書庫の選び方!オフィスに合う収納書庫を選ぶポイント
近年、民間企業や公官庁では書類をデジタル化する動きが進んでいるものの、いまだに多様な書類の処理がオフィスワークには欠かせないのが現状です。そこで、オフィスに溢れる大量の書類を整理整頓して収納するため、多くの企業で「書庫」が活用されています。
オフィス向けの書庫にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。書庫を選ぶ際は、収納家具としての利便性はもちろん、防犯性やデザイン性などの考慮も大切です。
そこで今回は、書庫の種類を説明するとともに、書庫を選ぶ際のポイントも詳しく解説します。書庫の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
▼このコラムを読んでもらいたい方
- ・書庫と書架・軽量棚などの違いがわからない方
- ・書庫の選び方を知りたい方
▼このコラムを読んで得られる情報
- ・書庫とはなにか
- ・オフィス収納に適した書庫の選び方
1.書庫とは?書架・軽量棚との違い
「書庫」は、書類などを収納する場所や家具です。オフィスにおける書庫とは一般的に、業務上の書類や文房具などの事務用品を収納する家具を指します。同様の用途で使われる「キャビネット」も書庫で、違いはありません。
書庫は側面や背面がパネル板などで囲まれた家具で、正面から収納物を出し入れします。棚板の1枚の耐荷重は約40kgです。扉のないオープン型や扉付きのクローズ型、棚型や引き出し型など、さまざまな種類があります。
「書架」や「軽量棚」もオフィスで使用されている収納家具ですが、大きさや仕様が異なります。
「書架」は「書庫」よりも収納容量が大きく、棚板1枚の耐荷重は約40~60kgです。片面のみ、または前後の両面から収納できるタイプがあります。複数の書架を連結させれば収納スペースの拡大も可能です。
軽量棚はスチール製の組立式の棚で、書類のほか、オフィス備品の収納にも適しています。棚板1枚の耐荷重は約100~150kgです。
2.書庫の選び方|オフィス収納選びのポイント
書庫の仕様は画一的ではなく、製品によってそれぞれ異なった特徴があります。機能性やデザイン性が異なるさまざまな種類の商品が市場に出回っているため、それぞれの違いを見分けるのが大切です。
書庫を選ぶ際は、使用用途やオフィス環境などの各ポイントを考慮しましょう。一つひとつのポイントを押さえて選べば、書庫選びの失敗も防げます。
ここからは、異なるタイプの書庫を取り上げ、書庫選びのポイントについて解説します。
2-1.【種類】予算や目的に合うタイプにする
まず、書庫の種類について紹介します。書庫を選ぶ際の参考として、種類別の特徴やおすすめの使用シーンを下記の表に箇条書きでまとめました。
種類 | オープン型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | 両開き扉型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | 引き違い扉(スライド)型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | ラテラル型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | ケンドン(ケン戸)型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | クリアトレー型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | 上下型 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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種類 | 雑誌架 |
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特徴 |
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おすすめの使用シーン |
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2-2.【仕様】防犯性や利便性を考慮する
オフィスの書庫には、誰でも閲覧できる書類や資料のほか、社外秘などの重要書類も収納されています。したがって、利便性はもちろん、防犯性を考慮して書庫を選ぶことが大切です。
防犯性を高めるためには、扉を施錠できる鍵付きの書庫を選びましょう。異なる鍵の仕様について、下記の表にまとめました。
種類 | 仕様 |
---|---|
シリンダー型 | 扉に設置されている鍵穴に鍵を差し込んで施錠、解錠する |
ダイヤル型 | ダイヤル状の暗証番号で施錠、解錠する |
プッシュ型 | 暗証番号をプッシュボタンで押して施錠、解錠する |
カードリーダー型 | カードキーを読み込みこませて施錠、解錠する |
一般的に、シリンダー型よりもダイヤル型やプッシュ型、さらにダイヤル型やプッシュ型よりもカードリーダー型のほうが防犯性は高い傾向にあります。カードリーダー型は開閉履歴を管理できる書庫もあるため、重要書類の収納には最適です。
また、書庫を水平に維持するための「ベース」と呼ばれる部材の採用も検討してください。書庫が水平に設置されていなければ、壁面やほかの家具との間にすき間ができて安定感がなくなったり、扉が開きにくくなったりする可能性があります。
ベースには、書庫と一体となったタイプと、書庫に後から取り付けるタイプの2つが存在します。書庫に取り付けるタイプは、シングルベース・ダブルベースの2種類です。
書庫と一体となったタイプ |
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書庫に後から取り付けるタイプ | シングルベース |
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ダブルベース |
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2-3.【高さ】手の届く大きさにとどめる
書庫の高さは、書庫を選ぶ際の大切なポイントのひとつです。
スペースを有効利用したいからといって、天井に届く高さの書庫を選ぶのはおすすめしません。一般的なオフィスの天井は高さ約250~300cmです。高さ300cmの天井に届く書庫を設置してしまうと、踏み台なしでは書庫の最上段に届かない可能性があります。
そのため書庫の高さは、手の届く大きさにとどめておきましょう。
書庫のタイプ | 高さの目安 |
---|---|
オープン型・両開き扉型 | 200cm前後 |
引き出し型 | 100cm前後 |
オープン型や両開き扉型など、棚板に収納物を置くタイプの書庫なら、高さ200cm前後がベストなサイズの目安です。引き出し型の場合は、収納物の確認や取り出しが簡単にできるように高さ100cm前後の書庫を選ぶのをおすすめします。
また、高さのある書庫を設置する際は、扉の有無や使用素材にも留意してください。扉付きの書庫は収納物の落下を防ぎますが、ガラス扉は強い衝撃で割れる可能性もあります。安全性も考慮して書庫を選ぶと安心です。
2-4.【奥行】収納物のサイズに合わせる
書庫を選ぶ際は、奥行も考えて選びましょう。奥行のサイズは、収納物の大きさや収納の方法と相関関係があります。あらかじめ、「何をどのように収納するか」プランを立ててから書庫を選ぶとよいでしょう。
書庫の一般的な奥行きサイズは、330~510mmです。なかでも、奥行400mmと450mmの書庫はオフィスで多く利用されています。
奥行400mmの書庫の場合、書類に使われることが多いA4サイズの書類を縦に収納できます。また、奥行450mmの書庫であれば、B4サイズの書類やファイルボックスなどの収納も対応が可能です。
書庫の奥行サイズ | 適した収納物のサイズ |
---|---|
400mm | A4サイズ |
450mm | B4サイズ・ファイルボックス |
515mm | A3サイズ |
さらに、A4やB4よりも大きいA3サイズの書類を収納する場合は、奥行515mmの書庫が適切なサイズだといえます。設置するスペースはもちろん、収納物の大きさに合わせて書庫を選ぶのも大切です。
2-5.【カラー】統一感が出る色を選ぶ
オフィスに新しく書庫を設置することで、室内全体の雰囲気が大きく変わる可能性は十分にあります。特に、カラーはオフィスの雰囲気を変える要素のひとつです。書庫の色次第で、オフィスに統一感を出すこともできれば、不調和を生み出してしまう可能性もあるでしょう。
下記の表に、書庫で人気の高い「白色」「グレー」「アイボリー」「木目調」の4色について、それぞれの特徴をまとめました。
色 | 特徴 |
---|---|
白色 |
|
グレー |
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アイボリー |
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木目調 |
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上記表のとおり、一つひとつの色が与える印象は清潔感や調和、重厚感など異なります。一方、各オフィスに求められている印象もそれぞれ異なり、一律ではありません。
したがって、書庫を設置するオフィスに求められている印象や環境を考慮したうえで、適切な色を決定しましょう。
3.インテリアに合わせた書庫の選び方も大切
書庫やキャビネットには多種多様な種類があり、シーンやニーズに応じた選択をするのがベストです。一方で先述したとおり、インテリアへの影響力があるため「オフィスの様相」を大きく変えてしまう可能性もあります
書庫の選び方に迷ったときは「デザイン性」に着目してみるのもポイントです。特に、木製系と金属系(スチール)製品は雰囲気が大きく変わるため、自社のオフィスに合う素材がどちらか見極めてから探してみるのをおすすめします。
なお、オフィスコムでは木製・金属製の書庫をどちらも取り扱っております。種類別に確認できますので、ぜひお気軽にチェックしてみてください。
金属製キャビネット・書庫を見てみる
木製キャビネット・書庫を見てみる
まとめ
書庫には、「書類を取り出しやすいオープン型」「施錠できる両開き扉型や引き違い扉型」「引き出し部分に収納するラテラル型」などさまざまな種類がそろっています。それぞれ特徴が異なるため、購入前に自社のオフィスにあった書庫を比較検討するのが大切です。
さらに、書庫を選ぶ際は防犯性・利便性・収納物のサイズだけでなく、オフィスのニーズに合ったカラーリングについても考慮することをおすすめします。色合いの統一性をもたせれば、おしゃれなオフィスづくりのアクセントとして役立たせることも可能です。
ここまでの内容を参考に、ぜひオフィスに最適な書庫を選んで、大量の書類をきれいに収納してみてください。
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