弊社環境での検証結果であり、実測値を保証するものではありません。

9-1.【1人用】One-Bo

「One-Bo」は、プラザクリエイトとZoomが共同企画した個室ブースです。「One - Bo 1.00シリーズ」と「One - Bo 1.20シリーズ」の2種類があり、Web会議や集中業務など長時間の作業にも最適です。

実はこの部屋…ものすごい秘密があるんです!

■特徴

  • ・防音性能は約24dbカット
  • ・スマートガラスを採用し、スイッチのオン・オフでガラスにスモークを掛けられる
  • ・8色+木目調カラープリント8色で多様なオフィスデザインに調和する
  • ・独自の開発ラインを活用して設置工事も不要なため導入コストが安価
  • ・優れた遮音性で音漏れも少ないため、気兼ねなくテレワークに集中できる

【One-Bo】 パーソナル・ミーティング・ボックス ワンボ

9-2.【1人用】cocoon booth

「cocoon booth」は、近代的なデザインが特徴の個室ブースです。「心地よい空間で働く」をコンセプトに、自宅・オフィスを問わずさまざまなインテリアと調和するおしゃれな魅力があります。

くすみカラーで人気のオシャレな謎のおひとり様部屋。いったい何をするところ?!

■特徴

  • ・防音性能は約34dbカット
  • ・デザイン性に優れた見た目が特徴
  • ・個室空間として独立しすぎず、さまざまなインテリアに溶け込む
  • ・Small・Medium・Largeの3サイズ展開
  • ・テレワークの目的に合わせて作業スペースを選べる
  • ・遮音性や防火性、換気性を含めた快適な個室空間を実現

【cocoon booth】
パーソナルミーティングボックス コクーンブース

9-3.【1人〜4人用】Priws

「Priws(プリウス)」は、Web会議や電話での商談など、テレワーク中に周囲の音を気にせず集中できる個室ブースです。会議室不足の問題を解決できるモデルもあり、最大4人まで同時使用できます。

■特徴

  • ・防音性能は約42dBカット
  • ・リーズナブルな価格で高機能
  • ・室内の音約40dBカット、隣同士の音漏れほぼ無し
  • ・高級感あるデザインでオフィスの景観に合わせやすい
  • ・組み立て式で約3時間で設置可能
  • ・埋込式ワイヤレス充電器も搭載(1人用ブースのみ)

【Priws】個室ブース プリウス

9-4.【1人〜4人用】KOLO

「KOLO/コロ」は、オランダのKOPLUS社製で、多様な働き方に適応した新しいワークスタイルを実現できる個室ブースです。遮音・吸音設計で内外の音が伝わりづらく、打ち合わせの質を高められます。

■特徴

  • ・防音性能は約41dBカット
  • ・工事不要で短時間設置可能
  • ・スペースや人数に応じて選べる4タイプのラインアップで1人~4人用を用意
  • ・遮音性・吸音性に優れた天井、壁面、床を使用し、周囲と仕切られた独立空間を作ることで内外の音を遮断
  • ・「Milli- ミリ 」なら少人数用スペースに適した省スペース設計で、小規模オフィスでも導入しやすい

【KOLO】スマートワーキングブース コロ

まとめ

テレワークを始め、Web会議などの需要が高まりつつある昨今では、機密性の高い打ち合わせも安全に行える「個室ブース」のニーズが高まっています。個室ブースには「オープン型」「セミクローズ型」「クローズ型」の3種類があり、求めているレベルに応じて選ぶことが一般的です。

なかでも、クローズ型の個室ブースは、テレワークでありがちな「騒音問題」「周囲の視線」などのトラブルを一挙に解決しやすくなっています。一方で、導入には消防法などに配慮しなければならず、導入前後で大きな手間がかかってしまうのも事実です。

そのようなときは、多種多様なオフィス家具を取り揃えているオフィスコムまでお気軽にご相談ください。オフィスコムにご相談いただければ、プロがオフィスのレイアウトに合わせた個室ブースのご提案や、導入前後を含めてサポートいたします。

オフィスコム公式TOP:https://www.office-com.jp/

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この記事の監修者

那波 伸晃

オフィスコム株式会社
商品・物流本部 執行役員 本部長
那波 伸晃

オフィス家具業界歴17年、オフィスコム創業期のメンバー。数々のヒット商品を生み出し、ユーザー目線での商品開発を得意としている。

この記事を書いた人

オフィスのギモン編集部

オフィスのギモン編集部

“快適にはたらく”をテーマにオフィスに関わる様々な疑問を解決!おすすめ商品や、明日の仕事に役立つ情報・豆知識を発信しています。

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