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リモートワークにおすすめの場所10選! 場所ごとのメリット・デメリットをご紹介!

働き方の多様化、DX推進の一環としてリモートワークの導入を進めている企業は増加傾向にあります。また、昨今の感染症対策により、半ば強制的にリモートワークの実施が開始されたケースも増えています。

リモートワークの実施場所として、まず自宅を思い浮かべる方が大半です。しかし、環境や設備などの要因により、できれば自宅以外でリモートワークを行いたい方も少なくありません。

この記事では、リモートワークにおすすめの場所10箇所を細かく紹介します。それぞれの場所の特徴やメリット・デメリットについても解説しますので、あわせてご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・最近リモートワークを始めた方
  • ・集中できるスペースが自宅にない方
  • ・リモートワークに合う場所を探している方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・リモートワークにおすすめの場所10選
  • ・リモートワークの実態

1.リモートワーク(テレワーク)実施場所の実態

1.リモートワーク(テレワーク)実施場所の実態

国土交通省が就業者を対象に行った「令和3年度 テレワーク人口実態調査」によると、リモートワーカーのおよそ84%がリモートワーク実施場所として自宅利用を希望しています。サテライトオフィスやコワーキングスペース、カフェやビジネスホテルなど、自宅以外の場所でリモートワークを行う人は、リモートワーカーの15%程度に留まり、多くの人がリモートワーク実施場所の第一候補として自宅を選択していることがわかります。

出典:令和3年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果- - 国土交通省

2.リモートワークにおすすめの場所10選

2.リモートワークにおすすめの場所10選

ここからはリモートワークにおすすめの場所10箇所とそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

2-1.自宅|作業スペースがあるならおすすめ

リモートワーク実施場所として、まず思い浮かぶのが自宅でしょう。自宅でリモートワークを行う最大のメリットは、通勤や移動にかかる時間を有効利用できる点です。趣味に充てる時間や家族と過ごす時間など、プライベートな時間を増やせるメリットがあります。また、子育てや介護などでなかなか働きに出られなかった層も、労働参画のチャンスが生まれる点はメリットです。

一方で、自宅にリモートワーク用のワークスペースが確保できない、必要な設備が整っていないなどの理由から、自宅でのリモートワークに不便さを感じているケースも少なくありません。国土交通省の「令和3年度 テレワーク人口実態調査」によると、共同利用型オフィスを利用した45%が「仕事環境(執務部屋、机・椅子、インターネット利用環境等)が良くないから」という理由でテレワークを自宅で行いたくないと回答しています。

リモートワークには、インターネット環境やパソコンをはじめ、Webカメラ、マイク、イヤフォンやヘッドフォンなどさまざまな設備や機材が必要です。しかし、作業スペースが確保できるうえに必要なリモートワーク環境を整えられるなら、自宅でのテレワークがおすすめです。リモートワーク環境に必要なものについては以下の記事でも解説しています。

テレワークに必要なモノとは?快適なデスク環境からレイアウトまで

2-2.サテライトオフィス|オフィスに近い環境で仕事できる

サテライトオフィスとは、企業が本社、本拠地から離れた場所に設置する小規模オフィスを指します。サテライトオフィスにはリモートワークに必要な環境や設備が揃っているため、通常のオフィスとほぼ同じ環境で仕事に取り組めるのが大きなメリットです。

企業にとっても、地方の優秀人材の確保やリスク分散といったメリットがあるため、サテライトオフィス設置を検討する企業も増えています。一方で、サテライトオフィスはすべての企業が用意しているわけではなく、事業規模によっては利用できない点がデメリットです。

2-3.カフェ|低コストで短時間のテレワークに最適

自宅やサテライトオフィスに次いで人気が高いのが、カフェでのリモートワークです。飲食代のみで利用できるのがメリットで、昨今ではコンセントやWi-Fi環境が整ったカフェも増えています。程よい雑音があり、短時間集中して作業に取り組みたい方には最適な環境といえます。

ただし、カフェは本来飲食を目的とした場所であるため、長時間のリモートワークや、電話、Web会議には向きません。また、座る席によっては、ほかの客に情報を覗かれるリスクもあるので注意が必要です。

2-4.コワーキングオフィス|用途にあわせて使いやすい

コワーキングスペースとは、異なる職業、立場の人と共有して利用するオフィス空間を指します。利用料金は月額制やドロップインと呼ばれる時間制など、施設によってさまざま。作業スペースや設備をシェアするため、マンションやビジネスホテルを1室借りるよりもコストを抑えて利用できるメリットがあります。

また、同空間にさまざまな職業の人がいるため、リモートワークで陥りやすい孤独感やコミュニケーション不足を感じにくいのも特徴です。利用者との交流を通して、新たな人脈やビジネスチャンスが生まれる可能性も秘めています。

ただし、不特定多数の人がいる環境であるため、情報漏洩リスクが少なからず存在する点は注意が必要です。また、周囲の音や話し声が気になる方にはあまりおすすめできません。

2-5.図書館|無料でテレワークできる場所なら

2-5.図書館|無料でテレワークできる場所なら

コストのかからないリモートワーク環境を探しているなら、図書館がおすすめです。静かで落ち着いた環境が無料で利用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、図書館は本来図書の閲覧、貸し出しを行う場所であり、リモートワーク用に用意された場所ではありません。施設によっては、パソコン等の持ち込みを禁止しているケースもあるため利用前によく確認しておきましょう。また、キーボードを叩く音や、話し声などで周囲に迷惑をかけないよう配慮も必要です。

リモートワークで図書館を利用する際は、公共施設である点を理解し、ルールやマナーを守って利用しましょう。

2-6.カラオケ|テレワーク専用プランで仕事が捗る

リモートワーク専用のプランを用意する企業も増え、新たなリモートワーク環境として注目を集めているのがカラオケボックスです。電源、インターネット環境、個室空間とリモートワークに必要な環境が揃っており、リーズナブルな価格で利用できるメリットがあります。立地がよく、予約なしでも利用できる点も忙しいビジネスマンにとっては嬉しいポイントです。

一方で、場所や時間帯によっては隣室からの音や賑やかな声が気になって集中できないケースも。また、もともとリモートワークをするための設計ではないため、オフィスなどと違って椅子やテーブルが使いづらいデメリットもあります。

2-7.ビジネスホテル|長時間プライベート個室空間で仕事するなら

近年ではリモートワーク場所としてビジネスホテルを活用するケースも増えています。感染症対策による宿泊需要の低下から、リモートワーク専用プランを打ち出し、空室を有効利用するホテルが増えたのも事実です。

カフェやカラオケボックスなどと比較すると多少コストがかかるものの、情報漏洩等のリスクが少なく、長時間滞在も可能。自宅のように快適な個室空間で落ち着いて仕事に取り組める点は、大きなメリットです。ただし、ホテルによってはカラオケボックス同様、椅子やテーブルがリモートワークに向かない、使いづらい可能性も。利用前にホテルの公式HPや予約サイトなどで設備や内装を確認しておくのがおすすめです。

2-8.レンタルスペース|慣れれば時間にあわせて手軽に借りられる

レンタルスペースとは、空きスペースなどを時間貸しするサービスです。リモートワーク専用のミニオフィスや、マンション1部屋を借りられるなど、さまざまなプランが用意されており、用途や目的に合わせて利用できるのがメリットです。

料金は、立地や部屋の規模、利用する時間などによって異なります。設備や備品などを利用する場合は別途料金がかかるケースもあるので、利用前によく確認しなければならない点がデメリットといえます。

2-9.ウィークリー・マンスリーマンション|中長期のテレワーク拠点なら

中長期的にテレワークスペースを確保したい方は、マンスリーマンションやウィークリーマンションの利用がおすすめです。住居用に用意された空間であるため、キッチンや浴室のほか、家具や家電も完備。自宅と同じような感覚でリモートワークが行える点はメリットと言えるでしょう。

最近では高速インターネット環境をはじめ、オフィスデスクやオフィスチェア、モニターなどリモートワークに欠かせない設備を揃えているマンションも増えており、利用者は拡大しています。

敷金や礼金、仲介手数料や火災保険料などの諸経費が不要で、初期費用負担が少ないのも、マンスリー・ウィークリーマンションの特徴です。ただし、最低契約期間が定められており、万が一短期間で契約を解除する場合は違約金が発生するケースもあります。また、光熱費や退去時の清掃費用なども別途必要な点は注意が必要です。

2-10.自家用車・カーシェア|車内テレワークも増えている

自家用車を仕事場のように使用したり、Web会議の際にカーシェアを利用したりと、近年では車内をリモートワーク場所に選ぶ人も増加傾向にあります。車内リモートワークでは、周りの目を気にする必要がなく、集中して作業が行えるのが最大のメリットです。テーブルやポータブルバッテリーなどを用意すれば、より快適なリモートワークの実施も可能です。

ただし、車種によっては作業スペースが狭く、息苦しく感じる、長時間同じ姿勢でいる影響でエコノミークラス症候群になりやすいなどのデメリットも。また、車内の環境整備に、ある程度の初期投資がかかるケースもあります。

まとめ

国土交通省の調べではおよそ大多数の人間がリモートワークに自宅を選択しています。しかし、リモートワーク必要な設備が自宅に揃っていないケースもあり、自宅以外でテレワークをする人も少なくありません。

近年では自宅以外でもリモートワークが行える場所が多数登場しており、図書館やカフェを一時的に利用する方や、なかにはウィークリーマンションなどを借り入れる方も。

実施場所は、コストやセキュリティ面、自分の性格や業務の内容を考慮して選ぶのがポイントです。自分に合った環境を見つけ、より効率的で快適なリモートワークを実現しましょう。

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