更新:

集中力が続かない原因は?よくある特徴と高めるための方法も紹介

社会人にとっても受験生にとっても、集中力が続かないことは大きな悩みの一つです。集中できないことで自信を無くし、さらに集中力が下がる自己嫌悪のループに陥ってしまうことも少なくありません。

集中できない悩みをもつ人の多くは、集中力が高まる仕組みをよく知らずに、精神論に持ち込んで何とか集中しようとします。しかし、それではうまくいきません。

当記事では、集中力が続かない原因や集中力が続かない人によくある特徴について解説します。また、集中力を高めるための方法についても紹介しているため、自分が普段どのような行動をとっているか振り返りながら一読ください。

1.​集中力が続かない原因は?

集中力が続かない原因は?

集中力を高めるためには、集中力が続かない・切らしてしまう原因をしっかり知ることが大切です。

ここでは、集中力が続かない理由として代表的な4つを紹介します。

①寝不足で脳が鈍った状態になっている
睡眠不足は、脳疲労を引き起こす大きな原因の一つです。忙しい生活を送っていると、なかなか十分な睡眠時間を確保することができません。眠気から集中力が切れ、作業効率が落ちてしまいます。

②集中力の持続時間を過ぎても休憩を挟まず作業している
どのような人でも、集中力の持続力には限界があります。根性論で何とかしようとせず、定期的に短い休憩を挟んだほうが集中しやすいと言えるでしょう。

③取り組む仕事や勉強の内容が難しすぎて理解できていない
取り組んでいる仕事や勉強が難しいと、内容が頭が入ってこず、集中力が切れてしまうことがあります。文系・理系など、人には得意・不得意があるため、自分に向いていない仕事や勉強をしていると、集中力が保てません。

④周りのノイズや雑音が気になってしまう
目の前のことに集中しようとしても、周囲の音がうるさいと気になって集中できません。脳は無意識に周囲の情報を拾い、作業とノイズの間で何度も作業を切り替えてしまいます。作業中は、雑音の少ない環境をつくることが大切です。

このような理由から、集中力が続かないと言われています。

2.​集中力が続かない人によくある特徴

集中力が続かない人は、無意識に集中力の持続を疎外するような行動をとってしまっていることが考えられます。しかし、そのような人でも自分の癖を自覚し、意識して努力することで、集中力を発揮しやすい状態になることが可能です。

ここでは、集中力が続かない人によくある5つの特徴を紹介します。自分に当てはまるものがないか考えてみましょう。

2-1.評価を気にしすぎる

評価を気にしすぎる

作業しているときに人と比べたり、どう見られているか気にすることは、目の前の作業ではなく、自分の評価に対してフォーカスが当たっている状態です。自分の評価を気にしていると、作業内容が頭に入ってきません。

集中力を高めるためにも、目の前の作業に没頭すべきときは、一度他人のことは頭の外に置いておくように意識しましょう。

2-2.ながら作業をする

ながら作業も、集中力を切らす大きな原因の一つです。

脳は、同時に一つのことしか処理できないと言われています。ながら作業は、一見集中できているように見えても、複数のタスク処理を高速で切り替えているだけです。そのため、ながら作業をしているときの生産性は、一つのことに集中しているときより40%も落ちると言われています。

つい、スマホを触りながら・ネットサーフィンをしながら作業を進めてしまいがちですが、集中すべきときには、他の行為は一度やめることが大切です。どうしても別のことをしたいときは、一度作業をやめてから休憩として楽しむようにしましょう。

2-3.マルチタスクをする

マルチタスクも、ながら作業と同じ状態です。
マルチタスクが癖になってしまうと、脳がその刺激に慣れてしまい、一つのことに集中することを退屈に感じるようになってしまいます。そのため、作業効率を高めたいのであれば、物事に順番をつけて、一つずつ片付けていきましょう。

2-4.考えすぎる

作業中に無駄なことをあれこれ考えてしまうと、それだけで脳のリソースを消費してしまいます。「失敗してしまうのではないか」と不安になり、結果として集中力が切れてうまくいかなくなってしまう人は、少なくありません。
集中力を持続するためにも、余計なことは考えず、肩の力を抜いて作業を進めましょう。

2-5.めんどくさいが口癖になっている

めんどくさいが口癖になっている

「だるい」「めんどくさい」など、後ろ向きなことを思えば思うほど、脳は集中力を持続させることが難しくなります。そのような言葉が口癖のようになっていないか、一度自分の言動を思い返してみましょう。
もし、後ろ向きな言葉をよく口にしている場合は、普段から使う言葉には注意しましょう。

3.集中力を高めるための方法を5つ紹介

これまで、集中力が続かない原因や、集中力が続かない人によく見られる特徴を紹介しました。それでは、集中力を向上させるためには、どのようなことを意識する必要があるのでしょうか。

集中力の高め方には、日常生活の中で簡単に実践できるものも多くあります。ここでは、中でもとくに集中力が高まると言われている方法を5つ紹介します。

3-1.睡眠時間を確保する

睡眠時間を確保する

集中力を持続させるためには、しっかり睡眠をとることが不可欠です。集中力を切らす原因となる脳のストレスや疲れは、眠ることで解消することができます。

8時間ほど眠ることで、より高いパフォーマンスを発揮することが可能です。社会人にとっては一見難しい数字に思えますが、無理に長時間作業するよりも、しっかり寝てから集中して取り組んだほうが早く終わることは少なくありません。

オフィスや予備校に仮眠がとれるスペースがある場合は、それらを利用して昼寝をしてもよいでしょう。

3-2.一つの業務に取り組む

集中力を十分に発揮するためには、一度に取り組む作業は一つだけにすることが大切です。前述したように、マルチタスクやながら作業は、脳のリソースを余計に消費してしまい、集中を疎外する原因となります。

そのため、作業に集中したいときは、一つのことだけに集中し、集中力が切れたときの気分転換として他の作業を行うことがおすすめです。

3-3.小さな目標を設定する

集中力を高めたいときは、小さな目標を設定してから作業すると効果的です。

人の脳は、ドーパミンが分泌されると集中力が高まります。このドーパミンを分泌させるためには、脳が「将来に期待できる」状態をつくることが大切です。そのため、近い未来に達成できそうな小さな目標を決めておくことで、ドーパミンが分泌されやすくなり、集中力を高めることができます。

設定した目標を達成した際には、ささやかなごほうびを自分に与えると、さらに達成感を得ることが可能です。目標達成とごほうびという成功体験を繰り返すことで、自分に自信がつき、さらにやる気と集中力を発揮できるでしょう。

3-4.集中力を削ぐ要因となるものを減らす

集中力を高めるためには、集中力を削ぐ原因となるものを無くしていくことが不可欠です。

目の前に誘惑があったり、雑念があったりすると、集中力を発揮することはできません。集中したいときは、机の上を片付けたり、瞑想したりして頭の中のもやもやを払ったりすることで、集中を疎外するものを地道に減らしていくことが重要です。

作業に集中できないと感じたら、何か自分の集中を切らすようなものがないかを確認し、集中しやすい環境づくりに取り組みましょう。

3-5.適度に体を動かす

適度に体を動かす

集中力を持続させるためには、一定以上の体力は欠かせません。日頃から運動する習慣を取り入れて体力をつけることで、集中しやすい体をつくることができます。

また、長時間座りっぱなしでいることで引き起こされる、腰痛や足のむくみなども集中を切らす原因です。定期的に席を立ってストレッチするなど、体に疲労を貯めないように工夫しましょう。

まとめ

今回は、「集中力が続かない原因」「集中力が続かない人の特徴」「集中力を高める方法」について詳しく解説しました。当記事を一読し、自分が集中力を切らすような行動をとっていることに気づけた人も多いのではないでしょうか。

集中力は、やる気の有無で発揮することができるものではありません。集中力が続かない原因を一つ一つ無くし、集中できる工夫を取り入れていくことで、理想的なパフォーマンスを発揮し、業務効率と生産性向上につなげることができます。

仕事や受験勉強など、頑張りたいものがある人は、ぜひ今回の記事で紹介した集中力を高める方法を活用し、作業効率をアップさせましょう。

↑ ページの先頭へ