ワードローブとは一体何?クローゼットとの違いやワードローブの選び方
コートを着て出社する人が多い冬場や、制服や作業着に着替える仕事では、オフィスに着脱した衣服が散乱しているケースも少なくありません。衣類の散らかったオフィスは見栄えが悪く、業務効率も低下しやすいため、衣服を保管・管理できるスペースが重要です。
社内に従業員の衣服保管スペースを作りたい場合は、ワードローブの設置を検討しましょう。ワードローブは衣服用の収納設備で、オフィス内への設置にも最適です。
そこで今回は、ワードローブの導入を検討している人に向けて、ワードローブの概要やメリット・デメリット、選ぶポイントなどを解説します。
▼このコラムを読んでもらいたい方
- ・ワードローブとは何か知りたい方
- ・オフィスをすっきりさせたい方
- ・オフィスにワードローブを導入したい方
▼このコラムを読んで得られる情報
- ・ワードローブとクローゼットの違い
- ・オフィス向けワードローブのタイプ
- ・ワードローブを使うメリット・デメリット
1.ワードローブとは
ワードローブとは、衣服を収納する収納家具・収納設備のことです。ワードローブは衣服の収納専用で、スーツ・シャツを掛けられるハンガーレールや、ネクタイ・ベルトといった小物を置く棚付きの商品もあります。衣類をひとつにまとめて収納できるスペースこそ、ワードローブがもつ特徴です。
ワードローブは衣服専用の収納設備全般を指す言葉であるため、明確な設備形状が決まっているわけではありません。洋服タンスや衣装戸棚、パイプハンガー・ポールハンガーなどもワードローブに含まれます。
1-1.ワードローブとクローゼットの違い
服を収納する場所といえば、クローゼットも存在します。しかし、ワードローブとクローゼットには明確な違いがあります。
クローゼットとは、住宅や建物に備え付けられている収納スペースです。クローゼットは衣服を収納するだけでなく、布団やバッグ・アクセサリー、日用品・雑貨などの小物収納にも利用します。さまざまな物品を収納できるのがクローゼットです。一方で、ワードローブは衣服専用の収納が大きな違いです。
また、クローゼットは部屋に備え付けられているため、別の部屋へ移動させられません。つまり、クローゼットは「快適な生活空間にする」ための収納スペースといえます。
一方、ワードローブは部屋に後付けで設置して、散らかりやすい衣服を一箇所に集めて収納できる収納設備です。そのため、ワードローブを設置すると「必要な衣服を適切に整頓・管理」できます。
2.オフィスに設置できるワードローブのタイプ
ワードローブは衣服専用の収納設備全般を指すため、多種多様なタイプが存在します。企業がワードローブを導入する場合は、オフィスに適した商品の選定が大切です。
ここでは、オフィスに設置できるワードローブのタイプ別に、それぞれの特徴と使い方を解説します。
2-1.ハンガーラックタイプ
ハンガーラックタイプは、ハンガーラックタイプのワードローブは、衣服をハンガーに掛けて簡易的に収納できるタイプです。扉などの仕切りがなく、脱いだ衣服を掛けたり、掛けた衣服を取ったりといった動作が手早く行えます。
ただし、ハンガーラックタイプは使用者の区別を付けられない収納方法のため、大人数が使用するオフィスには向いていません。また、財布・カギなど貴重品の収納に適さない点に注意が必要です。
ハンガーラックタイプのワードローブにはさまざまな形状があります。下部にキャスターが付いていて移動できるタイプや、ハンガーフック付きのコンパクトなポール型などが代表的です。いずれも設置スペースを広く取らないため、1室のみのオフィスにも設置しやすいメリットがあります。
2-2.ロッカータイプ
ロッカータイプのワードローブは、扉付きのロッカーに衣服を収納できるタイプです。ロッカー内にはハンガーパイプが設置されているため、衣服を掛けられるほか、衣服以外の小物を収納することもできます。扉にネームプレートを付ければ、使用者の区別ができる点も特徴です。
ロッカータイプのワードローブは四角いボックス形状で、扉を開閉するスペースが必要です。そのため、設置スペースを広く取らなければなりません。ロッカータイプのワードローブは、大人数が働いていて、ロッカースペースや更衣室を用意できるオフィスに適しています。
3.ワードローブのメリット・デメリット
オフィスにワードローブを導入すれば、さまざまなメリットを受けられる一方でデメリットもあります。ワードローブのメリット・デメリットを比較して、自社のオフィスにワードローブが必要かどうかを判断してください。
ワードローブを導入するメリットは、以下のとおりです。
●従業員がコートなどの上着をきれいに収納できる
ワードローブにはハンガーを掛けられる箇所があるため、コートなどの上着をハンガーに掛けてきれいに収納できます。オフィスデスクやオフィスチェアに上着を置く習慣がなくなり、オフィスの見栄えをよくできる点もメリットです。
●個人用ロッカータイプのものを選べばプライバシーの確保に繋がる
個人用ロッカータイプのワードローブには扉が付いていて、鍵付きの商品も存在します。扉に鍵を掛けて保管できるため、脱いだ服が人目にさらされなくなり、プライバシーの確保に繋がります。
●工事を行わずに設置できる
ワードローブは導入時に工事を行う必要がありません。広さや利用人数に応じた商品を選んで、オフィスに設置できます。
ワードローブを導入するデメリットは、以下のとおりです。
●設置スペースが必要となる
ワードローブを導入するためには、設置スペースが必要です。収納した衣服を取り出すときのことも考えて、ワードローブの前に人が通れる十分な幅のスペースを確保する必要があります。
●収納できる上着には限度がある
ワードローブに収納できる上着の数にも限度があります。上着はハンガーに掛けなければシワになってしまうため、従業員の人数が多い場合は、ワードローブも人数に応じた数をオフィスに用意しなければなりません。
4.ワードローブを選ぶ際のポイント
実際にワードローブを購入する前に、まずはワードローブの選び方を把握するのが大切です。オフィスに設置したワードローブを実際に使用するのは従業員のため、従業員にとって使いやすい要素を満たしておく必要があります。
ここからは、オフィスに導入するワードローブを選ぶ際のポイントを解説します。
4-1.過不足のないサイズを選ぶ
ワードローブに収納する衣服の数を考えて、過不足のないサイズを選ぶのが大切です。作業着1着だけを収納するよりも、作業着と靴・帽子などを収納するほうが必要な収納容量は大きくなります。コートなどの上着を収納する場合は、ワードローブの奥行き・高さも必要です。
ただし、ワードローブのサイズを大きくし過ぎると、今度はオフィスの設置スペースを広く取ってしまいます。ワードローブは大き過ぎず、必要な分だけ収納できるサイズの選定が大切です。
4-2.スペースに限りがある場合はキャスター付きを選ぶ
オフィスのスペースに限りがあり、ワードローブを設置するスペースを広く取れない場合は、キャスター付きの可動式タイプがおすすめです。サイズが大きいワードローブでも、キャスター付きなら比較的動かしやすいため、必要に応じて設置場所を変えられます。
たとえば、従業員の出社・退社時間には出入口にワードローブを設置して、普段はオフィスの端に置いておく、といった使い方もキャスター付きなら可能です。ワードローブがオフィス内で邪魔にならないか不安な場合も、キャスター付きのワードローブを選ぶのをおすすめします。
4-3.制服のあるオフィスではミラー付きを選ぶ
従業員が制服に着替えるオフィスでは、ミラー付きのロッカータイプ・ワードローブがおすすめです。ロッカーの内側にミラーが付いていると、制服に着替えた後でボタンやネクタイなど身だしなみのチェックが行えます。身だしなみをチェックするために場所を移動する必要がなく、不備があればすぐ直せる点もメリットです。
ミラー付きのロッカータイプ・ワードローブを選ぶと、オフィスに大型の姿見を置く必要がありません。姿見を置いていたスペースが空けば、その分のスペースを有効活用することもできます。
まとめ
ワードローブとは、衣服専用の収納設備全般を指す言葉です。部屋に備え付けの設備であるクローゼットとは異なり、ワードローブは設置場所を自由に決められるほか、衣服の収納を主な機能としています。
ワードローブをオフィスに設置するメリットは、工事を行わずに設置できるうえに、衣服をきれいに収納できる点です。オフィス内が衣類で煩雑になる状態を防げます。また、個人用ロッカータイプの商品なら、扉や鍵によってプライバシーの確保もできます。
オフィスに導入するワードローブは、設置するスペースや従業員の使い勝手を考えて選ぶことが大切です。今回紹介したポイントを参考に、衣服の整理・保管に役立つワードローブを選んでみてください。
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