リフレッシュスペースの有効活用でビジネスはもっと活性化する!
日本では、まだまだ「仕事を休む」ことに抵抗を感じる人は多いでしょう。それは例えば「自分が休むと他の社員に迷惑がかかる」など、人を思いやった温かい心づかいです。
しかし反面、休まないことが仕事の能率を下げる要因につながることも、ないとはいえません。
上手に休んで、効率的に働く。
「休日を取る」に限ったことではなく、日々仕事をこなす中でも、大切な考え方です。
適度な気分転換や休憩は、仕事の出来に関わるだけでなく、心身にも好影響を与えます。
職場に「リフレッシュできる空間」を設けるのは、そのための第一歩。
そうしたスペースがないなら導入してみることに、あるけれども上手に活かせていないなら、重要性を再確認して、職場環境の向上に取り組んでみませんか?
- 目次
- 1.リフレッシュが必要なワケは
- 2.「きちんとリフレッシュすること」の効果
- 3.息抜きできる空間作りへのポイントは
- 4.今のリフレッシュ空間はリフレッシュできるのか
- 5.せっかくなので仕事と離れたアクセントを
- 6.リフレッシュは仕事の集中の密度を上げる秘訣 (まとめ)
1.リフレッシュが必要なワケは
人は勤務時間のおよそ8時間を、ずっと集中して仕事ができるわけではありません。
確かに何かに熱中していると、時間を忘れて取り組んでしまうものですが、その間ずっと密度の濃い集中ができているとはいえないでしょう。
大人でも本当に集中できるのは1時間以下と言われます。
一日のほとんどを寝て過ごす動物ほどではないにしても、人生の1/3は寝ているとされる人間も、相当量の休息が必要な生き物なのです。
そうやって気分一新して毎日の仕事に取り掛かるのですから、例え短い時間でも休みを取ることは、集中できる時間をより有効に活かす手段といえるのです。
一息入れる必要性は、体でも感じていることでしょう。
個々のデスクにいてもリフレッシュはできるかもしれませんが、“しっかり休む”“きちんと休む”ことが、いわば休む時間を無駄にしない秘訣。
せっかくの休憩のひとときに休めていないのでは、新たに集中することもかなわないですよね。
2.「きちんとリフレッシュすること」の効果
実際にリフレッシュすることで得られる効果をまとめてみましょう。
2-1.勤務にメリハリがつけられる
1日中デスクワークだとして、休憩も同じ場所でしていたら、休めるものも休めないことがあります。
パソコンや資料が目に入れば、仕事の進捗が気になってしまうでしょう。
きちんと時間管理をして、休む時は休む。休むなら休む場所で休む。
そう決めて実践すれば、何より気持ちの切り替えがしっかりできるはずです。
2-2.能率が上がる
仕事への向き合い方にメリハリがつけられれば、新たな集中もちゃんと生み出せます。
短くても間を置く、仕事と違うことを考える、何も考えない時間を持つなどが、その次の集中を、より生産的な結果へと導くことができるといえます。
2-3.社員同士のコミュニケーションの時間がとれる
同じフロアにいても、1日話をせずに終わってしまう社員がいる場合もあるでしょう。
今の自分の仕事に関係していないメンバーとコミュニケーションをとることも、社内の活性化には重要ですし、新たな着想のヒントになる可能性だってあるのです。
1時間机に向かってはかどらなかった仕事が、たった5分間同僚と話をすることで一歩前に進むなら、そのチャンスを逃す手はないですね。
2-4.アイディアがひらめく可能性も
他の社員と話をしなくても、自分の机から離れて場所を変えるだけで、新たなひらめきが生まれることもあります。
それは、いつもの机からの見慣れた光景とは違ったポジションに立つことで、意識が刺激されるからでしょう。
座り仕事から立ち上がって動くという行動自体が、心身には気分転換的な意味合いがあると考えることもできます。
3.息抜きできる空間作りへのポイントは
これまで見てきたように、きちんとリフレッシュするということは、仕事の出来に大きく影響してきます。
しっかりした集中力を発揮でき、質の高い仕事が達成できるなら、やる気アップや仕事のしやすさに直結して、心身にも好影響があるのです。
そのためには、リフレッシュに使える空間があること、使いやすいこと、使うことが奨励されていることが、重要な要素になります。
せっかくあっても使いにくければ、もったいないし、会社の損失でさえあるといえます。
では、現在くつろげる場所がなく、新たに導入しようとする際のポイントを整理してみましょう。
3-1.設置する場所は?
現在のオフィスレイアウトから考えて、設置するならここしかない!と場所が決まっているなら、そこを使いやすいように、会社として雰囲気を演出していきましょう。
場所に選択の余地があるなら、社員が行きやすい、またはよく通る所であることが理想です。
3-2.空間の雰囲気は?
室内が殺風景だとか、閉塞感がないように注意しましょう。
コーヒーサーバーやソファ、あるいは仕事の枠を超えた本や雑誌が並んでいたり、窓からの景色がきれいだったり…。
可能な範囲で明るく、くつろぎやすい空間作りをしてみましょう。
3-3.ルームでなくスペースでも可
こうした空間は、きちんとした「部屋」である必要はありません。
オープンなスペースでも設置は可能。その方が気軽に活用されそうな場合は、オフィスレイアウトによって検討してみてもよいでしょう。
3-4.あえて離れた場所を使う
仕事に集中している他のスタッフの妨げにならないよう、あえて離れた場所に設置することにも意味があります。
休憩のタイミングは人それぞれなので、オンの状態の人にも、オフの時間の社員にも優しい存在になるようにしましょう。
4.今のリフレッシュ空間はリフレッシュできるのか
次に、リフレッシュスペースはあるが、有効に使われていない場合のチェック項目を見てみましょう。ある意味では、これからそうした空間を作る際のポイントと同じです。
4-1.使いにくいのではないか
その部屋へ行く理由がないのかもしれません。
物がたくさんあって騒然としていて落ち着かないなら、備品は適度にしてみる。
また反対に、何もない方が落ち着くのなら家具の設置は極力控える…。
魅力的な空間演出に困ったら、社員の声を集めてみましょう。
4-2.どんなものを置けばよいか
コーヒーサーバーや自動販売機など、仕事をする上でも必要になるサプライ品があれば、確実に使ってもらえるでしょう。
雑誌があれば気楽に休めますし、簡単な運動器具があってもきっと効果的です。
4-3.会社が使いにくい雰囲気にしていないか
休憩は、遊んだりさぼったりしているように見られることも少なからずあります。
例えば社員満足度などは、仕事中の快適さに関わっていますので、一休みして仕切り直しがしやすい環境や働きやすさを、会社としてどんどん醸成していきましょう。
5.せっかくなので仕事と離れたアクセントを
カウチソファ(2人用/布張り/5段階リクライニング)
幅1,300~1,700mm、奥行780~1130mm、高さ290~650mmとコンパクトなソファ。
様々な広さの部屋にマッチします。背もたれと肘が5段階でリクライニング可能。
ビビッドな色味を採用することで、リフレッシュ空間としての存在感が引き立つでしょう。
観葉植物 人工樹木フィッカスベンジャミナパーテーション
小ぶりなグリーンアイテムなら、机まわりに置くことができます。
ならばリフレッシュ空間には、そうした場所に置けない存在感のある観葉植物がうってつけです。
このアイテムは高さ1,800mmで、パーテーションとしても活用できます。人口樹木のため、水やりの手間などを気にせず美しさを保てます。
6.リフレッシュは仕事の集中の密度を上げる秘訣 (まとめ)
昨今話題になっている「働き方改革」を持ち出さなくても、“長い時間働く”以外の方法で仕事の効率化を達成する重要性は認知されてきています。
人間は長い時間は集中できないですし、長く根を詰めていると、普段はしないミスをすることにもなりかねません。
勤務中に休んでいる時間があると、仕事の仕上がりを遅れてしまうように思えますが、集中と休憩を上手に活用することの方が、集中する時間をかえって密度の濃いものにしてくれるのです。
そうなると、休む時間の“休み方”は、とても重要であるのは必然といえます。十分に気分転換できなければ、休めたことにはならないのですから。
ということは、休める環境をしっかり整えることも、仕事の能率アップの欠かせない要素です。
社員みんなが、率先して休憩を取りたくなるリフレッシュ空間を実現してみませんか。
会社の魅力をソフトの面で押し上げることにもなり、大きな視点でみれば、会社のブランディングにもつながる優先事項でさえあるといえるでしょう。